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【双语阅读】【恋空】第十回

时间:2011-04-11 21:48:50  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说
这是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,《恋空》正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,《恋空》的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

今天我们将继续阅读【恋空】。

第一页  日语原文
第二页 中文翻译作品

【日语原文】

 
昨日の出来事に少し落ち込みながらも 学校に行かなければならない。

「美嘉おっはよ~!」 左右から抱きつくアヤとユカ
「あっ…おはよ」 笑顔を作りながら答え
席に戻ろうとした時、


「元気か?」 後ろから誰かに声をかけられ振り向いた。

同じクラスのタツヤだ。

タツヤはヒロとは違い ギャル男系やヤンキー系ではなく、 どちらかと言えば爽やかなスポーツマン 系。

挨拶を交わす程度の仲。

「えっ…元気だし!!」

ヒロと美嘉が付き合っている事は学校で知 らない人はいない。

ヒロは学年でも目立つ存在だし、 学校内でイチャイチャしていたから。

 ヒロは見た目が怖いうえにヤキモチ焼きな のは有名だった。
ヒロに睨まれるから 美嘉に話かけてくる男は少ない。

女友達はたくさんいるけど 男友達は極端に少ないかった。


だからタツヤに声をかけられてかなり驚きだ。

「元気が一番だな」 タツヤはニコニコ笑いながら席へと戻って行
った。


授業中、 前の席のアヤが振り向いて小さい紙を差し出 す。

「何??」

 「なんかねー前から手紙回って来た誰か は不明。美嘉宛てだってぇ!」

手紙?? 誰だろ。

先生にバレないよう 机の下に隠しながら手紙を開く。

   【美嘉へ。タツヤだよ!良かったらメールとか 電話ちょうだい。
070517153**だから!】

手紙には PHS の番号が 書かれている。

顔を上げると 偶然目が合ったタツヤは舌を出して笑ってい た。

バレたら ヒロに怒られる。 でも友達だし、 いいよね?


誰??

本当なら 断るべきだけど…

昨日ヒロが元カノと会ったって聞いて、 連絡くらいなら… って仕返しみたいな気持ちもあって タツヤと連絡を取ることにした。

しかしそれからも変わらず ヒロとはうまくいっていた。

休み時間のたびに会うことはなくなったけ ど、 暇ができたら遊んだりしていたし送り迎え もしてくれていた。

友達ともたくさん遊んであの事件も忘れよ うと努力していたある日の朝…

プルルルル

着信音で 起こされる。


ん?非通知だ。
…誰? 出てみよう。

『もしもーし?』
『ブス』 ガチャ
プープープー
切れた。 女の声だ。

プルルルル


また非通知。


『もしもーし?』
『チビ』 ガチャ
プープープー

また切られた。 イタズラ??

今日は厄日かも。

面倒になり電話の電源を切ろうとしたまさ にその時…

(ピロリン  ピロリン)


今度はメールだ。 嫌な予感…。

受信 BOX を開く。

 

《シネシネシネシネ》


…知らないアドレスだし 誰?何??


その知らない番号にメールを返信すること にした
《ダレデスカ?》 しかし返事は来ない。

その日一日はメールの相手が誰だったのか が気にかかり、
授業は上の空だった。


もしかしたらただの間違いかも… そんなふうに思い始めていた次の日、 再び例の知らない番号からメールが届い た。
《ハヤクワカレロ》 別れろ…
そんなこと言うのって ヒロの元カノくらいじゃない?? でもヒロの元カノが美嘉の番号なんて知っ てるわけないし…。

《ダカラダレ?》 そっけなく返事をし、
PHS を握りしめる。


返事はすぐに来た。

《ヒロノモトカノ》

…やっぱり。

《ナンデバンゴウシッテルノ?》


《ヒロニアッタトキシラベタ》


…ヒロに会った時調べた?? ヒロ隙ありすぎだし。

その日から毎日ヒロの元カノの咲から嫌が らせのメールや電話がくるようになった。

元カノからの嫌がらせのメール内容は…
《ワカレロ》

《ブス》

《シネ》

《キモイ》

《キエロ》
…毎日これの繰り返し。 電話だと、
ヒロとの思い出話を聞かされる。


『ヒロと初Hの時~』 だとか、

『あそこにデート行って~』 だとか。


切っても切っても かかってくる。

出なかったり、 電源を切ったりすれば
出会い系サイトみたいなのに番号を載せら れてイタズラ電話などが絶えない日もあっ た。


それが毎日毎日続いたがヒロには言えずに いた。

何度も相談しようか迷ったけどヒロに心配 かけたくないのもあったし… もう元カノと関わって欲しくない気持ちも あったから。

美嘉が我慢すれば いつかおさまると思っていたんだ。

しかし嫌がらせが止む気配はなく、 聞きたくないヒロとの思い出話や、

ブス.死ねなどの中傷…


自分に自信を無くし精神的に病んでしまっ た美嘉は、
入院をすることになった

胃がずきずきと痛み、 繰り返し繰り返し吐く。

ストレスで胃がおかしくなってしまったの だ。

入院したことは、 中学からの親友であるマナミにしか言わなか った。

ヒロや学校の友達には、風邪を引いてしま ってしばらく休むと嘘をついた

入院中も、 ヒロの元カノからのメールや電話が途絶え ることはない。

電源を切っても、 電話の着信音が聞こえる気がする。

元カノから聞いたヒロとの思い出話が 想像となって頭の中を駆け巡っている。

そんな状況の中で胃の痛みが治るはずもな く、
入院は思っていたよりも長引いた。


辛くて辛くて… どうしようもない。 楽になりたい。

親が病室から出て行くのを確認し 近くにあった果物ナイフを手に取った。

楽になりたい。 楽になりたいよ。

ナイフを手首に当て、
切り始めた時…

「…何やってんの!」 偶然お見舞いに来マナミがベッドに駆け寄り、
ナイフを強く床に投げつけた。

「美嘉が死んだら悲しむ人はたくさんいる よ?あたしも美嘉が死んだら悲しくて生き てけないよ」

マナミは美嘉の体を抱きしめて 一緒に泣いてくれた。

手首の傷は浅く コンビニで買ってきてくれた消毒液と包帯 をてくれ手当てをするマナミ。

「傷、これで隠しなよ。もう二度とするん じゃないよ!」

そう言って手渡してくれたのは、 白いリストバンドだ。

マナミがいてくれて 良かった。

マナミがいなかったら、 美嘉は今頃この世にいなかったかもしれな い。


それくらい辛かったの。ありがとう…。

何日か後に無事退院。 相変わらず嫌がらせのメールや電話は止ま
ない けど、

不思議なことに慣れてしまった。
気にしない。 白いリストバンドは今もまだはずせないま
ま…。

久しぶりの学校。 友達もヒロも
すごく心配してくれた。

    休み時間に窓の外を見つめていた時…

「今ちょっといいか?」 声をかけて来たのはタツヤだ。

以前連絡先を交換してからメールはしてい たけど話すのは久しぶり。

          
男と話してる場面を ヒロに見られたら怒られる…
辺りをキョロキョロ見渡す美嘉。 その行動に気付いたタツヤは小声で呟いた。
「見られないように音楽室で話そう?」 タツヤが教室から出たのを確認し、
ヒロに見られていないかを気にしながら音 楽室へと向かった。


「どうしたの??」
「美嘉痩せたな!」
「そう?サンキュ」 わざと明るく答える美嘉を見て
心配そうな顔をするタツヤ。

なんかさ~無理してないか?」

「…してないよっ!!」


本当は 無理してる。
でも知られたくない。


動揺しながら答える美嘉に、 タツヤは質問を投げ掛けた。

「本当に風邪?」

「うん!風邪!!」

「じゃ手首どうした?」

言葉を失う。 リストバンドしてるからバレないと思った のに…

 「俺気付いてたよ。左の手首…。何があった の?俺誰にも言わないから、話してみ?」


誰かに頼りたくて、 話を聞いて欲しかったんだ。


レイプ。 元カノからの嫌がらせ。 それで胃を壊した事。

タツヤに話した。


手首は…自分でやったのか?」


「…うん」
「苦しかったな…」 タツヤはそう言うと窓のほうに歩き出し、
手で涙を拭っているように見えた。


泣いてくれてるの? 勘違いかな。

 

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