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双语阅读:【青春小说连载】春の夢(17)

时间:2011-11-10 13:24:14  来源:可可日语  作者:dodofly

  小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。

一 (17)

   「私も卒業したら就職するもん……。一緒に働いたらいいでしょう?」

   哲之と陽子はコーヒーショップを出て、阪急電車の改札口へのエスカレーターに乗った。三ノ宮行きの普通が出るところだった。陽子はひと電車遅らすと言ったが、哲之に走れ走れと促されて、何度も手を振りながらホームへの階段を駆け上っていった。

   時計を見ると九時だった。ふと、母との約束を忘れていたことに気づいた。毎日、必ず昼に電話をかけるよう言われたのに、きれいさっぱり忘れてしまっていたのだった。ちょうどその頃は、蒲団の中で急速に体温を高めて、まるで刷毛でごくうっすらと油を塗ったようになった陽子の白い裸体(らたい)を抱きしめていたのである。哲之は「結城(ゆうき)」に電話を入れようかと考えたが、仕事中にあんまり電話がかかってくると、母が悪く思われるかもしれないと考えて、そのまま国鉄の大阪駅とつづく道を歩いていた。環状線で京橋まで行くと、片町線のホームへの暗い階段を降り、時刻表を見た。二分ほど前に電車は出てしまって、次の電車まで三十分も待たなければならなかった。彼はベンチに坐って煙草に火をつけた。閑散としたホームで、体の弱い母のことを思った。線路の向こう側に並んでいる広告板の隙間から、京橋駅の前の繁華街が見え、「立ち呑み処」と書かれた赤提灯が揺れていた。哲之はせきたてられて、何やら心を残しながらホームへの階段をのぼっていた陽子の後ろ姿を浮かんだ。哲之はいつも陽子と別れたあと、しばらくしてから、その陽子の別れぎわの顔やら動作やらと思い出して、寂しい、しずんだ気持ちになるのだった。哲之はベンチから立ち上がり、急ぎ足で階段をのぼり、駅の改札口を出て、その「立ち呑み処」の赤提灯に向かって歩いた。労務者風の男たちが、ピーナツやスルメをあてにコップ酒を飲んでいた。どこか遠くから歌謡曲が聞こえ、ドブの臭いが漂っていた。

    “我毕业后也要工作了……。一起来工作怎么样呢?”

    哲之和阳子离开了咖啡店,乘上了通往阪急电车检票口的电梯,去往三宫一般出去的地方。阳子说错过一辆电车要了,哲之就催促着快走快走,几次挥动着手就急着奔跑着爬通向站台的阶梯。

    看一下手表已经九点了,突然注意到忘记了与母亲的约定。母亲要求每天白天一定要通电话,但现在已经彻底忘掉了。可是那时正在被窝里急速升体温,就像抱着薄薄地涂了一层油那样的阳子的雪白的裸体。哲之也想了给“结成”那里打电话,但是过分地给正在工作中的妈妈打了电话,会被认为不合适的,就这样走在与国铁大阪站相连的道路上。乘坐环线电车到了京桥,就从通向单向线站台的黑暗的楼梯上走下来,看了看时刻表。在2分钟前走了一趟电车,下一趟电车就要等三十分钟。他坐在长凳上点着了烟。在这冷清的站台上想起了体弱的妈妈。透过对面并列广告板之间的间隙,看到了京桥站前的繁华街道,写有“站着喝”的红牌子在摇动着。被哲之催促着,还总是留恋着且爬着通往站台楼梯的阳子的后影浮现在眼前。哲之总是这样,每当与阳子分别之后,稍过片刻就会想起阳子分别时的脸庞和动作,然后就空虚起来,心情也就慢慢平静下来。哲之从长椅上站了起来,以急促的脚步登上了台阶,走出车站的检票口,朝那个“站着喝”的红牌子走去。那些辛劳的人们弄着花生米和干鱿鱼喝着杯中酒。从一个遥远的地方传来了歌谣,从排水沟里也飘来了臭味。

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