双语阅读:【青春小说连载】春の夢(5)
小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。
一 (6)
「必ず、毎日電話をかけといでや。お母ちゃん、お昼十二時には、電話の前にいてるさかい」
と付け足した。
「そんなにきっちり十二時にかけられへんときもあるがな」
「きっかり十二時でのうてもええ。そやけどお昼には絶対電話をかけること。わかったか……?」
「……うん」
哲之は、一点の灯もない寒い道を帰りながら、早く大学を卒業してしまわなければならぬと思った。今年は、四課目の単位を落とし、卒業出来なかった。これ以上の留年は許されない。夏には就職を決めて、来年卒業しなければならない。就職したら、毎月一万五千円を、三年間、浪速実業金庫という会社に払い続ける約束を果たさねばならないのであった。父が死の直前に振り出した約束手形は五枚あった。そのうちの三枚は、相手がこちらの窮状を見かねて破棄してくれた。井領さんには、生前お世話になりましたからというと相手もいたし、さんざん厭味を言ってから、哲之と母のうなだれた姿を見て、結局あきらめてくれた相手もいた。だがあとの二枚の手形の取り立ては執拗だった。一枚は浪速実業金庫からやって来た担当者は、六十をとうに過ぎたと思える温厚な男で、
「たいした額やおまへんさかい、月賦で払てくれませんやろうか」
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