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【双语阅读】【恋空】第十二回

时间:2011-04-15 14:57:08  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说
这是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

今天我们将继续阅读【恋空】。

第一页  日语原文
第二页 中文翻译作品

【日语原文】

 

夜、 家でテレビを見ていたら家の電話が鳴っ た。

トゥルルルルルル
『もしも…あっ先生!!』 担任の先生だ。

『おっ美嘉か?』

『先生どうしたんですか~??』

『美嘉にちょっと聞きたい事があるんだ が、正直に答えてくれるか?』

『…はぁ…?』

『例の男子トイレの件、今日白紙渡した ろ?それに何か書いたか?』

『書いてないけど…』

『その紙に【犯人知ってるけど、言えない】 って書いてあったけど美嘉じゃないの
か?』

直感した。 それを書いたのは アヤだと…。

だって 犯人を知ってるのはアヤと美嘉しかいないも ん。

ノゾムが犯人だってバレるかもしれないの に…
アヤは大人だなぁ。

でもね、 美嘉はヒロを裏切るなんてできないの。 まだ子供だから。
『…知りません』 罪悪感のせいか
声が裏返る。

『そうか…すまなかったな。でも、何人か犯 人の名前を紙に書いてくれた人がいたん だ。今からその生徒が保護者と学校に来る んだ。それじゃあまた明日な!』

電話は切れた。

犯人を書いた人がいる?ヒロ達… 学校に呼ばれたのかな。

家の電話を切ったと同時に、 PHS が鳴った。

プルルルルルル 着信:アヤ アヤだ。

きっとアヤも先生から電話来たんだな…。

『もしもーし』

『あ、美嘉?さっき先生から電話来なかっ た?』

『来たよ~!アヤも来た?ノゾム達やばくな い??』

『それがさっきノゾムに電話したんだけど、 ノゾムは呼び出されてないみたい。それで聞 いたんだけど、タツヤが学校に呼び出されたみ たい…』

『えっ?なんで?なんでタツヤが??』

動揺が隠せない。 だってなんでタツヤが…?

するとアヤは 真実を話し始めた。

『なんか~さっきノゾムから聞いたんだけど タツヤさ~美嘉と仲良かったじゃん?それで ヒロ君がキレてて…この前二人が喧嘩した 時あったでしょ?あの後ヒロ君がムカつい てトイレの窓割ったみたい。キレたのはタツヤ のせいだからってヒロ君のグループ全員で 無記名の紙にタツヤの名前書いて、タツヤのせい にして…』

アヤが最後まで言い終わらないうちに電話を 切り、学校に電話をかけ直した

プルルルルルル

ガチャ

『もしもし?先生?』 相手も確かめずに電話をかけたが、
運良く担任の先生が出る

『美嘉か?どうした?』

『タツヤが呼び出されたのは本当??』

『あぁ。今から保護者と学校に来るぞ。』

『あの、ハッキリとは言えないんですけどタツヤは 犯人じゃないです。タツヤを疑うのはやめて下 さい…』

一瞬沈黙になり、 先生は再び話し始めた。

『先生もタツヤはそんなことしない奴だと思 ってる。でも紙に名前を書かれたのは事実 でな…本人が否定すれば大丈夫だ』
『犯人は…本当の犯人は…』 一度開いた口を
ぎゅっと噛み締めた。

タツヤは犯人じゃない。 でもヒロを裏切っていいのだろうか。

美嘉は… 弱虫で卑怯な人間だ。

学校にかけた電話を切り学校に向かって走 った。

着いた頃にはもう外は真っ暗で校内は静ま り返り

タツヤもすでに帰ってしまったみたいだ。

偶然通りかかった音楽室を見て、 タツヤに悩みを打ち明けた時の事を思い出し ていた
先生に本当の犯人がヒロだって言えなかっ たから…タツヤは…。

タツヤは犯人じゃない。 だからまた学校に来れるよね?? また話せるよね?? もしタツヤが学校に来たらその時は先生に正
直に全部話すから。

本当の犯人は ヒロ達だって…。

しかし次の日もその次の日もタツヤは来なか った。

鼻がまだ治らないのかもしれない。 最近は連絡もこないし…

トイレのガラス事件について先生は何も言 わなくなったし
白紙も配られなくなった

手首の傷も治り、 リストバンドもはずせるようになった頃…

朝の挨拶で先生が言った
「タツヤが学校をやめました。」 クラス中がざわめき、
みんなは口々に言う。

「えーなんで?」
「どーして?」

「個人の理由だ。」

冷静に答える先生。

個人の理由?? 何それ!!

美嘉とアヤは朝の挨拶が終わると、 真実を知るため職員室へと走った。

「先生!!」

美嘉とアヤは怒り気味で担任の先生のもとへ と走る

「なんだ、どうした?」

「タツヤが学校やめた本当の理由教えてくだ さいっ!!」

二人が口揃えて質問を投げ掛けると、 先生はため息を交えながら答えた。

「…認めたんだよ。トイレの窓ガラス割った のは自分だって。」

目を合わせる美嘉とアヤ 二人は必死になって先生に説明をする。

「それは有り得ない!だって…」
「知ってます、本当の犯人!ねっ、美嘉?!」 アヤに同意を求められ
大きく頷く。

先生は少し困った顔をしながら、 二人をなだめるようにゆっくりと話し始め た。

「あいつが自分がやったって言ってるん だ。あいつが決めたことだ…」

二人は何も言い返すことが出来ないまま、 とぼとぼと歩いて教室に戻った。

タツヤやってないじゃん。 なんで犠牲になるの…。

教室では 同じクラスのハルナが泣いている。

どうやらハルナはタツヤの事が好きだったよう だ。

タツヤが犯人ではない事 犯人をかばって学校をやめた事 犯人はヒロ達だと言う事を、
みんなはうすうす気付いているようだ。

ハルナはずっと 美嘉とアヤを睨みつけていた。

そんなハルナを見ないフリしてヒロの教室へ 向かった。

ヒロはノゾム達と笑いながら楽しそうにして いる。
「ちょっと来て」 キレ気味にヒロを呼ぶ。

「お~美嘉が俺の教室来んのめずらしい な!」
「いーから。話あるからこっち来て!!」 廊下の裏へと
呼び出した。

「美嘉マジで怒ってんだけど。なんでかわ かってる??」

「さぁ~」

明らかに知らないフリをするヒロ。 その態度に怒りは増す。

「…何考えてんの??」

声を震わせながら 聞いた。

「何が?」

「タツヤ学校やめたよ」

「へ~…」

「なんでやめたかわかってる??」

「…知らねぇ」

「トイレの事件タツヤのせいにしたんでし ょ?タツヤはヒロ達をかばってやめたんだ よ!!」

「…マジか~」

「マジかじゃないよ、タツヤに謝りなよ」

「だって学校やめたんだろ?謝るたってど うすんだよ?」

「タツヤの番号教えるからかけなよ!!」

「は?あいつと連絡とってんの?」
「今その話は関係ない」 無言になるヒロに
冷たく言い放つ

「ヒロがタツヤに謝るまで会わないし連絡も とらないから。じゃ」
教室に帰り 顔を机にふせた。

次の日の朝学校へ行き、靴を履きかえよう としたが上靴がない。
きっとハルナだ。 美嘉のせいでタツヤが学校やめてしまったか
ら…。

靴下のまま 教室へ向かう。

「おはよ~」 だるそうに教室に入る美嘉の足元を
じっと見つめるアヤ。

「あれ?上靴は?!」

「なんか神隠しにあったみたい~」
「マジ?あたしの靴も神隠し~」 アヤもノゾムの彼女だからという理由で
きっと隠されたのだろう

「ど~せハルナでしょ!タツヤの事好きだったみ たいだしぃ~」

靴を隠されたにも関わらず明るいアヤ。
「何も知らないくせに…陰険!!」 怒りを隠しきれない美嘉
「「上等だしっ」」 二人で声を合わせて
わざとハルナに聞こえるように叫んだ。

美嘉とアヤを睨みつけてるハルナと他三人の女。 ハルナはタツヤの事が好きだったから、
美嘉のせいでタツヤは学校をやめたわけだし
腹が立つのは仕方ない。

けど、 他の三人の女は…??

ヒロは人気がある。
…いわゆるモテる。

性格は明るいし、 顔もかっこいい。
背も高いしスポーツ万能で優しくて…。 ヒロ自身ギャル男なので学年の中でも
目立つギャルにモテていた。
美嘉は本格的ギャルではない。 普通よりギャル系ではあるが高校に入って
少し派手になった、いわゆる
“高校デビュー”ってやつだ。

ヒロと付き合い始めた時には、 似合わないだとかよく陰口を言われたりも した。

ヒロはすごくモテるので親衛隊みたいなの もあるらしい。

ハルナと一緒に睨みつけているのは、おそらく
“ヒロ親衛隊“である三人だ。

ハルナと
“ヒロ親衛隊“の三人がどこでどう繋がっ たのかは知らないが、 手を組んだみたいだ。

四人に睨まれながら靴を隠された美嘉とアヤ は、
ルーズソックスのまま廊下に出た。

廊下に出ると、 遠くからはヒロが手を振っている。

ヒロは何かを話かけようと近づいて来たけ ど、
美嘉は走ってトイレへ駆け込んだ。

タツヤが学校をやめてから一週間。 ヒロからは
毎日連絡が来る。

でもタツヤに謝るまでは絶対に返事はしない し、
電話も出ないつもり。

上靴はゴミ箱から見つかったがハルナ達から の嫌がらせは続いた。

教科書を破かれ、 ジャージを隠され…。

しかし最近まで元カノからもっとひどい嫌 がらせをされていた美嘉にとって ハルナの嫌がらせはなんとも感じなかった。
しかし… ある日体育の授業を終えジャージから制服
に着替えていた時、 制服のポケットにいれておいたはずの PHS が無くなっていることに気付いた。

教室に帰りカバンを隅々まで調べてみたけ れど、やっぱり無い。

落としちゃったかな…。

次の日になって、
PHS を探すためにいつもより早く学校に着 くように家を出る。

教室に入って自分の席にカバンを置いた時

机の中から無くなったはずの PHS が音をた てて床に落ちた。

親切な人が拾ってくれて机の中に入れてお いてくれたのかもしれない。 後ろにプリクラ貼ってあったし…。

拾ってくれた人に感謝をしホッと一安心を して
床に落ちた PHS を拾い顔を上げて黒板を見 たその時…

【TEL070-5072-380*☆アドレス
mika-0512**@pdx.ne.jp☆寂しいので誰か なぐさめて~(>_<)一年三組  美嘉】

書いた覚えのない美嘉の PHS の番号とアド レス。なぜか黒板に書かれている。

おそらくハルナだ…。 いや、 確実にハルナしかいない。

嫌な予感がして、 隣のクラスとそのまた隣のクラスの教室に 入り、黒板を見た。

案の定、 全クラスの黒板に同じ事が書かれてる。

きっと二`三年生のクラスにも書かれてい るだろう。

「ありえないし…」

教室のドアを軽く蹴り、自分のクラスの黒 板だけを消して、 後はそのままにしておくことにした。

今から全クラスを消すのは無理。

授業が始まるとポケットで震え続ける PHS。
休み時間になれば非通知の電話。

好奇心か、 教室まで美嘉の顔を見に来る人までいる。

届くメールの内容は、

《ヤラセロ》
《ナグサメテアゲル》 そんなのばかり。
欲望の塊だ。

「ハルナ達消えろ!」

「教室に来るやつらも暇人だね。気にした らダメだよ!」

慰めてくれているアヤとユカをよそに考えてい た。

全クラスに書いてあったってことはヒロも 見たよね…
どう思ったかな? 美嘉が書いたと思ったかな??

昼休みになって相変わらず鳴り響く PHS と、 冷やかしの男達をよそに美嘉とアヤとユカはお 弁当を食べ始めた。
バンッ 教室のドアが乱暴に開く音で
お弁当を食べる手を止める。

みんなの視線がドアのほうに集まる。
…ヒロだ。 ヒロが教室に入って美嘉のほうに近寄り、
息切れをしながら言った

「電話繋がらねーし…何があったんだよ。こ の騒ぎはよ?」

「別に…」

ヒロは机に置いてあった美嘉の PHS を強引 に奪いボタンを押す。

受信したメールを見ているのだろう。

PHS を見たヒロの表情は鬼のように変わり PHS を机に強く叩きつけて叫んだ。
「おい、俺の女いじめてるやつは誰だよ?」 クラス中は静まり返り、冷やかしで見に来
ていた男達はサッと退散して行く。

「黒板に美嘉の番号とか書いたのは誰だっ つってんだよ!名乗り出ねぇなら意地でも 探すからな。そん時はぶっ殺す。覚えてお け」

その時、 泣きそうな顔をしたハルナが立ち上がり頭を 下げた

「ごめんなさい…」

意外な光景に息を飲む。 ハルナの方に向かい
ハルナの机を思い切り蹴り飛ばすヒロ。

「てめぇが黒板に書いたのか?次美嘉にな んかしたらわかってるよな?」

机は激しい音をたてて倒れ、 ハルナは下を向いたままブルブル震えていた。
ヒロは美嘉のほうへと再び戻り、 後ろから体に手を回して言い放つ。

「俺の女いじめる奴は例え女でも許さねぇ から」

ただでさえ迫力のあるヒロがキレて みんなは騒然…。

「美嘉のダーリンマジかっこいいぢゃん
そろそろ許してあげな!」

アヤが 耳元で呟いた。

ヒロは美嘉の頭をポンッと軽く叩き、 美嘉にしか聞こえないような声で言った。

「今日放課後図書室で待ってっから。来る まで待ってるからな」

そう言い残し 教室から出て行く。

涙目のハルナがこっちに 向かって来る。

「美嘉、アヤごめんね…」

「…どうする?!」 腕を組みながら美嘉の返事を待つアヤ。

「…もういいよ美嘉も悪いしみんな仲直り って事で!!」

「ありがとう…」

“ヒロ親衛隊”の三人はペコリと頭を下げ てそそくさと去って行った。

嵐はやっと 過ぎ去る。

 

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