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【双语阅读】【恋空】第四十二回

时间:2011-06-09 14:20:51  来源:可可日语  作者:Anna

 在日本的这部叫做【恋空】的手机小说
这是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

今天我们将继续阅读【恋空】。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】


━学校祭当日


美嘉とミヤビは緊張を隠せないまま、 ステージ裏にスタンバイをしていた。

「あ~次だ!」
「足震えるし!!やばいよこの空気ぃ……」 興奮が隠せない
ミヤビと美嘉。

ブーーー 幕が開く音が鳴ると同時にざわめきが静ま
り返った。

「「頑張ろぉ~!!」」 ギターとドラム担当の二人を加えた四人で
手を合わせ、 掛け声をかけてステージへと歩き出す。

ステージ上はライトが眩しく、 ステージ下ではたくさんの人たちに注目さ れているのがわかる。

持ち慣れないベースを肩にかけマイクの位 置を確認していると、 ミヤビが美嘉のほうに近付き誰にも聞こえな いような小声で呟いた。

「弘樹君一番前にいるよ」 さりげなくステージ下を見る。
一番前列の真ん中にはヒロの姿。

ただでさえ緊張しているのに… 変な汗がわき出る。

……

曲が体育館に 響き渡った。
ベース演奏も順調にこなしていく。

…最後のあの曲だ。

“who...”

肩にかけていたベースを壁に立て掛け マイクを手に持つ。

懐かしいあの曲が、 体育館に鳴り響く…。

こんな大勢の前で… いや、ヒロの前で今まさに思い出の曲を歌 おうとしている。

体は硬直し、 胸の鼓動が高まる。

でも最後までちゃんと歌うんだ。 ヒロの心に届くことを願って。

ヒロと別れてからずっと歌えなかった曲。 この曲を聞いて思い出すのはね…
ヒロの笑顔。

懐かしいメロディが、 進み始めた道を再び引き返そうとしてい る…。

ヒロは今こんなに近くにいるのに… 遠いよ。
届きそうもない。

そう、 二人の間に見えない厚い壁があるかのよう に。

演奏は思いのほか盛り上がり、

だけど、

この歌を聞いて、 少しでも美嘉のことを…美嘉と過ごした 日々を
思い出して下さい。


ヒロは今 どんな顔してるの??

しかし、 ヒロが見ていたのは美嘉ではなかったとい うことを後から知ることになる…。

歌が終わり響く歓声の中美嘉とミヤビは達成 感を感じながら抱き合った。

「気持ちいい~!」

「マジ最高~っ!!」

演奏が終わり 興奮冷めぬまま廊下を歩く。

「お疲れ」 アヤだ。
「アヤ!!」

「超よかった」

「あんがと!!」

「ってかね~…ヒロ君廊下で弾き語りやっ てたよ~!」

「……弾き語り??」

「廊下でギター持って歌ってた!見に行 く?!」
「…美嘉が行ったらヒロは迷惑でしょぉ…」 興奮は一気に冷め、
目線を床へと落とす。
「大~丈夫だって」 アヤは手の跡がつくくらい背中を強く叩い
た。
「そうだよ!行こう?」 ミヤビまでもがアヤの提案に乗り
二人は美嘉の腕をがしっと掴んで歩き始め た。


ヒロの教室の前…。 女の子がたくさん集まっている。 その真ん中に
ギターを弾きながら歌っているヒロ。
「ごめん……」 いざその光景を見ると胸が苦しくなってし
まい、早歩きでヒロの前を通過し廊下の裏 へと回りぺたんと座り込んだ。

「美嘉大丈夫?なんかごめん…」

「でもここでも歌声聞こえるし…ここで聞 こ?」

アヤとミヤビの励ましをよそに、 遠くからは大好きだったヒロの歌声が聞こ えてくる。

当たり前だけど もう美嘉だけの歌声ではない。

美嘉の歌声、 ヒロに少しでも届いたかな。

ヒロは美嘉がこんなとこで歌声聞いてるな んて知らないんだろうな。

だけどね、 今美嘉の心にすごく響いているんだ…。

遠くから聞こえる大好きだった声に涙を流 した。

学校祭が終わってからも美嘉とミヤビとアヤは 毎日一緒にいた。
昼食も移動教室もトイレも…。 三人だと一人余って仲間割れになるとか言
うけどそんなの嘘。

だってアヤもミヤビも美嘉にとっては、 かけがえのない仲間なんだもん。

心を痛めた夏も過ぎ去り秋…。 楽しい秋。

読書の秋? 食欲の秋?

……食欲の秋に決定!!

高校二年の秋と言えばメイン行事… 修学旅行だ。
一年生の時からずっと楽しみにしていたん だ。 自由行動は一緒に回ろうねってヒロと約束 したっけ…。

でも大好きな友達のミヤビもアヤもいるから、 平気だよ!!

「自由行動は三人で回ろうねぇ!!」 美嘉は
頬杖をつきながら言う。

「もちろぉん」

「指切りげんまん!」 ミヤビの小指に
指を絡めた。
修学旅行は美嘉ミヤビアヤの三人グループ。 グループリーダーを公平にじゃんけんで決
める。

リーダーは放課後集まりに行かなきゃなら ないから面倒…。

「じゃ~んけ~んしょっ!!」
……負けた。 リーダーは
美嘉に決定。

「マジ~!?」

「美嘉頑張って~!」

修学旅行の予定は着々と進んだ。

今日は放課後にリーダーの集まりがある。

最後の授業が終わり少し時間が余っていた ので、三人は教室で話をしていた。

「マジ恋してぇ~!」 欲求不満気味に叫ぶアヤ。

「出会いないのぉ?」

「合コンしても軽い男ばっかりだし~。夏 休みにした合コンは最低だったよね~美 嘉!」

ミヤビの問いに答えたアヤは美嘉に話しをふっ た。

「最低だった~…ってか男は信用できな い!!」

「わっかるぅ!とか言ってあたしまだノゾム に未練あったり~」

「本当?」 しかめっつらでアヤに問う
ミヤビ。

「マジで!美嘉はヒロ君忘れることでき た?」

「まだかも……」

「なかなか忘れられないもんだよね~!ミヤヒ
?は好きな人いないの?」
「えっ、私は…」 言葉をつまらせた
ミヤビを問い詰める。

「いるの?!」

「ぶっちゃけろ~」

「…いない、かな」 ミヤビは目線をずらしながら答えた。

この時、 ミヤビの変な様子に気付かなかったんだ。

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