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【双语阅读】【恋空】第四十六回

时间:2011-06-15 13:53:31  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?

请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】

 


部屋割りはグループごと つまりあの二人と同室。
わざとらしく大きな音をたてて部屋のドア を開くと、 楽しそうに笑っていた二人の声が一瞬静ま った。

さっさと制服を脱ぎパジャマに着替え ベッドに潜り込む。

「美嘉…」 布団ごしに聞こえる
アヤの声。
「ノゾムの告白断ったんだってね…」 何も答えず
寝返りをうった。

「あたしノゾムが美嘉に告ったの聞いちゃっ たんだ。まだノゾムに未練あったから美嘉に 嫉妬したの。無視とかしてごめん…」

「ごめんね。」 アヤに続けて謝るミヤビ。 もう遅いよ。

アヤは美嘉の話聞いてくれようともしなかっ た。

ミヤビだって謝るより言うことあるよね? ヒロのこと。

「明日の大阪の自由行動なんだけどミヤビ彼 氏とまわるからあたし一人なんだ。一緒に まわろ…?」

アヤの言葉で 思考は停止。

……ミヤビの彼氏。

それはヒロ。 胸がきゅうっとなる。

ミヤビが 羨ましい。

ミヤビになりたい。 もう一度ヒロに 愛されたいよ。

情けない考え。
……本音。

「明日イス?ミとヤマトとシンタロウと USJ 行く約束し たから無理…」

声は布団でこもる。 アヤはそれから何も言わなかった。

修学旅行一日目の夜が 更けてゆく。

━修学旅行二日目

新幹線で 大阪向へかう。

昨日の自由行動は ディス?ニーシー。 今日は USJ。

修学旅行最高!!

USJ には同じ制服を着た生徒がたくさんい る。 所詮考えることなんてみんな同じか…。

もともと遊園地が大好きな美嘉は、 いろんなアトラ?シ?ンに乗りはしゃいでいた。
少しだけ… アヤのことが気にかかる。

アヤは 一人なのかな…??

でももう関係ないし。 何も考えずに楽しもう。

「ラブラブいいなっ!!」 手を繋いで歩くイス?ミとシンタロウを見て、
美嘉は羨ましそうに指をくわえた。
「おっ、俺と繋ぐか?」 手を差し出すヤマト。

「ヤマトっち~(>3<)」
「じゃあ四人で繋ごうよぉ」 イス?ミの提案で四人は手を繋ぎ横一例に並
ぶ。 その姿ははっきり言って奇妙だっただろ う。

でもいいの。 楽しいから!!

冬が近く日が落ちるのが早いせいか 外はすでに薄暗い。

「クリスマス近いしツリー点灯されてるじ ゃん。見に行こう」

目を輝かせるイス?ミ。 ツリーがある場所へと向かいもう少しで見
えそう…とその時シンタロウが足を止めた。

「あ~、ツリー見るのは後にしようぜ。違 う場所に行こう」

「え~、行こうよ!」

駄々をこねるイス?ミ。
「そーだぁ!!行こうよせっかくだしっ。」 美嘉もすかさず
イス?ミのフォロー。

シンタロウはイス?ミに耳打ちをした直後に遠くを 指さし

イス?ミは背伸びをしながらその方向を見て深 く頷いた。

「ツリーは中止!」
「なんで~??」 指さした方向を見ようと背伸びをしたが、
イス?ミとシンタロウがわざとらしく美嘉の前に立 ちはだかっているせいで見えない。

ぴょんぴょん跳ねて無駄な抵抗をすると ヤマトが後ろから手の平で目隠しをしてきた。
「…なに?!」 ヤマトの指を無理矢理開き
イス?ミとシンタロウの間に割り込んで覗いた。
そこにいたのは… ヒロとミヤビ。
二人でいる姿を見るのは初めてだった。 二人が付き合ってるのは噂かも…
そう思うことで逃げ道を作ってきた。

今目の前に飛び込んでき光景によって 逃げ道はふさがれる。

「行こ!」 イス?ミは美嘉の手を引いたが、
体が硬直して動かない。

二人が仲良くツリーを見ている光景を 目に焼き付けておく。

そうすれば 嫌でも忘れられると思ったから。

その時、 ヤマトが美嘉を抱え二人が見えない場所まで 運んだ
「大丈夫…?」 乾いた沈黙の中
イス?ミが切り出す。

二人の姿を見たのはショックじゃないと言 えば
嘘になる。

だけど… だけど今そんなことより気になっているこ
とがあるんだ。

「イス?ミ達はヒロとミヤビが付き合ってたこと 知ってたの…??」

イス?ミはシンタロウと目を合わせて少し気まずそ うに答えた。

「何回か一緒に歩いてるの見たことあるか ら…なんとなく知ってたよ…」


美嘉は

返事をせかすように問う

「美嘉がヒロに未練あるのは…?」

「ヤマトから聞いてたから知ってたよ!」
「…勝手に話してごめんな」 美嘉の頭に
手を乗せるヤマト。

「じゃあ、全部知ってて美嘉と仲良くして くれてたの??」

イス?ミは地面に 視線をずらす。

「美嘉が元気になってくれれば嬉しいっ て、三人で話してたんだ」

不器用なシンタロウの言葉。

ヒロのこともミヤビのことも全部知ってたの に、 何も聞かないで一緒にいてくれたんだ。

一人になった美嘉に声かけてくれて、 たくさん元気くれた。

美嘉がヒロとミヤビに遭遇しないように してくれてた。

ヒロとミヤビの姿を見たことより、 三人の心遣いと優しさに感動していた。

三人のおかげでね、 美嘉は助けられたよ。

実際さっきみた光景も 前ほど苦しくはならなかった。

今まで、 恋のせいで変わった人を何人も見てきた。

ヒロの元カノも、 アヤも…。

友達なんて…仲間なんてガラスのようにも ろく、すぐに壊れてしまうものだと思って いたよ。


だけど… きっとこの三人は違う。
変わることのない本当の“仲間”だね。

「ありがとぉ~……」 イス?ミに抱き付き、
すすり泣いた。

「よしよし、ポップコーン買ってあげるから泣 かないの!」

美嘉を抱きしめるイス?ミ。

「ヤマト様はジュース買ってやる」
「じゃあ俺は…思いつかねぇ~」 みんな子供扱い
するんだから。

どうにか泣きやみ歩き始めた時、 アヤが違うクラスの子と興奮気味に走って来 た。

一人ぽっちではないアヤに心のとげが一本抜 ける。

「美嘉~大変!」

「……何??」

流れないようまばたきをせずに上を向く。

内容はだいたい わかってるけど。
「ミヤビとヒロ君付き合ってるんだって!」 まさに予想通り。
「知ってる……」 今そのことには
触れないでほしい。

せっかく楽しい修学旅行なのに 余計なことは考えたくないの。

「いつから知ってたの!?」

アヤの声が裏返る。 それとは反対に美嘉は低く一定の音程で答 えた。

「……無視される前」

「ありえなくない?だってミヤビずっと彼氏 いないって言ってたんだよ!彼氏いるって 聞いたの昨日だし。しかも美嘉がヒロ君好 きなの知っててでしょ?裏切り者じゃん!」

嫌な映像が 頭をよぎった。

楽しそうに歩く ヒロとミヤビの姿を…。

「ミヤビは裏切り者なんかじゃないよ。ヒロ がミヤビを選んだんだから…美嘉はもうヒロ にとって彼女でもなんでもないし…ヒロが 幸せならいいの…」

感情的になり 涙が溢れた。
ヒロと別れてから 泣き虫になったなぁ。

かっこ悪いくらい何回も幸せだった日々を 思い返して
いつか戻れることを夢見てた。

想ってるだけ
……なんて嘘。

本当はもう一度愛されたいと願っていた。 叶わない願い
この世に一つだけある。

繋いだ手を離すのは簡単だけれど、 離した手をもう一度繋ぐのは難しくてとて も勇気がいるんだね。

追い掛けるものがなくなった今、 怖いものは何もない。
前に進む。 イス?ミは頭を
撫でてくれた。
「行こうぜ!」 ヤマトの一声で
美嘉はアヤから離れた。

アヤの何か言いたげな視線を見ないふりし て、
美嘉はイス?ミと腕を組み歩き出した。

ホテルの部屋の中は 最悪な雰囲気…。

アヤもミヤビも美嘉も、

言葉を発する人は誰一人としていない。

唯一テレビの音だけが 沈黙を掻き消す役目を果たしている。

アヤは何度か美嘉に話かけようとしていたみ たいだったけど、 あえて目を合わさないよう避けた。

次の日から何かが吹っ切れたかのように怖 いくらいテンションが上がり、

三日目の京都も最終日の広島も無理してい るわけではなく純粋に楽しかった。

疲れて寝てしまった帰りの飛行機は、 気が付けば空港に無事到着。

イス?ミとヤマトとシンタロウのおかげで、 楽しい修学旅行だったよ!!

自分自身も、 この修学旅行中に何かが変われたような気 がするんだ。

イス?ミとシンタロウの恋も 成就したし…

ただ一つ心残りなのは、ヒロとの付き合い をミヤビの口から聞きたかったということ。
言ってくれるのずっと待ってたんだよ?? 今さら言っても、
きりがないけどね。

こんな感じで修学旅行は終わった。

もう 雪降る季節だ…。

修学旅行以来開き直ったのだろうか…
ヒロとミヤビは付き合いを堂々と公表した。

ミヤビとは地元が同じなだけあって、 バスが一緒になることもある。

もちろん ヒロも一緒。

だからわざとバスの時間を変えたりした。

ヒロが教室までミヤビを迎えに来ることもあ って…

だからわざと見ないようにして 窓を見つめたりした。

今でもヒロのことは好きだよ。 でももう戻りたいとは思わないの。 だって戻れないことをわかってるから。

まだ時々胸が痛む時もあるよ? いつか忘れられるよね…

大好きだった人が今幸せならそれでいいん だ。

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