【双语阅读】【恋空】第七十回
在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。
2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。
我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?
请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。
第一页 日语原文
第二页 中文翻译作品
【日语原文】
そのまま意識を無くし、 眠りについた。
カーテンの隙間からもれる眩しい光で目を 覚ました。
ふぁああよく寝たぁ…。 体を起こすと同時に気付いたのは乱れた制
服。
そんな姿を見て思い出すのは昨日の出来 事。
意識無くしたまま 寝ちゃったんだ。
制服のボタンが一つズレていてリボンもよ じれているところを見ると、 美嘉が寝ている間 風邪引かないよう一生懸命に制服を着させ てくれた…
そんな優の姿が 目に浮かぶ。
もう一つ気付いたこと。 テーブルの上にあったはずのクリスマスケ
ーキがほとんどない。
寝ている間に食べてくれたんだね。 おいしくなかったはずなのにね…。
……無性に愛しい。
肝心の優が どこにもいない。
ガチャッ 玄関のドアが開く音。
寝たフリをした。 意味はないけど 反射的に。
優は静かに部屋に入り美嘉に布団をかけ直 すと、ほっぺにキスをして洗面所へといな くなった。
優がいなくなったのを確認し、 枕に抱き付きながら一人照れる。
その時リモコンを踏んでしまったらしく、 テレビの音が部屋中に響いた。
優はテレビの音で美嘉が起きたことに気付 き、
洗面所から部屋へ戻って来た。
「起きたか?おはよ」
「起きたぁぁ!!」 本当はちょっと前から起きてたけど…ね。
そう言えば美嘉にこれ買って来たで!」 そう言って袋から出したのはプリンだ。
そうやで。あと煙草も吸いたかったし な!…って何で知っとるん?」
軽い気持ちでついた嘘は意外にも早くバレ てしまった。
「実は起きてたぁ!!ごめんちゃぁーい」
「タヌキ寝入りしてたとはいい度胸やな!」
優は美嘉を両手で持ち上げ、 部屋中をくるくると回し始めた。
「あ~目回る~ギブギブ!!」
いつもと変わらない光景いつもと変わらな い二人
だけど心は 確実に近づいた。
それより… 煙草吸いたかったから外に出たって言って なかった??
そう言えば付き合い始めてから、 部屋で煙草吸ってる姿一度も見たことな い。
美嘉が煙草吸わないからずっと外で吸って くれてたのかな。
その真相はいつか聞いてみることにしよ う。
今聞いたらもっともっと愛しくなっちゃう かもしれないから!!
いつか聞くね。
「親心配すると思うからそろそろ行くで!」
テーブルの上から 車の鍵を手に取る優。
「はぁい…」 素直に返事をし
部屋を出た。
車に乗り込み大音量で CD をかけ、 音楽にノリながら家へと向かう。
家がもっと遠かったらいいのにー。 そしたらもっと一緒に居られるのに…。
そんな気持ちをあっさりと打ち砕くかのよ うに車は家の前に到着した。
あ~離れたくないなぁ。でもそんなのワガ ママだよね。
でもでも、 やっぱりもう少しだけ一緒にいたいんだ。
一度開いた車のドアを 再び力をいれて閉めた。
「何かあったか?」
「あの…もう少し一緒にいたいなーな~ん て…だめかなぁ??」
優がさりげなく出した小指を、 不思議そうな目で見つめる美嘉。
「ほな、明日から受験勉強頑張るって約束 できるか?」
考える暇もない。 返事は即答。
「…頑張るっ!!」
「約束な!」
初々しさを残し 絡まる二人の小指。
「指切りげんま~ん」
「…実は俺も離れたくなかったんやけど な!」
優は美嘉の頭に手を乗せ答えを待たずにア クセルを踏み 家から少し離れた場所に車をとめた。
車の座席を倒し 寝そべった状態のまま手を繋ぎながら話を した。
ずっと朝から気になってることがある。 でもかなり聞きにくい。
よしっ、 勇気を出して 聞いてみよう。
「ねぇねぇ、一つ聞いていいかな~…??」 体は真っ直ぐ向いたまま目線だけを優に動
かした
「なんやねん?」
優はこっちを見ず真っ直ぐに上を向いたま ま。
「あのさ、昨日美嘉途中で意識なくしちゃ ったでしょ??優はさ、その…最後まで出来 たのかなぁ~と思って…」
優は大袈裟に咳こみ プイッと窓のほうに顔を向けてしまった。
「な…いきなりなんやねん。恥ずかしいや ん!」
これからすることは、 ちょっとした意地悪。
「答えられないってことは最後まで出来な かったってことだよねぇ…」
手を目の下にあて泣きマネをする美嘉を 見て
案の定優は少し焦っている様子。
「言わなあかんの?」 優の言葉に負けないくらいの大声で泣きマ
ネを続けると優は観念したみたいだ。
「いや、だから…最後まで出来たで。」
「マジでぇ??良かったぁ」 泣きマネをやめ笑顔を見せる美嘉を見て、
優は悔しげな表情を見せた。
「泣きマネかい。俺また騙されたわ!」
「聞きたかったんだも~んあ~スッキ リ~!」
憎たらしい顔で 舌を出す美嘉。
「はよ帰って勉強せぇ。ア~ホ!」 ムキになる優は
子供みたいでかわいい。
「言われなくても帰りますよぉ~だ!!」 舌を出したまま車から降りドアを強く閉め
て手を振った。
運転席の窓が開き 優が顔を覗かせる。
「勉強頑張れな!」 クラクションを二回鳴らし去って行く車に
向かって手を振った。
「たっだいまぁ~」 誰が見たって嬉しいことがあったとわかる
くらい超ごきげんで部屋に入りベッドの上 にあるうさぎのぬいぐるみをきつく抱きし めた。
優のことを考え、 一人でニヤケながらミシミシと鳴るベッド の上を意味もなく転がる。
一瞬だけ… 本当に一瞬だけどヒロの顔が頭によぎった んだ。
動きを止め 笑顔が消える。
もう後戻りは出来ない。
だから、 考えても仕方ないね…。
それからは何かが吹っ切れたように 受験勉強に励んだ。
大晦日は優に会いたいけど電話だけで我慢 しなきゃ…。
今は受験勉強に励む。
そして年は明け、 新年だ。
初夢を見た。
ピンク色の手袋をした赤ちゃんが泣いてい る。
「どうしたの??」 聞いても返事はない。 抱いてあげようと手を伸ばしても届かな
い。
『どうして追い掛けなかったの…?』 赤ちゃんは悲しい表情で確かにこう言っ
た。
「ちゃんと行きたい道に進んだよ…」 美嘉の返答に
赤ちゃんの丸い瞳から涙が流れ出た。
『あなたは逃げた。楽なほうに逃げた。ま た辛い思いするのが怖かったんでしょ?』
「違う…違うよ…」
首を横に振って 否定する。
『本当は、本当は公園に戻りたかったんじ ゃないの…?』
何かを必死で訴えようとする赤ちゃん。
「違う、美嘉は優を選んだの。後悔なんて してないよ…」
どうして…どうして?どうして追い掛け なかったの?どうして話聞いてあげなかっ たの?』
もうやめて…優を選んだの。そう決めたん だよ…」
赤ちゃんはそのまま暗闇へと吸い込まれる ようにして消えていった。
目が覚めた時には、 なぜか涙が溢れていて…
どうしてこんな夢を見たんだろう。 赤ちゃんは何を言いたかったのだろう。 何を伝えたかったのだろうか…。
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