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【双语阅读】【恋空】-第八回

时间:2011-04-06 11:49:25  来源:可可日语  作者:Anna

大家好
今天我们将继续一起阅读著名的日本手机小说【恋空】


第一页 日语原文
第二页 中文翻译作品

【日语原文】
キキーッ


自転車のブレーキ音。 起き上がると

少し遠くにはボロボロの美嘉を見て驚いて いるヒロの姿が
ぼんやり見えた。

ヒロは自転車を投げ捨て 美嘉のもとへ駆け寄り 強い力で抱きしめた。


ヒロが来てくれた安心感からか… 子供みたいに声を出して泣きわめく美嘉。


「守ってやれなくてごめん…」 ヒロの怒りと悲しみが
体にひしひしと伝わる。


ヒロの存在に安心した気持ちと ヒロに申し訳ない気持ちが混ざり合い 頭の中はぐちゃぐちゃだ

ヒロは悪くない。

汚れちゃったよ。 ヒロ… 美嘉汚れちゃった。

ヒロの胸の中で一時間くらい泣き続けてい た。

「…落ち着いたか?」

「うん……」

顔を上げる。 真っ直ぐ前を見つめているヒロ。

その表情は悔しげで…。

「俺んち行くぞ。このまま帰せねぇから」


「うん…美嘉のいる場所よくわかったね…」

「俺の愛の力かもな!」

フフッと笑うヒロの笑顔の裏に 悲しさが隠れ見える。

わかってるよ。 無理…してるよね。

ヒロは詳しく聞いてはこなかった。 でも何があったか きっとわかってる。

 


自転車に乗り、 ヒロの家に到着。

 

「部屋入って待ってて」
「おじゃまします…」


小声で呟き ヒロの部屋にちょこんと座り込んだ。

混乱している頭を抱え、呆然としていると…
「美嘉ちゃん!」 背後から名前を呼ぶ声に体がビクッとし、

恐る恐る 後ろを振り向いた。
「…エリさん」 エリさんとは
ヒロのお姉さんの名前。


ヒロよりも四つ上で、 レディースの番長をしているらしい。

最初会った時はかなり怖かったけれど、 ヒロの家に遊びに来るたび仲良くなって今 じゃ悩みを聞いてもらったり、メールや電 話で連絡をとったりする仲だ。

美嘉にとっても お姉ちゃん的存在。


「びっくりさせてごめんね。弘樹から聞い た。辛かったね。あたしも似たような経験 あるし、女同士のほうが話しやすいよね?」

言葉を返すことが 出来ない。


「あ、無理して話さなくてもいいよ。いつ か話せるようになったら話して?そいつの 特徴とか、車の種類とか。あたしも昔それで犯人見つけ出したからさ。美嘉ちゃん傷 つけた犯人、あたしと弘樹で必ず見つけ出 してあげっから!」


エリさんの言葉を信じ、 目をギュッと閉じて PHS を手に取り 詳しく説明をした。

「白いスモークがかったワゴン車に、ナン バーは 183*。四人の男で 10 代か 20 代…一 人は前歯がかけてたような……」

エリさんに傷を手当してもらい、 ヒロに自転車で家まで送ってもらった。
二人の間に会話はない。 でも今ね…
感謝の気持ちでいっぱいなんだ。


どこかもわからない場所を捜しあててくれ て 自転車を投げ捨てて走って抱きしめてくれ た。

ヒロが 安心をくれたんだよ。


ヒロの背中に強くしがみつき、 大好きだと…
実感していた。


家の前に到着し、 ヒロが差し出してくれた手につかまり 自転車から降りる。

「ありがと…じゃあまた明日ね…」 下を向いて帰ろうと背中を向けたその時…
「…待てよ」


美嘉の手を握り 引き止めるヒロ。

終わりを予感させる。
…そんな雰囲気。

 

もうヒロとは ダメなのかな。 終わりかな。
「…ごめんね」 自然に出た言葉。
ヒロは美嘉の肩を両手でぐいっと掴んだ。

 


「謝ってんじゃねぇよ。俺美嘉と終わらせ る気ねぇから。こんなことって言ったら言 い方悪いけど、まだ好きな気持ち変わって ないから。これからは俺が美嘉を絶対守る し、今日のことなんて忘れさせてやっから。 犯人捜すから」

涙が溢れた。 今度は嬉し涙だった。 ヒロありがとう。

ただいまも言わず部屋に直行し、 布団に潜り込んだ。

 

眠れるわけがない。 目を閉じるとあの光景が甦るから。


結局一睡もしないまま

朝を迎えた。

「…いってきます」 転んだと嘘をつき、
目と口の横にバンソウコウを貼り玄関を出 る。


玄関の前には ヒロが立っている。

「え…どうしたの?こんな朝早くに…」

「迎えにきたんだよ!」

「え…なんで??」

「いいから早く乗れ」


ヒロはおでこに軽くキスをすると、 体を持ち上げて
後ろに乗せた。

「掴まってろ!」 ヒロから美嘉の家までは自転車で一時間以
上はかかる距離だ。

ただでさえ学校だから早く起きなきゃなら ないのに…
ヒロ何時に起きたの??


心配してくれたんだ。 優しいね…。


学校へ行くと アヤとユカは顔の傷を見て 目を見開いた。

「どうしたの?!」


声を揃える二人。


「転んだの!!」


「美嘉ドジなんだから、気をつけなよ!」
「は~い」 アヤの心配をよそに
明るくふるまう。

ヒロはそれから毎日学校から家までの往復 を送り迎えしてくれた。

少しずつ 心の傷が消えていく…。

あの事件以来、 ヒロは気を使っているのかキスしかしてこ ない。
それも ほっぺやおでこに…。


確かにまだ 少し怖い気持ちはある。


ヒロの優しい気持ちは すごく嬉しいよ。


だけどね… ちょっと寂しい。

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