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【双语阅读】【恋空】第八十五回

时间:2011-08-12 15:59:00  来源:本站原创  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?

请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】

夏の気配も近づく 6 月下旬。 もうそろそろ大好きな海開きの季節。

いつものように授業を受けていると、 携帯電話が震えた。

ブーブーブー 受信:ウタ ウタだ。

《美嘉チン今日暇っ子だったりするぅ!?ぁー そぼぉ(υЗυ)/》

…ったくウタは授業サボりすぎだからぁ~!! でも今日はバイト休みだしー!!
ウタと遊ぶのも久しぶりだしいっかぁ

送信:ウタ

《いいよ~ん》

ウタからの返信は早い。

送って 1 分以内には必ず返事が来る。

受信:ウタ

《ヤッピ~美嘉ちんぁりがとぉ(-з-)チュぢ ゃあ5時に正門前に集合なりぃ~!!!!!》

メールだけでもなんとなくウタのテンション の高さが伝わって来るから不思議だ。

今日最後の授業が終わり
アヤに別れを告げ真っ直ぐ正門へと向かっ た。

「美嘉ぁ~!!!!!!お久だっちゃぁ~」 既に正門にいるウタ。


しかも、 キティーちゃんの着ぐるみを着ている。

「ウタ着ぐるみかわいぃ~超似合うしっ!!」 ウタは嬉しそうにを飛び跳ねる。

「わ~いわ~いかわいいって言われちっ たぁ~!!!!キ?ハ!!!」

そして美嘉に向かって大きな紙袋を差し出 した。

「何??」

「みたらわかる~!!!!」

紙袋を覗くと中にはくまのプーさんの着ぐ るみが…。

それを取り出し、 ウタの顔を見た。

ウタは八重歯を出してニッと笑っている。

「それね~美嘉が着るやつ~今日は二人 で着ぐるみデートしようぢゃん!!!」

ゲッ!! まじ?
着ぐるみなんて恥ずかしい…

…なーんてのは嘘で、
ノリノリで大学のトイレで着ぐるみに着替 えた。

実はこーゆーの大好きだったりもする

「あ~美嘉似合う似合う~!!!!本物のプーた ん見たい~」

着ぐるみに着替えた美嘉を見てウタが笑う。

「あ~それひどくない!?チビで体丸いっ てこと~!?」

「嘘~の反対の反対の反対の反対の反 対~!!!!!!!」

キ?ハハと笑うウタを、 軽く叩いた。

その格好のまま、 カラオケへと向かった。

周りの視線が痛いほどに感じる。

話しかけてきたり着ぐるみを触ってくる人 もいる

なんだか新しい世界を知ったみたいで楽し い!!

ウタがいなかったらきっと一生着ぐるみ着て 外歩いたり出来なかったかも…
途中でゲームセンターに入り、 プリクラを撮ることにした。

プリクラ機の中にいるといきなり後ろから 入って来た三人の男。

「ねーねー二人で何してんのぉ~?」

「実はさっきからあとつけてたんだよね」

「着ぐるみ似合うじゃん良かったら遊ばな い?」
ロン毛でスウェットのジャージ。 いかにも軽そうな三人組

でも、結構イケメンだからもしかしたらウタは遊び たいって言うかも…。

どっかいなくなって!!って言いたいけど、 あんま強く言って逆切れされたら困るしな ぁ…。

男を睨みつけながら断る方法を考えている とウタが口を開いた。

「ちょっとぉ!!!!!今二人でデート中なんだ から邪魔すんなょ!!!!ぅちら男いっからあ んたらょりイケメンだしぃ~ね、美嘉ァ」

突然話を振られ とりあえず答える。

「そ…そうだよ!!うちら彼氏オンリーだし っ!!」

「チェッ~…」
「つまんねぇ」 男達はぶつぶつ文句を言いながら、
いなくなった。

「ぁ~良かった!!!!!!なにあぃつらぁ~!!!プン プンって感ぢ。ぅちらのデート邪魔しやがっ てぇ!!!」

美嘉はウタを尊敬の目で 見つめていた。

嫌なことは嫌ってハッキリ言えて、
しかもちゃんと彼氏いるからってキッパリ 言えて…

美嘉は後先のことを気にして言いたいこと が言えなかったりする時もあるから、
そんなウタがカッコよくてうらやましく感じ る。

ギャルって美嘉の勝手な想像では性格悪く て男好きで軽くて…

そんなイメージがあったんだ。


だけどそのイメージはウタに出会ったことに よって、
みごとに壊されてしまったのだ。

プリクラを撮り、 再びカラオケへ向かった

受付を済ませ、 部屋に入る。

「ドリンクどぉする~!?!?…ってかもぅ大学 生だしぃ~もちろん酒以外は禁止ってやつ ぅ???」

大学生と言ってもまだ  18  歳だから駄目じ ゃん…

心で突っ込みながらも 気にせず頼む。
「美嘉はね~カルーアミルク~」

「ぢゃぁウタはぁ~ビールにしょうっと」

ウタはフロントに繋がる電話に手を掛けた。 ビールは大学生になってから、
サークルの飲み会で一度飲まされたことが ある。

苦くてまずくてすぐに吐き出したっけ…。

もともと炭酸が苦手なこともあったし、 あんなに苦いの飲めるはずないよ!!

いつか大人になってビールがおいしいって 言える日が来るかもしれない。

その日まで待つ!! 今はカクテルか酎ハイ系しか無理。

「っか~!!!!!やっぱビールはいいわぁ~
このために生きてるねぇ~!!!」

ドリンクと共に頼んだおつまみを食べなが ら、
まるで  18  歳の女とは思えない親父のよう な姿でおいしそうにビールを飲んでいるウタ を、
ちょっとだけ羨ましく思えたりもするの だ…。

「ほらぁ~美嘉も飲んで飲んでぇ!!!!!!」 ウタにせかされて、
カルーアミルクをゴクンと飲む。


お酒が弱い美嘉はすぐに酔ってしまい…

ぃ~!!!!!」

「イェェィイェイ~ !!ウタ~楽しんでる ぅ~??」

いつの間にか酔ってしまって、 立ち上がりながらマイクを離さなかった。

「バッチリチリ~!!!!!超楽しいからぁ~」 ウタも少し酔っているみたいだ。
まぁ、
ウタは酔っても酔わなくてもテンションは高 いんだけどね…。

散々暴れるに暴れて、 声も出しすぎて枯れ始めた頃…

酔いもだんだんと冷めて今度は頭痛に襲わ れイスにもたれかかっていた。

「美っ嘉ぁ~!!!???大丈夫???ウタ心配だっち ゃぁ~…!!!」
ウタの声でさえ頭に響く。 ウタは確実に美嘉より飲んでるのに、
なぜ元気なんだろう…。

自分のお酒の弱さを改めて実感させられ る。

「う~ん…大丈夫。」 残っている力を振り絞り返事をした。

ウタは一度部屋から出て行き、
そしてすぐに戻って来て美嘉の頭にひんや りと濡れたハンカチを置いた。

「ハンカチ濡らして来たなりぃぃ~ト イレの水道水だけど、勘弁してくり
「サンキュウです」

冷たいハンカチが頭の熱を吸いとり、 頭痛を治してゆく。

ある意味、 ウタの優しさが治してくれたんだよね…。

ウタはおつまみを口に入れながら話し始め た。

「ってゆうかぁ~、実は美嘉っちに話があ るのだぁ~!!!!!!」

「話??」

「そーそー!!!!!!!!!今話しても大丈夫なりか ぁ!?!?」

「…大丈夫だけど??」

ウタはまだ少し残っていた美嘉のカルーアミ ルクを飲み干し、
「プハァ~」と息を吐いて話続けた。

「美嘉はぁ~アヤっちと親友なのです か!!??!!??」

怪しげな質問。 少しだけ考えてしまう。
「う~ん。親友…かなっ!!」 いろいろあったけど、
親友だと思うんだ。

なんだかんだでもう 3 年以上の付き合いだ し…

「そっかぁぁぁ。それならやっぱり~話し あるのだ!!!!!」

ウタが勿体ぶるので、 なんだか早く先を聞きたくなってしまう。

 

人間じらされると、 どうしても知りたくなるものだ。

「何!?何!?」

寝てた体をいきなり起こすと頭に乗っかっ ていたハンカチが床に落ちた。

いきなり起き上がったために再び頭がズキ
ーンと痛み始める。

ウタは自分の頭についていたピンクの花の髪 飾りをいじりながら話し始めた

「アヤっちねぇ~、美嘉と優先輩を別れさせ たがってるっぽいのだぁ~!!!!!!」

理解するのに、 しばらく時間が必要だ。

「……ぇえ!?」

「ぶっちゃけねぇ~美嘉がバイトあってアヤ とウタが二人で部室行く時とかぁ~、アヤ優さ んに~ベタベタ

したりしてるの!!!!!!!」

アヤが… 優にベタベタ??

浮かんだのはアヤが優の腕を組んでいる姿。 一回だけ、
見たことがある光景。

「でっ、でもアヤには?ンちゃんいるじゃ
ん!?」

頭痛などすっかり忘れ、落ちたハンカチを 拾いながら反論してみる。

「それがねぇ~アヤと?ン先輩うまくいってな ぃらしいよぉ~!!!!!!!!!!」

その時、 ミドリさんからのメールを思い出した。

いや、 でもミドリさんはフラれたって言ってたし…。

ウタは美嘉に顔を近付け、再び話続けた。

「アヤが美嘉と優先輩を別れさせよぅとして る理由はよくわからなぃんだけどねぇ…!!!!! 美嘉はなんかそ

んな雰囲気感じたことなぃ のぉ!?!?!?」


そう言えば… 受験の前日、
アヤと優が一緒にお守り買いに行ったんだよ ね。


アヤが大学で優さんを待ってて、
なんかヤキモキ焼かせたら好きな気持ちが 深まるとか適当なことを優に言ったんだっ け…。

あの時から美嘉と優を別れさせるつもりだ ったの??

…でも、 なんのために?

「よくわからないな…」

なんとなく説明するのが面倒だったのもあ り、
返事を濁した。

「そっかぁぁぁ!!!でも美嘉と優さんが好き 合ってるなら問題無しって感ぢだぁよね!!!!
アヤっちが何考えてんのかわからないけど ぉ~ウタ、人の恋邪魔するやつはマジ勘弁だ し~!!!!!!」

確かに美嘉と優が別れなければそれで問題 ないけど…。


アヤだって、
美嘉と優を別れさせたいなんて冗談で言っ たのかもしれないよね。

一緒にお守り買いに行った時だって本当に 偶然会っただけかもしれないし

美嘉にヤキモキ焼かせようとしたのも本当 に好きって気持ちを深めようとしてくれた だけかもしれないし…

まぁ、 考えてもしょうがない。

美嘉は話題を変えようとわざと明るい声で 話をふった。

「ま、いいや!!ウタちゃ~んウタちゃんは彼 氏とどうなの!?」

ウタは近くにあったマイクを手に取り、
マイクのスイッチを入れて嬉しそうに話し 始めた

「え~っ!!!!それ聞いちゃうぅ!?!?ウタとダー リンのこと聞いちゃう!?!?」

明らかに話したがっているのが見え見え だ。

「うん、教えてよっ」


わざとらしく耳に手をあてて言うと、 ウタは立ち上がりマイクに向かって叫んだ。

「ウタはダーリン大好きだっちゃ~!!!!絶対結 婚するんだぁ~大好きなのだ~!」

すごく幸せそうに話すウタの姿を、 微笑みながら見ていた。

そして改めて思う。

“恋してる女の子は輝いている” と…。
それからまた普通の大学生活が始まった。

相変わらず週 3 回バイトに行き、 アヤと普通に遊んだりもする。

暇が出来たら部室に行きみんなとわいわい 騒ぐ。

ウタは前と変わらず、 あまり学校にはこないけど…。

そして八月。 目が痛くなるほどの強い陽射し。

店頭に並ぶみずみずしいスイカ。

公園で遊ぶ楽しそうな子供達。 服装も半袖へと変わる。 今年も夏が来た!! 前期の授業が終わり、
待ちに待った夏休み。

みはなぜかとても長い。 二ヶ月間は…ある。

まぁ、 その分冬休みが短いんだけどね。

8 月 17 日に、
旅行サークルのメンバーで海へキャンプに 行く計画を立てていた。

━8 月 16 日 キャンプ前日。

バイト先にも旅行へ行くと連絡して、
今日と明日と明後日の三日間休みをとるこ とが出来た。

期待に胸を膨らませながらかばんに水着や 着替えを詰め、
明日が晴れるようにティッシュでてるてる 坊主を作っていたその時…

ガサガサッ 玄関の外で、
なんかビニール袋の音がする。

玄関まで走り、 覗き穴から外を見た。

しかし誰もいない…。

玄関の前で音がしたと思ったんだけどな ぁ…。

鍵を開けゆっくりドアを開けると、
ドアノブからどさっとビニール袋が落ち た。

座り込み、 ビニール袋の中身を確認してみる。

ビニール袋の中身は、
お弁当とゼリーとペットボトルに入った麦 茶だ。

ないだ優が遊びに来た時も、 入浴剤と石鹸がかけられてたっけ。 誰か間違えて置いて行ってるのかな…?


玄関の外に出て、 階段や一階のまわりを確認した。
しかし、 やはり誰もいない…

とりあえずそのビニール袋とその中身をゴ ミステーションに投げ捨てた。

部屋に戻り念のため鍵を二つ閉め、
充電していた携帯電話を手に取るとメール が届いている。

受信:ミドリさん

《明日のキャンプ楽しみだねぇ(^^)》

前に?ンちゃんについてのメールをしてた 時、
返事をしなかったからちょっと気まずい な…。

送信:ミドリさん

《晴れたらいいですねっ(ёзё)》

それからしばらく返事は来なかった。

もうメールは終わったのだと思いお風呂に 入っていると、
部屋から着信音が鳴っているのが確かに聞 こえる


裸のまま部屋に携帯電話を取りに行き、
携帯電話に小さいタオルを巻いて濡れない ようにお風呂場へ持って行った

返事なんてお風呂上がってからでもいいの に…

もなぜか自分なりにこだわりがあるの だ。

メールはすぐに返す!!
だって自分自身がメールの返事が遅かった ら少しイライラするし…。

まぁ、
たまに面倒で返さないこともあるんだけど ね…。

受信:ミドリさん

《私ね、やっぱり?ンのこと好きなんだ。。。》

なるべく?ンちゃんの話は避けたかった。 関わると、
もしアヤにバレた時いろいろ大変そうだか ら…。

でもミドリさんもきっと誰にも相談できなく て、
悩んでいるんだろう。

ここで返事しないなんて 美嘉はそこまで薄情な人間ではない。 送信:ミドリさん

《そうですか…恋は辛いですよねぇ(:∧;)》

この返事、 適当な気持ちで送ったわけじゃない。

ミドリさんの気持ちはよくわかる。 元彼を想う気持ちは…。

お風呂に入りながらメールを打っていたの で、
のぼせてきた。

ラッキーなことにミドリさんからの返事はま
だ来ないので、
急いであがりまだ濡れた髪のままパジャマ に着替えて返事を待った。

ピロリピロリ

受信:ミドリさん

《でも?ンにはアヤちゃんっていうかわいい彼 女がいるし…私はもう無理だと思う。だけど 最後に好きだっ

た気持ちだけは伝えたいん だ。伝えてもいいと思う?》

ミドリさんが美嘉に何て言って欲しいのか、 だいたいはわかる。

もし美嘉がミドリさんの立場なら、 何て言って欲しい??

ヒロに振られてヒロに新しい彼女が出来 て、
それでもまだ好きで…

気持ち伝えていいのかを悩んだ時何て言っ てほしいかな…??

送信:ミドリさん

《自分の気持ちに素直になったほうがいい と思います(>_<)伝えないで後悔するより は、伝えて後悔した

ほうがいいと思います
(>^_^<)》

きっと、 立ち向かう勇気が欲しかったんだよね。

受信:ミドリさん

勇気でたぁ!美嘉ちゃんありがとうね☆

ミドリさんと?ンちゃんを応援してるわけじゃ ない。

だけど気持ちすごくわかるから。

美嘉は恐くて、
大好きな人に気持ちを伝えないまま逃げ た。

想いが伝わらなくても、伝えることに意味 があるんだよね。

それで気持ちが救われるなら、 楽になるのなら、 いいと思うんだけどなぁ

でもきっと自分のことじゃないから言える んであって、
もし優の元カノが優に気持ちを伝えると思 ったらちょっと嫌だもん。

優のこと信じてるけど、不安になるよ。

…あ~!!

美嘉がミドリさんに言ったことは間違ってた のかな?!

友達の彼氏に告白していいかって相談され たら、それはやめて下さいって言うべきだ った…??

美嘉はただミドリさんの立場だったらこう言 ってもらいたいだろうなって思って、 それを送ったの…。

てるてる坊主を作りながらいろいろ考えて いたら
布団にも入らずソファーの上で寝てしまっ ていた。

 

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