中国古典诗歌欣赏:中日对照《赤壁赋》
況吾与子 況んや吾と子と
漁樵於江渚之上 江渚の上ほとりに漁樵ぎょしょうし
侶魚蝦而友麋鹿 魚蝦ぎょかを侶ともとして麋鹿びろくを友とし
駕一葉之扁舟 一葉の扁舟に駕し
挙匏尊以相属 匏尊ほうそんを挙げて以て相属すすめ
寄蜉蝣於天地 蜉雄ふゆうを天地に寄す
眇滄海之一粟 眇たる滄海の一粟なるをや
哀吾生之須臾 吾が生の須臾しゆゆなるを哀しみ
羨長江之無窮 長江の窮まり無きを羨む
挟飛仙以遨遊 飛仙を挟わきばさんで以て遨遊ごうゆうし
抱明月而長終 明月を抱いて 長とこしえに終えんこと
知不可乎驟得 驟にわかには得べからざるを知り
託遺響於悲風 遺響いきょうを非風に託せりと
蘇子曰 蘇子 曰く
客亦知夫水与月乎 客も亦た夫かの水と月とを知れるか
逝者如斯 逝く者は斯くの如くにして
而未嘗往也 而も未だ嘗て往かざるなり
盈虚者如彼 盈虚えいきょする者は彼の如くにして
而卒莫消長也 而も卒ついに消長する莫なきなり
蓋将自其変者而観之 蓋し将はた其の変ずる者よりして之を観れば
則天地曾不能以一瞬 則ち天地も曾かって以て一瞬たること能わず
自其不変者而観之 其の変ぜざる者よりして之を観れば
則物与我皆無尽也 則ち物と我と皆尽くる無きなり
而又何羨乎 而るを又 何をか羨まんや
且夫天地之間 且つ夫れ天地の間
者各有主 物各おの主有り
苟非吾之所有 苟いやしくも吾の有する所に非ずんば
雖一毫而莫取 一毫と雖も取る莫なかれ
惟江上之清風 惟ただ江上の清風と
与山間之明月 山間の明月とは
耳得之而為声 耳之れを得て声を為なし
目遇之而成色 目之を遇して色を成す
取之無禁 之れを取れども禁ずる無く
用之不竭 之れを用うれども竭つきず
是造物者之無尽蔵也 是れ造物者の無尽蔵なり
而吾与子之所共適 而して吾と子との共に適する所となりと
客喜而笑 客 喜びて笑い
洗盞更酌 盞さかずきを洗いて更に酌む
肴核既尽 肴核こうかく既に尽きて
杯盤狼藉 杯盤狼藉たり
相与枕藉乎舟中 相与ともに舟中に枕藉ちんしゃして
不知東方之既白 東方の既に白むを知らず
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