【双语阅读】【恋空】第八十五回
在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。
2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。
我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?
请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。
第一页 日语原文
第二页 中文翻译作品
【日语原文】
夏の気配も近づく 6 月下旬。 もうそろそろ大好きな海開きの季節。
いつものように授業を受けていると、 携帯電話が震えた。
ブーブーブー 受信:ウタ ウタだ。
《美嘉チン今日暇っ子だったりするぅ!?ぁー そぼぉ(υЗυ)/》
…ったくウタは授業サボりすぎだからぁ~!! でも今日はバイト休みだしー!!
ウタと遊ぶのも久しぶりだしいっかぁ
送信:ウタ
《いいよ~ん》
ウタからの返信は早い。
送って 1 分以内には必ず返事が来る。
受信:ウタ
《ヤッピ~美嘉ちんぁりがとぉ(-з-)チュぢ ゃあ5時に正門前に集合なりぃ~!!!!!》
メールだけでもなんとなくウタのテンション の高さが伝わって来るから不思議だ。
今日最後の授業が終わり
アヤに別れを告げ真っ直ぐ正門へと向かっ た。
「美嘉ぁ~!!!!!!お久だっちゃぁ~」 既に正門にいるウタ。
しかも、 キティーちゃんの着ぐるみを着ている。
「ウタ着ぐるみかわいぃ~超似合うしっ!!」 ウタは嬉しそうにを飛び跳ねる。
「わ~いわ~いかわいいって言われちっ たぁ~!!!!キ?ハ!!!」
そして美嘉に向かって大きな紙袋を差し出 した。
「何??」
「みたらわかる~!!!!」
紙袋を覗くと中にはくまのプーさんの着ぐ るみが…。
それを取り出し、 ウタの顔を見た。
ウタは八重歯を出してニッと笑っている。
「それね~美嘉が着るやつ~今日は二人 で着ぐるみデートしようぢゃん!!!」
ゲッ!! まじ?
着ぐるみなんて恥ずかしい…
…なーんてのは嘘で、
ノリノリで大学のトイレで着ぐるみに着替 えた。
実はこーゆーの大好きだったりもする
「あ~美嘉似合う似合う~!!!!本物のプーた ん見たい~」
着ぐるみに着替えた美嘉を見てウタが笑う。
「あ~それひどくない!?チビで体丸いっ てこと~!?」
「嘘~の反対の反対の反対の反対の反 対~!!!!!!!」
キ?ハハと笑うウタを、 軽く叩いた。
その格好のまま、 カラオケへと向かった。
周りの視線が痛いほどに感じる。
話しかけてきたり着ぐるみを触ってくる人 もいる
なんだか新しい世界を知ったみたいで楽し い!!
ウタがいなかったらきっと一生着ぐるみ着て 外歩いたり出来なかったかも…
途中でゲームセンターに入り、 プリクラを撮ることにした。
プリクラ機の中にいるといきなり後ろから 入って来た三人の男。
「ねーねー二人で何してんのぉ~?」
「実はさっきからあとつけてたんだよね」
「着ぐるみ似合うじゃん良かったら遊ばな い?」
ロン毛でスウェットのジャージ。 いかにも軽そうな三人組
でも、結構イケメンだからもしかしたらウタは遊び たいって言うかも…。
どっかいなくなって!!って言いたいけど、 あんま強く言って逆切れされたら困るしな ぁ…。
男を睨みつけながら断る方法を考えている とウタが口を開いた。
「ちょっとぉ!!!!!今二人でデート中なんだ から邪魔すんなょ!!!!ぅちら男いっからあ んたらょりイケメンだしぃ~ね、美嘉ァ」
突然話を振られ とりあえず答える。
「そ…そうだよ!!うちら彼氏オンリーだし っ!!」
「チェッ~…」
「つまんねぇ」 男達はぶつぶつ文句を言いながら、
いなくなった。
「ぁ~良かった!!!!!!なにあぃつらぁ~!!!プン プンって感ぢ。ぅちらのデート邪魔しやがっ てぇ!!!」
美嘉はウタを尊敬の目で 見つめていた。
嫌なことは嫌ってハッキリ言えて、
しかもちゃんと彼氏いるからってキッパリ 言えて…
美嘉は後先のことを気にして言いたいこと が言えなかったりする時もあるから、
そんなウタがカッコよくてうらやましく感じ る。
ギャルって美嘉の勝手な想像では性格悪く て男好きで軽くて…
そんなイメージがあったんだ。
だけどそのイメージはウタに出会ったことに よって、
みごとに壊されてしまったのだ。
プリクラを撮り、 再びカラオケへ向かった
受付を済ませ、 部屋に入る。
「ドリンクどぉする~!?!?…ってかもぅ大学 生だしぃ~もちろん酒以外は禁止ってやつ ぅ???」
大学生と言ってもまだ 18 歳だから駄目じ ゃん…
心で突っ込みながらも 気にせず頼む。
「美嘉はね~カルーアミルク~」
「ぢゃぁウタはぁ~ビールにしょうっと」
ウタはフロントに繋がる電話に手を掛けた。 ビールは大学生になってから、
サークルの飲み会で一度飲まされたことが ある。
苦くてまずくてすぐに吐き出したっけ…。
もともと炭酸が苦手なこともあったし、 あんなに苦いの飲めるはずないよ!!
いつか大人になってビールがおいしいって 言える日が来るかもしれない。
その日まで待つ!! 今はカクテルか酎ハイ系しか無理。
「っか~!!!!!やっぱビールはいいわぁ~
このために生きてるねぇ~!!!」
ドリンクと共に頼んだおつまみを食べなが ら、
まるで 18 歳の女とは思えない親父のよう な姿でおいしそうにビールを飲んでいるウタ を、
ちょっとだけ羨ましく思えたりもするの だ…。
「ほらぁ~美嘉も飲んで飲んでぇ!!!!!!」 ウタにせかされて、
カルーアミルクをゴクンと飲む。
お酒が弱い美嘉はすぐに酔ってしまい…
ぃ~!!!!!」
「イェェィイェイ~ !!ウタ~楽しんでる ぅ~??」
いつの間にか酔ってしまって、 立ち上がりながらマイクを離さなかった。
「バッチリチリ~!!!!!超楽しいからぁ~」 ウタも少し酔っているみたいだ。
まぁ、
ウタは酔っても酔わなくてもテンションは高 いんだけどね…。
散々暴れるに暴れて、 声も出しすぎて枯れ始めた頃…
酔いもだんだんと冷めて今度は頭痛に襲わ れイスにもたれかかっていた。
「美っ嘉ぁ~!!!???大丈夫???ウタ心配だっち ゃぁ~…!!!」
ウタの声でさえ頭に響く。 ウタは確実に美嘉より飲んでるのに、
なぜ元気なんだろう…。
自分のお酒の弱さを改めて実感させられ る。
「う~ん…大丈夫。」 残っている力を振り絞り返事をした。
ウタは一度部屋から出て行き、
そしてすぐに戻って来て美嘉の頭にひんや りと濡れたハンカチを置いた。
「ハンカチ濡らして来たなりぃぃ~ト イレの水道水だけど、勘弁してくり
「サンキュウです」
冷たいハンカチが頭の熱を吸いとり、 頭痛を治してゆく。
ある意味、 ウタの優しさが治してくれたんだよね…。
ウタはおつまみを口に入れながら話し始め た。
「ってゆうかぁ~、実は美嘉っちに話があ るのだぁ~!!!!!!」
「話??」
「そーそー!!!!!!!!!今話しても大丈夫なりか ぁ!?!?」
「…大丈夫だけど??」
ウタはまだ少し残っていた美嘉のカルーアミ ルクを飲み干し、
「プハァ~」と息を吐いて話続けた。
「美嘉はぁ~アヤっちと親友なのです か!!??!!??」
怪しげな質問。 少しだけ考えてしまう。
「う~ん。親友…かなっ!!」 いろいろあったけど、
親友だと思うんだ。
なんだかんだでもう 3 年以上の付き合いだ し…
「そっかぁぁぁ。それならやっぱり~話し あるのだ!!!!!」
ウタが勿体ぶるので、 なんだか早く先を聞きたくなってしまう。
人間じらされると、 どうしても知りたくなるものだ。
「何!?何!?」
寝てた体をいきなり起こすと頭に乗っかっ ていたハンカチが床に落ちた。
いきなり起き上がったために再び頭がズキ
ーンと痛み始める。
ウタは自分の頭についていたピンクの花の髪 飾りをいじりながら話し始めた
「アヤっちねぇ~、美嘉と優先輩を別れさせ たがってるっぽいのだぁ~!!!!!!」
理解するのに、 しばらく時間が必要だ。
「……ぇえ!?」
「ぶっちゃけねぇ~美嘉がバイトあってアヤ とウタが二人で部室行く時とかぁ~、アヤ優さ んに~ベタベタ
したりしてるの!!!!!!!」
アヤが… 優にベタベタ??
浮かんだのはアヤが優の腕を組んでいる姿。 一回だけ、
見たことがある光景。
「でっ、でもアヤには?ンちゃんいるじゃ
ん!?」
頭痛などすっかり忘れ、落ちたハンカチを 拾いながら反論してみる。
「それがねぇ~アヤと?ン先輩うまくいってな ぃらしいよぉ~!!!!!!!!!!」
その時、 ミドリさんからのメールを思い出した。
いや、 でもミドリさんはフラれたって言ってたし…。
ウタは美嘉に顔を近付け、再び話続けた。
「アヤが美嘉と優先輩を別れさせよぅとして る理由はよくわからなぃんだけどねぇ…!!!!! 美嘉はなんかそ
んな雰囲気感じたことなぃ のぉ!?!?!?」
そう言えば… 受験の前日、
アヤと優が一緒にお守り買いに行ったんだよ ね。
アヤが大学で優さんを待ってて、
なんかヤキモキ焼かせたら好きな気持ちが 深まるとか適当なことを優に言ったんだっ け…。
あの時から美嘉と優を別れさせるつもりだ ったの??
…でも、 なんのために?
「よくわからないな…」
なんとなく説明するのが面倒だったのもあ り、
返事を濁した。
「そっかぁぁぁ!!!でも美嘉と優さんが好き 合ってるなら問題無しって感ぢだぁよね!!!!
アヤっちが何考えてんのかわからないけど ぉ~ウタ、人の恋邪魔するやつはマジ勘弁だ し~!!!!!!」
確かに美嘉と優が別れなければそれで問題 ないけど…。
アヤだって、
美嘉と優を別れさせたいなんて冗談で言っ たのかもしれないよね。
一緒にお守り買いに行った時だって本当に 偶然会っただけかもしれないし
美嘉にヤキモキ焼かせようとしたのも本当 に好きって気持ちを深めようとしてくれた だけかもしれないし…
。
まぁ、 考えてもしょうがない。
美嘉は話題を変えようとわざと明るい声で 話をふった。
「ま、いいや!!ウタちゃ~んウタちゃんは彼 氏とどうなの!?」
ウタは近くにあったマイクを手に取り、
マイクのスイッチを入れて嬉しそうに話し 始めた
「え~っ!!!!それ聞いちゃうぅ!?!?ウタとダー リンのこと聞いちゃう!?!?」
明らかに話したがっているのが見え見え だ。
「うん、教えてよっ」
わざとらしく耳に手をあてて言うと、 ウタは立ち上がりマイクに向かって叫んだ。
「ウタはダーリン大好きだっちゃ~!!!!絶対結 婚するんだぁ~大好きなのだ~!」
すごく幸せそうに話すウタの姿を、 微笑みながら見ていた。
そして改めて思う。
“恋してる女の子は輝いている” と…。
それからまた普通の大学生活が始まった。
相変わらず週 3 回バイトに行き、 アヤと普通に遊んだりもする。
暇が出来たら部室に行きみんなとわいわい 騒ぐ。
ウタは前と変わらず、 あまり学校にはこないけど…。
そして八月。 目が痛くなるほどの強い陽射し。
店頭に並ぶみずみずしいスイカ。
公園で遊ぶ楽しそうな子供達。 服装も半袖へと変わる。 今年も夏が来た!! 前期の授業が終わり、
待ちに待った夏休み。
みはなぜかとても長い。 二ヶ月間は…ある。
まぁ、 その分冬休みが短いんだけどね。
8 月 17 日に、
旅行サークルのメンバーで海へキャンプに 行く計画を立てていた。
━8 月 16 日 キャンプ前日。
バイト先にも旅行へ行くと連絡して、
今日と明日と明後日の三日間休みをとるこ とが出来た。
期待に胸を膨らませながらかばんに水着や 着替えを詰め、
明日が晴れるようにティッシュでてるてる 坊主を作っていたその時…
ガサガサッ 玄関の外で、
なんかビニール袋の音がする。
玄関まで走り、 覗き穴から外を見た。
しかし誰もいない…。
玄関の前で音がしたと思ったんだけどな ぁ…。
鍵を開けゆっくりドアを開けると、
ドアノブからどさっとビニール袋が落ち た。
座り込み、 ビニール袋の中身を確認してみる。
ビニール袋の中身は、
お弁当とゼリーとペットボトルに入った麦 茶だ。
ないだ優が遊びに来た時も、 入浴剤と石鹸がかけられてたっけ。 誰か間違えて置いて行ってるのかな…?
?
玄関の外に出て、 階段や一階のまわりを確認した。
しかし、 やはり誰もいない…
とりあえずそのビニール袋とその中身をゴ ミステーションに投げ捨てた。
部屋に戻り念のため鍵を二つ閉め、
充電していた携帯電話を手に取るとメール が届いている。
受信:ミドリさん
《明日のキャンプ楽しみだねぇ(^^)》
前に?ンちゃんについてのメールをしてた 時、
返事をしなかったからちょっと気まずい な…。
送信:ミドリさん
《晴れたらいいですねっ(ёзё)》
それからしばらく返事は来なかった。
もうメールは終わったのだと思いお風呂に 入っていると、
部屋から着信音が鳴っているのが確かに聞 こえる
裸のまま部屋に携帯電話を取りに行き、
携帯電話に小さいタオルを巻いて濡れない ようにお風呂場へ持って行った
返事なんてお風呂上がってからでもいいの に…
もなぜか自分なりにこだわりがあるの だ。
メールはすぐに返す!!
だって自分自身がメールの返事が遅かった ら少しイライラするし…。
まぁ、
たまに面倒で返さないこともあるんだけど ね…。
受信:ミドリさん
《私ね、やっぱり?ンのこと好きなんだ。。。》
なるべく?ンちゃんの話は避けたかった。 関わると、
もしアヤにバレた時いろいろ大変そうだか ら…。
でもミドリさんもきっと誰にも相談できなく て、
悩んでいるんだろう。
ここで返事しないなんて 美嘉はそこまで薄情な人間ではない。 送信:ミドリさん
《そうですか…恋は辛いですよねぇ(:∧;)》
この返事、 適当な気持ちで送ったわけじゃない。
ミドリさんの気持ちはよくわかる。 元彼を想う気持ちは…。
お風呂に入りながらメールを打っていたの で、
のぼせてきた。
ラッキーなことにミドリさんからの返事はま
だ来ないので、
急いであがりまだ濡れた髪のままパジャマ に着替えて返事を待った。
ピロリピロリ
受信:ミドリさん
《でも?ンにはアヤちゃんっていうかわいい彼 女がいるし…私はもう無理だと思う。だけど 最後に好きだっ
た気持ちだけは伝えたいん だ。伝えてもいいと思う?》
ミドリさんが美嘉に何て言って欲しいのか、 だいたいはわかる。
もし美嘉がミドリさんの立場なら、 何て言って欲しい??
ヒロに振られてヒロに新しい彼女が出来 て、
それでもまだ好きで…
気持ち伝えていいのかを悩んだ時何て言っ てほしいかな…??
送信:ミドリさん
《自分の気持ちに素直になったほうがいい と思います(>_<)伝えないで後悔するより は、伝えて後悔した
ほうがいいと思います
(>^_^<)》
きっと、 立ち向かう勇気が欲しかったんだよね。
受信:ミドリさん
勇気でたぁ!美嘉ちゃんありがとうね☆
ミドリさんと?ンちゃんを応援してるわけじゃ ない。
だけど気持ちすごくわかるから。
美嘉は恐くて、
大好きな人に気持ちを伝えないまま逃げ た。
想いが伝わらなくても、伝えることに意味 があるんだよね。
それで気持ちが救われるなら、 楽になるのなら、 いいと思うんだけどなぁ
でもきっと自分のことじゃないから言える んであって、
もし優の元カノが優に気持ちを伝えると思 ったらちょっと嫌だもん。
優のこと信じてるけど、不安になるよ。
…あ~!!
美嘉がミドリさんに言ったことは間違ってた のかな?!
友達の彼氏に告白していいかって相談され たら、それはやめて下さいって言うべきだ った…??
美嘉はただミドリさんの立場だったらこう言 ってもらいたいだろうなって思って、 それを送ったの…。
てるてる坊主を作りながらいろいろ考えて いたら
布団にも入らずソファーの上で寝てしまっ ていた。
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