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【双语阅读】【恋空】第六十九回

时间:2011-07-21 23:10:22  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?

请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】

その時… 頭の中に響いた 名前を呼ぶ優しい声。

美嘉は 走り出した。

「遅かったな!」

外で煙草に火を着けていた優に強く抱き付 いた。

…美嘉は 戻らずに進んだ。
優のもとに走った。 ヒロのこと…
追い掛けなかった。

優は美嘉のことを 大切にしてくれてる。

ヒロはミヤビと付き合っているから…。 そんなズルイ理由があったのも嘘じゃな
い。

だけどね、 頭の中に響いた名前を呼ぶ優しい声。

あれは 優の声だったんだ。

ヒロのことは 今でも好きだよ。

だけど、 今美嘉の心の隙間を埋めてくれているのは ヒロじゃない。

ヒロに出会って たくさん泣いてたくさん傷ついた。

でも今 とても感謝しています。

ヒロには 幸せになって欲しいの。

きっとヒロは、 美嘉といたら幸せになれないと思うんだ。
そして美嘉も…。 幸せって手に入れるのは意外と簡単だけ
ど、 それを守り続けていくのが難しいんだよ ね。

これからは 優がくれた幸せを守り続ける。

ヒロがどうして スカルプチャーをつけていたのか。

美嘉に何を 伝えようとしてたのか。

それ今も わからないけど…

好きだった人 幸せをありがとう。

そして さようなら。

「どないしたん?」
「ふぇぇぇ~ん…」 子供みたいに大声で泣き叫ぶ美嘉を、
優は抱きしめながら頭を撫でていてくれ た。
「優…優ぅ~…」

「ん?」

「美嘉って呼んでぇ…」

「変な子やな~美嘉!」

「もう一回っ…」

「美嘉美嘉美嘉~!」

やっぱり。 さっき頭の中に響いたあの声は優だった。 間違って
いなかったよ…。

優はずっと心配して外で待ってくれていた のか、手が氷のように冷たくなっている。

さっきヒロに掴まれた腕は今もまだ少し熱 いけど

優の冷たくなった手が消し去ってくれた。

今日ヒロに偶然会えて、良かったのかもし れないね。

ヒロもそう思ってくれてるかな??

「風邪引いたら困るから家帰るで!」 優は美嘉を軽々と持ち上げ助手席へ乗せ
シートベルトを締めた。

車の窓ごしに空を見上げると今にも落ちて きそうな満天の星。

時間はもう 12 時過ぎ。

美嘉の答えは 間違ってはいないよね。

みんなはどんなクリスマスを過ごしている のかな??

車は家へと走り、 二人はいつものように手を繋いで部屋へと 向かった。

「ただいまぁぁ…」

力ない声を発しながら部屋に入り、 テーブルに寄り掛かる。

さっき起きた出来事が、すべて嘘のようだ。

「寒かったやろ?これかけとけ!」 優がベッドから取ってくれた毛布にくるま
った。
……あったかい。 優のやさしさを当たり前だと思ってはいけ
ない。

こんなやさしい人 なかなかいないよ。

優ともいつか 離ればなれになる日が来るのかな??

それはどんな時??
もう大切な人を失うのは嫌だよ…。

少し勇気を出し、 毛布を体に巻きつけたまま優の足の上に向 かい合うようにちょこんと座った。

優は美嘉の体を 愛しそうに抱き寄せる。

美嘉は体を少し離し、 優の鼻に自分の鼻を軽くくっつけた。

「優…美嘉がどこに行ってたか聞かない の??」

優は何も言わずにくっついた鼻をゆっくり 離し、ほっぺにキスをした。

優の唇はほっぺから耳、耳から唇の横へと 移動する。
そのたびに体がゾクゾクして…もどかしい。 さっき優が冗談で言ってた“じらし作戦”
が かなり効いている。

「俺は美嘉のこと信じとるから大丈夫。美 嘉が話してくれる日まで待っとるから」

美嘉は自らの唇を 優の唇に重ねる。

……二人の吐息が 重なった瞬間。
……本能で動いた瞬間。 照れくささが隠しきれていない…
そんなキス。

ゆっくり唇を離すと、 優は美嘉の唇を指先で突いた。

「さっき一生キスしないって言ってたや ん!」

美嘉の顔はみるみるうちに赤く染まる。

「……うるさいっ!!」

「自分からするの恥ずかしいって言ってた やん」
「も~、いいのっ!!言わないで!!」 優は美嘉の肩をぐいっと抱き寄せ、
耳もとで囁いた。
「俺とキスしたいって思ったん?」 返事はただ一つ。
静かに頷いた。

そして優は再び体を離し唇にキスをした。 いつもみたいな
軽いキスではない。

部屋に鳴り響く音… 優の激しいキスに頭がくらくらして、
何も考えられない。

優は美嘉の腰に手を回し 美嘉は優の首に手を回し 二人は夢中でキスをした。

まるで何かを忘れようとするかのように…。
まるで不安を消し去ろうとするかのよう に…。

夢中で キスをした。美嘉の体がゆっくりと床に倒れ、 優の唇が移動して首もとをなぞってゆく。
「…あっ………」 自然に漏れる声。

優は首へと 舌をなぞらせる。

体がビクンビクンと 反応してしまう…。

くすぐったいけど
…でも気持ちいい。

優の体に手を回し 強くしがみついた。
………愛しい人。 優も首から唇を離し、
返すようにぎゅっと抱きしめた。

この時 心から思ったんだ。

……優と 一つになりたい。

しかし 優の口から出た言葉…
「美嘉、ごめんな」 朦朧としていた頭が、
一気に冷める。

優はなんで 謝っているの??

部屋のライトが 眩しくて目にしみる。

「………え??」

「まだ嫌やったよな。俺我慢出来んくて…ご めんな」
頭の中で何通りもの妄想が駆け巡る。 たどり着いた
一つの結果。

……もしかして。

強くしがみついた時、 美嘉が怖がっていると思ったのかな??

…違うよ。

愛しいと思ったから、 しがみついたんだよ。
「俺、美嘉のこと大事にしたいから。まだ 手出したりせぇへんから安心してな」

美嘉が欲しいのは そんな言葉じゃない。

今心の奥底で眠っている不安を 今すぐ取り除いてほしいの。

「……違うもん…」 耐えきれず
想いが言葉に出た。

「違うって?」

「すごい好きだと思ったから…しがみつい たの。嫌なんかじゃないもん。優のバカ ぁ!!」

心が潰れてしまいそう。 この言葉で優に伝わるのかな??

優のやさしさはすごく嬉しい。けどね…不 安になることもあるよ。もっと美嘉を求め て欲しいよ…」
自分でも何言ってるか、わからない。 だけど、
もっと愛を感じたかったんだ。

愛されてる証明が… 欲しかったんだ。

優は半ベソの美嘉を持ち上げ、 ベッドまで運ぶ。

そして美嘉の体に 布団をかけた。

「俺、ほんまアホやな。女の子にそこまで 言わせて…美嘉がそんなふうに思ってたな んて知らへんかった…」

ヒロと別れてから 誰ともしていない。

最後にしたのは、 ヒロの家で目隠しをされ手を縛られ、 鏡の前で無理矢理させられた愛のない行 為。

優はそれを知ってるから 怖がる美嘉のためにずっと我慢をしていて
くれたんだ…。

優は美嘉の体をベッドに倒し、 髪を撫でながら唇にキスをした。

優の舌がゆっくりと入り美嘉もそれに答え るかのように舌を絡める。

……熱い。

「…んっ……………」 キスをしているだけなのに声が漏れる。 自分が自分じゃなくなってしまいそう。 優は唇を離し
耳元で囁いた。

「そんな声聞いたら、俺止められへんよ」 ちょっぴりかすれた
低い声。

今まで聞いたことない声に… 心臓が鳴り響く。
唇はだんだん首へ移動し制服のリボンが スルッと取られた。

ワイシャツのボタンを一つずつはずし、 唇は体へと移動する…。

頭から指先まで体中が敏感になっていて… 舌が体を這うたび、
体がビクンと 跳ね上がった。

優の舌は 体全体に移動していく。

温かくて、心地いい。 優のやさしさが伝わる。

優の唇が左手首に移動した時、 ハッと我に返った。

左手首には、 病院で切った傷跡と 根性焼きの跡が
…今もある。

苦しかった日々を 表している傷。

布団の外に出てしまっている手首の傷が、 ライトによって生々しく鮮明に照らされて いた。

優は傷をじっと見つめ、 何度も同じ場所にキスをした。

さっき包丁で切った指の傷に何度もキスを してくれた時のように優しく…

「こんな傷、俺が消したるわ。俺は美嘉に 絶対辛い想いさせへんから」

いちゃダメ。 泣いたら
怖いんだと勘違いされてしまいそうだか ら。

優は上に覆いかぶさり 再び唇にキスをする。

自分の唇で、 美嘉の唇を挟むように。

優の手は スカートの中へと伸びてゆく。

美嘉は ふとももを撫でる優の手を止めた。
「ダ、ダメっ……」 美嘉の行動に、
心配そうな顔をする優。

「やっぱ怖いやんな…無理せんでええから」

違うの。 そうじゃない。

これから言おうとしていることを考えると 両手で顔を隠さずにはいられなかった。
「あのね、自分が自分じゃなくなるみたい で……恥ずかしいのっ!!」

優の顔を 見ることが出来ない。
どんな表情してるの?? 優は顔を覆った美嘉の両手をそっとよけ

美嘉の右手を自分の左手とそっと重ね合わ せ強く握った。

「何言っとんねん。俺は美嘉が気持ち良く なってくれたら嬉しいで。全然恥ずかしい とか思わなくてええから…」

優の右手は下着をそっと脱がし… 細くて長い指がゆっくりと入ってきた。

「…ぁあっ…………」 自分の大きな声で我に返り唇を噛み締める

優はすかさず美嘉の気持ちを見透かす。

我慢しなくてええよ。美嘉の声いっぱい 聞きたいねん…」

優の指はどんどん奥まで入り、 優しくゆっくりと動く。

そのたびに体が反応し 声が漏れ…
いつもの自分がどこかへ行ってしまうよう な気がして怖くなった。

初めての感覚。

今まで 感じたことがない。

やっぱり
……魔法の手だ。

頭がおかしくなりそう。

優は指を抜き、 二人が一つに繋がろうとしている。


ぎゅっと目を閉じた。

…なんでだろ。 こんな時に、
過去の出来事や さっきヒロに会った映像が甦る。

レイプされたこと。 ヒロと図書室で
愛し合ったこと。 最後にした
愛のない行為…。

大好きな人と一つになろうとしてるのに。 繋がろうとしてるのに。

…本当にバカだ。

「…美嘉」

静かな空間に響く優の声で 思考が途切れる。
「美嘉、目開けて」

言われるがままにきつく閉じた目を ゆっくりと開いた。

最初に見えたのは、 悲しそうな優の顔。

「今美嘉を抱いてんのはレイプしたやつで も元彼でもなく俺やから。今だけでもええ からちゃんと俺だけを見て…」

次に見たのは 悔しそうな優の顔。

美嘉は絡みあった優の手を強く握る。 二人は一つに繋がった。

重ね合う肌や握った優の手がすごく熱く て、

優の悲しみや不安や寂しさ…

そして美嘉のことを想ってくれている気持 ちが
痛いくらいに伝わってくる。

「優、優のこと好きだよ……」

「俺も美嘉のことめっちゃ好きやから…」

動くたびに、 優への愛しさが込み上げてくる。

それと共に、 体がフワフワと浮き上がる変な感覚。

 

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