【双语阅读】【恋空】第五十二回
在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。
2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。
我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?
请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。
第一页 日语原文
第二页 中文翻译作品
【日语原文】
━三学期 雪が溶けては凍り、
地面はツルツルだ。
転ばないように必死で足に力を入れながら 学校へ向かう。
「おっはよ~ん!!」
「「美嘉おはよ~」」 教室のドアを開け元気に挨拶をすると、
みんなは振り向き声を揃えた。
イス?ミとアヤとシンタロウとヤマトが一つの机に集まっ ている
「何やってんのっ!?」 机の上に散らばっているのはたくさんの写
真。
「クリスマスの時の写真昨日現像してきた ぜ!」
自慢げなヤマト。 写真を手に取り
一枚一枚見た。
「イっケメ~ン」 アヤが写真の中の
優を指さす。
「優さんモテるからな。バイト先もそうだ し大学でも人気らしい」
シンタロウは納得したように 答えた。
優さんモテるんだ。
…って 何気にしてるんだろ。
全部の写真に一通り目を通して 気付いたことが一つ。
美嘉笑ってない。 写真の中の美嘉は どれも悲しそうな顔をしている。
楽しくて笑っていたはずなのに…。 心は大丈夫でも
顔に出るものなんだ。
「美嘉~優さんと二人で遊んだんでし ょ?!」
アヤの唐突な質問に イス?ミが身を乗り出す。
「本当?!」
冷やかす四人。 美嘉は机を叩いて
立ち上がった。
「…友達だしっ!!」
友達のはずだったんだ。この時は…。
第十一章将来
もう 高校二年生も終わる。
三学期は少し授業を受けテストさえ終われ ば春休みだ。
今回のテストはさすがに頑張らなきゃ!! いつもはテスト前日に徹夜で勉強するとこ
ろを、今回ばかりは一週間前から猛勉強。
そして結果は… 現代文 81 点
数学 37 点 歴史 48 点 化学 62 点 保健 59 点 英語 93 点
赤点ギリギリの 数学は置いといて…
英語はなぜか中学校の時から得意なほう だ。
得意と言うよりは… 好きなだけなんだけど。
人間一つは取り柄があると言うけどこのこ となのだろうか。
去年は補習で悩んだ春休みも 今回は難無く迎えることが出来た。
「明日からの春休み怠けないで勉強しろ よ」
先生の言葉に生徒達は歓声をあげ、 一斉に教室を出る。
「春休み中遊ぼうね!」 イス?ミからの嬉しい誘いに頷く美嘉。
「またみんなで遊ぼうぜー」
「優さんと?ンさんも呼んでな~!」 シンタロウの提案にヤマトがすかさず割り込み、
アヤは声を張り上げた。
「楽しみぃ~」
「じゃあまたね~!!」 別れを告げいそいそと靴を履き変え、
小走りで学校を出た。
高校生活も あと一年か…。
いつもはバスで家に帰るが、 今日は機嫌が良いので歩いて帰ることにし た。
「天気いいなぁ~!!ラララぁ」 こんな気分の時は自然に歌を口ずさんでし
まう。
その時、 ポケットに入れて置いたはずの携帯電話が ないことに気付いた。
そう言えば机の中に 入れて置いたままだ。
歩いて来た道を戻り、 再び学校へと向かう。
前方から仲のよさげなカップルが歩いて来 た。
ちょうど すれ違った瞬間…
「美嘉ちゃんだよね?」 カップルの女の方に
声を掛けられた。
………この顔 忘れられるはずもない。
咲だ。 ヒロの元カノの咲。
美嘉とヒロが付き合っていた時 咲はまだヒロのことが好きで嫌がらせされ たりしたっけ…。
レイプ。 咲に肩を押されて
流産した…。
「ずっと話したかったんだ。」
「……話すことなんかないですから」 申し訳なさそうに言う咲に冷たく言い放ち
そのまま立ち去ろうとしたその時、 咲は深く頭を下げた。
「お願い…」
咲のあまりに必死な態度に、 仕方なく頷いた。
「近くの喫茶店で話そう?」 咲は一緒にいた男と別れて歩き出した。
若者が集う喫茶店に入り二人はイスに座 る。
美嘉の手は 怒りでプルプルと震えていた。
よくあんなにひどいことをして……… 普通に話しかけられるよね。
今咲になんか腹立たしいことを言われたら 手が出てしまいそう…。
「ごめんね…」 小さく頭を下げる咲。
「あの時は本当にごめんね。どうかしてた わ。ずっと謝りたかった」
うつむきながら謝る咲から目が離せない。
「あ……いや大丈夫」 絶対許さないつもりだったのに。
さっきまで震えていた手も自然に止まり 自分が発した言葉に呆然とした。
咲が謝って来るのは 予想外だった。
今でもまだ恨まれているのかと思っていた よ。
何度も何度も謝る咲に 怒りが沈まってゆく…。
「もう気にしないで。過去の話だから……」
「ごめん。ずっと心残りだったんだ。あの 時の私かなりバカだったね…」
人って 変わるものだ。
「さ…さっき一緒にいた人彼氏??仲よさ そうだったね!!」
重苦しい雰囲気を変えようと 必死に話題を変える。
「うん、彼氏~…」
「幸せそうで羨ましいなぁ~!!あははぁ」
「…ヒロとは順調?」
ヒロ…。 久しぶりに聞く
懐かしい響き。
でも 動揺したりしない。
「別れちゃったぁ~」
「そっか…」
心なしか 咲のお腹がポッコリと大きいように見え た。
「あれ??お腹……」 お腹を
ゆっくりさする咲。
「彼氏との赤ちゃんお腹にいるんだ!」
「…そっかぁ…元気な子産んでね」
「本当ごめんね…」
「……もういいって」 謝る咲にそっけない態度をとり、
喫茶店を出た。
八つ当たりなんて
…最低だ。
学校へと走る。 咲に赤ちゃんがいるって知った時、
神様は不公平だと思った
咲は美嘉が流産したなんて知るはずもない から。
赤ちゃんの話をしながら見せた咲の幸せそ うな顔が頭から離れない。
誰だって大好きな人との赤ちゃんは 大切でかけがえのない宝物。
それを失った美嘉は どうしたらいい??
もうその宝物を手に入れることは できないかもしれない。
小さな手 握ってあげることはできないかもしれな い。
ずっと 封印してきた。
【赤ちゃんはもう出来ないかもしれない】 医者の言葉が
今になって苦しめる。
自分がすごく 虚しい人間のような気がした。
学校に着きガラーンンとした教室に入り、 机の中から忘れた携帯電話を取り出した。
チャイムの音が 痛いくらいに耳に響く。
気付けば足は図書室のへと向かっていて、 誰もいない静かな図書室のイスに腰をかけ た。
明日から春休みだから、部活動をしている 生徒の声さえ聞こえない。
おもむろに携帯電話を開き… かけた番号はヒロの PHS。
登録はしていない。 だけどなぜか指が覚えてしまっているの。
ズルイのは わかってる…
ヒロはもう違う人を愛してるんだ… だけど
指が勝手に動いてる。
自分勝手で未練がましくて弱い。 こんな自分が大嫌い。
『おかけになった電話番号は現在使われて おりません』
電話ごしで淡々と流れるアナウンス。 もしも電話が繋がっていたらヒロはどうし
てた?
携帯電話を 床に投げつけた。
繋らないのなんて わかってたよ。
でもなんでだろう。 涙が止まらない…。
ヒロの幸せを 願ったはずなのに。
美嘉もいつか 幸せになれるのかな??
誰もいない静かな学校をとぼとぼと出た。 明日からは春休みだ。
夏休み中はイス?ミとカラオケに行ったり、 クリスマスパーティーをしたメンバーでド ライブをしたり、 ヤマトの部屋に集まってゲームをしたりして 毎日を過ごした。
こんな感じで春休みはあっという間に終わ る…。
冷たかった風も次第に暖かくなり 雪溶けの下からふきのとうが顔を出す。
桜咲く進級の季節
春。
もう高校三年生。 学校の中でも
1番先輩だ。
三年生はクラス替えがないから、 アヤとイス?ミとヤマトとシンタロウとまた一年一緒に過 ごせると思うと嬉しい。
三年生にもなると全ての学校行事が
“最後”になる。
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