双语阅读:【青春小说连载】春の夢(177)
小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。
十二(4)
「病室で煙草を喫うたら、鬼みたいな看護婦に怒鳴られますよ」
そう言って、哲之は喫煙室(きつえんしつ)の場所を教えた。
「ちょっと、一服してくるわ」
島崎が出て行くと同時に、
「お前は悪人やなァ。酔っぱらいに絡(から)まれたなんて嘘やろ。誰かに恨みを買うこと、いっぱいやってきたんやろ」
と鶴田が笑い顔で言った。
「なんで、ぼくが悪人なんかなァ?悪人は鶴田さんの方や。まさか三宅さんも、自分を博多に左遷させた張本人がページ?ボーイの鶴田さんやは想像もでけんやろなァ」
「ええ気味や。百合子をおもちゃにしやがって……」
「百合子は、どうなったんです?」
「大阪には、他になんぼでも働き口があるがな。どうなろうと、俺の知ったことやないわ。お前が俺に知恵をつけたんや。鶴田さんは停年までボーイや……。あのひとことは、凄みがあったでェ。ぞっとして、いてもたってもおれんようになったよ」
島崎が戻って来、ゆっくり養生(ようじょう)するように、入社式は四月の二日に決まったから、と伝え、鶴田を促して帰って行った。
ノッポ派の圧勝か……。哲之はそう考え、大阪の街のどこかで、もう新しい男と寝ているかもしれない百合子のことを思った。
「井領さん、きょう一日は、氷嚢を外しちゃいけないって言ってあったでしょう」
甲高い婦長の声で、哲之は慌てて氷嚢を顔面に当てがった。
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