問題用紙2006 1級 読解・文法(200点 90分) 問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。 小説が人間の生きる現実の上に成リ立つものである以上、その生と死を絶対的に縛る<時間>から解き放たれることはあり得ない。というよリ、より広大な、より豊潤な<空間>に向けて飛び立ち、漂い出すことを夢みながら、常に腰につけた<時間>の皮肉な命綱によってその世界を守られ、限られ、狭められているのが、小説なるものの運命なのではあるまいか。(中略) 小説がそのように<時間>に固く結ぴつけられているとはいっても、小説の中で生きて動いているのは日めくりカレンダーや柱時計ではなく、登場人物としての人間達である。(注1)もとより、現実生活においても<時間>が見えるわけではない。見えない<時間>をなんとか目に映るものにしようと努力して、人間は暦や時計を生んで来たのだろう。( ① )、小説の中で時の(注2)推移を見えるものとするのは、暦や時計それ自身ではなく、溜息をつきながら暦をめくり、不安げな表情で壁の時計を見あげる、あれこれの人物達に他ならない。(注3)極言すれば、ここでは人間そのものが、ある意味では暦であり時計であるともいえる。とはいっても、人間を単なる<時間>の(注4)函数として考えようとするのではない。むしろ、②人間の存在とは、そのままごく自然に<時間>の表現でもあるという一事を述べたかったに過ぎない。 たとえば、こんなことがあるだろう。---1軒の家で暮す一つの家族を描く時、幼い子供達がいる。その父親ヒ母親がいる。この親子は時間の(注5)連鎖の中で生れて来たものである。つまリ、父親となる男性と母観となる女性がいたから、はしめて子供達が生れて来たわけである。よくいわれるところの核家族とはこの2世代によって構成される家族のことだ。そこでは、いわば③原因と結果が最短距離で向き合い、最小単位の家族を構成しているといえる。 その家族に、更に上の世代、祖父なり祖母なりが加わるとする。④3世代の家族が生れると、これは核家族とは微妙な違いを見せることになる。親と子の関係は二重のものとなり、単純な原因・結果の環によって祖父母と孫達とをつなげるのはむずかしい。つまり、核家族(注6)に比してこちらでは親と子の関係が相対化してくる。ある家族にとって必ずしも必要なものとはいえないこの年寄りの存在は、しかし一方では(注7)当の家族にとってまさに<時間>そのものに他ならぬともいえるのではないか。親と子がただ二つの世代で向き合っていた際にはあまりに原因・結果の結びつきが直接的であったためによく見えなかった<時間>の姿が、祖父母を加えることによって俄かに立体的なものとして浮かび上って来るということはないだろうか。 年寄り達は、( ⑤ )という事実を示すことによって時の不思議な影を孫達に(注8)垣間見せるとともに、自らの古さを通してもそこに降り積んだ時の(注9)堆積を家族の目の前(注10)に晒さずにはいまい。つまり、<時間>は逃げようもない血のつながりを素材として家族の中にそ(注11)の本性を現したわけである。(黒井千次「家族.家屋.時間」『日本の名随筆83 家』による)(注1)もとより:いうまでもなくわしい (注2)推移:移り変わること (注3)極言すれば:極端な言い方とすれば(注4)推移:函数(通常「関数」と書く):ある数aの変化によって、他の数bが変化する時、bはaの関数であるという (注5)連鎖:鎖のようなつながり (注6)~に比して:~に比べて (注7)当の~:まさにその~(注8)垣間見せる:ちょっと見せる (注9)堆積:積み重なったもの (注10)晒す:隠すところなく見せる(注11)本性:本来の性質 問(1) この文章は、小説家である筆者が「時間」について書いたものである。筆者は人間が何のために暦や時計を作ったと言っているか。 1.人間を単なる時間の函数であることから救済するため 2.現実には見ることの不可能な時間を視覚化するため 3.小説の世界の時間の推移をわかりやすく見せるため 4.生死を絶対的に縛る時間から人間を解放するため 問(2) ( ① )に入る最も適当な言葉はどれか。 1.けれど 2.だから 3.その上 4.つまり 問(3) ②「人間の存在とは、そのままごく自然に<時間>の表現でもある」とあるが、それはどのようなことか。 1.時間を表現しようとすると、時計を見るなどの人間の動作を描くことになるということ。 2.人間は、自らを縛る時間を意識すると、溜息をついたり不安になったりするということ 3.人間が暦や時計を作ったかちこそ、時間を視覚的に表現できるようになったということ 4.人間の行うすべての営みは、意図せずに時間の存在を感じさせるものであるということ 問(4) ③「原因と結果」とあるが、それは何と何のことか。 1.核家族と2世代 2.父親と母親 3.男性と女性 4.親と子供 問(5) ④「3世代の家族が生れる」とあるが、そのことによってどのような二とがわかってくると筆者は言っているか。 1.子供には年寄りとの良好な人間関係を作ることがむずかしいということ 2.第三者が入ると、親と子供が直接向き合えなくなるということ 3.人間はいつか父や母となり、そして祖父母になるということ 4.年寄りが家にいれば親は必ずしも必要ではないということ 問(6) ( ⑤ )に入る最も適当なものはどれか 1.自分達が間違いなく年寄りである 2.人間は誰でもいつかしうものだ 3.年寄りを必要としない家族もある 4.父親(母親)もまた子供であった 問(7) この文章の内容と合っているものは次のどれか。 1.小説家は、人間を単なる<時間>の函数としないために、家族という人間の結びつきを立体的に描かざるを得ない。 2.小説家は、<時間>の重さを表すために、時の不思議な影を垣間見せる年寄りを登場人物に入れなくてはならない。 3.小説家にとって小説の中で家族をいかに描くかということは、<時間>をいかに描くかということでもある。 4.小説家にとって<時間>から解放された小説を書くことは困難だが、挑戦すべき課題である。問題Ⅱ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。(1)私は、大学時代、テニスの選手だった。下手なプレーヤーであったが、テニスで学んだものは数限りない。そのなかで、私にとって最も大きなものは、<( ① )>ということだった。どんなに悔しくて、頭のなかが真っ白になりつつ(注1)逆上していても、勝った相手を(注2)讃えて、握手をしなけゼぱない。これは簡単なことではない。 あるとき、私は大(注3)接戦の末に負けた。(注4)マッチポイントを三つも握りながら、逆転負けした。私は、ネットを挟んで、②対戦相手と握手をし、ラケットを小脇にテニスコートから出た。 そして、コーチのところへ行き、 「相手が(注5)一枚うわてでした」(注5)と言った。すると、コーチは、私の頭をラケットの柄で殴り、「負けたのは、相手が強かったからか?違う。お前が弱かったかち(注6)負けたんや。相手(注6)が強いなんて言うのは、負けたのを、相手のせいにしてるんや」と叱り、さらに、こう怒鳴った。 「ゲームが終わって、相手と握手をしたときの、お前の顔は、いったい何や。相手の顔から(注7)目をそむけて、ただ手だけ出しやがって。お前、いったい、何のために、テニスをやってきたんや。もう(注8)いっぺん、相手のところへ行って、心からの笑顔で、「おめでとう」って言ってこい。それができんのなら、もうあしたかち部室に来るな。テニスなんか、やめてしまえ」 泣きそうになりながらも、③私はコーチの言うとおりにした。 (宮本輝「生きものたちの部屋」による)(注1)逆上する:激しい悔しさや怒りなどのために興奮して心の落ち着きを失う(注2)讃える:すぐれているとほめる (注3)接戦:お互いに同じ程度のカをもっているため、勝敗がなかなか定まらない戦い(注4)マッチポイント:テニス・バドミントン・バレーボールなどで、試合の勝敗が決まる最後の1点(注5)一枚うわて:技能・学問・知識などが他の人より少しすぐれていること(注6)負けたんや:(関西地方で言い使う)(注7)目をそむく:視線を避ける (注8)いっぺん:1度、1回 問(1) ( ① )に入る最も適当なものはどれか. 1.コーチの指示に従う 2.本心を見せない 3.接戦を制する 4.まけを認める 問(2) ②「対戦相手と握手をし」とあるが、筆者はとのように握手をし九のか。 1.相手を讃えてほほえみながら握手をした。 2.相手の顔をちゃんと見ずに握手をした。 3.相手の手をしっかり握って掘手をした。 4.悔しいので相手をにらんで握手をした。 問(3) コーチが筆者の頭を殴ったのはなぜか。考えられる理由として最も適当なものはどれか。 1.筆者が自分が負けたのは相手がうまいせいだと弁解したから 2.筆者が試合の後に逆上してテニスコートを出てきたから 3.筆者が力を込めずに手だけ出すという形で握手をしたから 4.筆者がマッチポイントを三つも握っていたのに負けたから 問(4) ③「私はコーチの言うとおりにした」とあるが、何をしたと考えられるか。 1.自分が弱いから負けましたとコーチに言い直した。 2.相手のところに行って笑顔で勝利を讃えた。 3.次の日からテニスの試合に出るのをやめた。 4.しばらく部室に近寄らないようにした。 (2)教育には体制を維持する保守的な側面と、新たな社会を創造する革新的な側面があるが、環境教育はまさに後者である。1989年に日本政府が主催した「地球環境に関する東京会議」において(注1)提唱された環境(注2)倫理は、従来より環境教育が目指すものであり、(注3)オルタナティブな生活の基盤をなすものである。環境教育の目指す人間像は、時間的には次世代を、空間的には全世界を視野に入れ、行動できる人間である。環境教育は非常に幅広く、その範囲を規定することができない。従来から行われている自然(保持)教育、野外教育、保全教育、公害教育などはもちろん環境教育に含まれるが、自然科学のアプローチのみでなく、人間の思考行動様式のすべてを反映した、人文・社会科学・芸術等による新たな創造的アプローチが求められている。さらに戦争が最大の環境破壊であること、今日の環境問題のいくつかが構造的暴力によって引き起こされていることを考慮すれば、平和教育、国際理解教育や人権教育は環境教育と密接に関係している。 (里深文彦「国際環境を読む50のキーワード」による)(注1)提唱する:考えや主張を公表して、広く人々に呼びかける(注2)倫理:人として守るべき道(注3)オルタナティブな~:既にあるものの代わりとなる、新しい~(注4)人文:哲学や歴史などを研究する学問問(1) この文章では「環境教育」をどのような教育としてとらえているか。 1.将来のことや世界全体のことを考え、よりよい社会を作るための教育として 2.今まで受け継いできた社会を次の世代にそのまま残すための教育として 3.住みなれた社会を守るために、新しい体制を否定する教育として 4.世界中を回り、生活の碁盤をなす環境倫理を広める教育として 問(2) 「新たな創造的アプローチ」はどのような点に特徴があるか。 1.自然科学的アプローチによる社会科学や芸術を考慮に入れている点 2.自然の中での人間の行動を調査した上で、環境を考えようとする点 3.公害をなくすことだけでなく、新たな自然を作ろうとする点 4.人間がどう考え、どう行動するかを視野に入れている点 問(3) この文章の内容と合っているものは次のどれか。 1.環境教育は自然についてだけの教育である。 2.環境教育は変化が求められている。 3.環境教育は今まで保守的であった。 4.環境教育は戦争とは関係がない。 (3)生まれてすぐから人を(注1)注視し、人の動きを目で追い、3ヵ月頃にはおとなの表情とおなじ表情をつくり、半年もたつと相手の感情もわかり始めるような(注2)乳児が、他者を利用して必要な知識や技能を学ぶのはきわめて自然なことだと思われる。①こうした仕組みのひとつが「社会的参照(social referencing)」である。アメリカ合州国の発達心理学者キャンボスは、1歳前後で、(注3)ハイハイや歩行によって自分で移動が終るようになった子供の社会的参照のようす実験的に確かめた。たとえば、こどもが実験室に(注4)なじんで母親といつものように遊んでいる状態になった時に、②突然大きな音をたててみる。するとそれまで遊んでいた子供は、あわてて母親の顔を見る。その時母親に恐怖の表情をしてもらうと、このグループの子どものほとんどが遊ぷのをやめ、あわてて母親に近づいたり抱かれたがったりした。ところが、この時に母親が( ③ )を見せるように指示されたグループの子どもでは、母親の顔を見て、心配することはないと判断したように再び遊びに戻ったのである。これは子どもが自分では処理できない事態になると、まわりの人々、とくにもっとも妊きな人がいればその人の表情を参照して、どうしたらよいかを判断しているのだと解釈できよう。 (波多野誼余夫・高橋恵子「文化心理学入門---子どもと教青」による)(注1)注視する:じっと見つめる(注2)乳児:生まれてから1歳ぐらいまでの子ども (注3)ハイハイ:乳児が手と足で這って進むこと(注4)なじむ:慣れて落ち着く 問(1) ①「こうした仕組み」とあるが、どんな仕組みか。 1.乳児がまわりの人々を利用して学習する仕組み 2.乳児がおとなの表情とおなじ表情を作る仕組み 3.乳児が人を注視し、人の動きを目で追う仕組み 4.乳児が相手の感情を理解するための仕組み 問(2) この文章で紹介されている実験では、まず初めに、何をしたか。 1.こどもを実験室に入れ、大きな音をたてて遊んでもらった。 2.こどもを実験室に入れ、ハイハイや歩行ができるか確かめた。 3.子どもが自分の母親以外の人にも慣れていっしょに遊べる状態にした。 4.子どもが実験室に慣れて母親といっものように遊び始めるのを待った。 問(3) 「突然大きな音をたててみる」とあるが、これは何のためか。 1.母親がこどもにどう対応すべきか判断できない状態にするため。 2.こどもが自分で母親のところまで移動できるかを確認するため 3.子どもが自分ではどうしたらよいかわからない状況を作るため 4.母親が子どもにどんな表情を見せるかをくわしく調べるため 問(4) ( ③ )に入る最も適当な言葉はどれか。 1.あわてた表情 2.厳しい表情 3.笑顔 4.涙 問(5) この実験では、とのようなようすが確認されたか。 1.子どもがどうしたらよいか判断できなくなったとき、親しい他者の表情を参照して行動を決めるようす 2.子どもが自分では処理できない事態になると、まわりにいる好きな人の感情が参照できなくなるようす 3.母親が子どもの表情を参照して、自分が子どもにどう対応したらよいかを判断するようす 4.母親がまわりの人の表憎を参照して、子どもにどんな指示をしたらよいかを決めるようす問題Ⅲ 次の(1)から(5)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。(1)「男は仕事、女は家事と育児」という役割分担が伝統的家族の形態であると思い込んでいる人間が多いが、実態は違う。そうした役割分担は、近現代の産業化と都市化がつくりだしたものである。上層の(注1)武家や(注2)公家の家族は、伝統的家族の典型ではない。庶民の家族の場合、(注3)生業を維持するために男と女が協力して働くのがあたりまえであった。(注1)武家:武士の家(注2)公家:天皇家に仕えていた家(12世紀頃始まった制度) (注3)生業:暮らしを支えるための仕事 問(1) この文章の内容に合っているものはどれか。 1.近現代に入ってから、男女が協力して働く家族形態が、武家や公家から庶民に広まっていった。 2.近現代より前は、男女が協力して働き、生活を維持するのが庶民の典型的な家族形態だった。 3.産業化と都市化が始まる前から、庶民の間では男女分業が典型的な家族形態だった。 4.産業化と都市化によって、武家や公家にも男女分業の家族形態が広まっていった。 (2)1996年の衆議院選挙の投票率はついに60%をきった。2000年には62%に戻したが、それでも40%近くの人が投票に行っていない。しかし逆にいえば60%近い人は、投票所までわざわざ行った、どうしてだろう。投票することの(注1)メリッドは、自分が最も好ましいと思う候補者に投票して、その候補者が当選することである。でも、自分の1票で結果が変わる確率はずいぶんと低い。人が投票に行くのは、自分の投票の結果好みの候補者が当選するからではなく、投票に行ったのだということによって満足を得られるからだと考えしかない。人は学校での教育やマスコミを通して、選挙に参加することが正しいことだと教えこまれていく。人々は自分が労力を使って投票に行く「費用」と投票の結果得られる狭い意味での「(注2)便益」を単純に計算して行動しているのではなさそうである。 (北山俊哉・真渕勝・久米郁男「はじめて出会う政治学【新版】」による)(注1)メリット:利点 (注2)便益:都合が良く利益のあること 問(1) 筆者によると、人が投票に行くのはなぜか。 1.学校教育やマスコミによって、選挙に参加することの正当性を教えられてきたから 2.投票率が低下している時には、1票でも重要な役割を果たすと教えられているから 3.選挙の度に投票率が下がっていくのを見て、それをなんとか抑えたいと思うから 4.自分が最適だと思う候補者が当選すれば、社会がもっと良くなると思うから (3)海外療養費支給制度といって、国内で保険診療を受けたと仮定した相当額が支給される制度があります。 外国で受けたのと同じ医療行為が、日本の保険診療で仮に一万円分に当たるなら、三割負担の三千円分を引いた七千円が支給される計算です。この場合、実際の支払いが一万円より少なければ、その額から三千円を引いた額が支給されます。 (読売新聞ニ○○五年一月五日付による)(注)療養:一定期間病気や傷を治療すること 問(1) 外国で受けた医療行為に対して20,000円を支払い、それが日本の保険診療で同額に当たる場合、この制度では、いくら支給されることになるのか。 1.17,000円 2.14.000円 3.7,000円 4.4,000円 (4)今までの日本には、西欧がこうであるから日本もそうでなければならない、という単純な考え方が非常に多かった、外国には理想の国があるかのようにも論じられた。わが国には、米国の実績を紹介するだけで専門家とみなされている人たちが多数いる。 文化が経済に影響することが理論的に明らかになれぱ、日本人は経済や社会に対して(部分的に)独自の考え方をもつ必要が生じてくる。西欧から輸入した経済学などの社会科学も専門家は今までその内容をほとんど疑うこともせず、またそれを使うて日本社会を論じてもきたが、そうした態度を改める必要も生じてくる。 (荒井一博「文化の経済学-日本のシステムは悪くない」による) 問(1) 「そうした態度」とあるが、どのような態度か。 1.日本にない考え方を探してそれを紹介するのが専門家だとみなす態度 2.外国に理想の国を求めずに日本独自の考えを作り出そうとする態度 3.文化の異なる国の考え方をそのまま日本社会に適用して胎じる態度 4.文化が経済に影響することを理給的に証明しようとする態度 (5)日本の小学生、中学生、高校生に対して行った調査の中で、「なりたい職業がある」と答えたこどもに次のようなことをするかどう聞きました。質問1「どうしたらその職業につくことができるのかを調べること」 質問2「その職業につくために努力していること」(クラフはBenesse教育研究開発センター「第1回子ぎも生活実態基本調査」による)問(1) グラフの説明として最も適当なものはとれか。 1.学校段階が上がるにしたがって、将来自分の希望する職業につく方法を調べる子どもや、その職業につくための努力をしている子どもが増えるかというと、そうではなく、学校段階による差は見られない、年齢の高さと職業への関心の高さには関係がないようだ。 2.学校段階が上がるにしたがって、将来自分の希望する職業につく方法を調べる子どもが減っているが、その職業につくための努力をしている子どもは多くなっている。これは、年齢の高い子どもはすでに就職に関する知識が十分にあることを示しているだろう. 3.学校段階が上がるにしたがって、将来自分の希望する職業につく方法を調べる子どもが増えているが、その職業につくための努力をしている子どもは、むしろ減っている。職業への関心の高さは必ずしも実際の努力につながっていないようだ. 4.学校段階が上がるにしたがって、将来自分の希望する職業につく方法を調べる子どもが増えており、それと同時に、その職業につくための努力をしている子どもも多くなっている。職業への関心の高さが実際の努力につながっているようだ.問題Ⅳ 次の文の________にはとんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。問(25) 週末にはドライブ___、新しい博物館まで行ってみようと思う。 1.なりに 2.がてら 3.がちに 4.ながら 問(26) 授業終了のラベルを聞くが___、生徒たちは教室を飛び出して行った。 1.早くて 2.早いが 3.早くも 4.早ければ 問(27) 出席状況・学業成績___、奨学金の支給を停止することもある。 1.のいかんでは 2.のきわみで 3.といえども 4.としたって 問(28) 親友は、細かい事情を聞くこと___、私にお金を貸してくれた。 1.ないで 2.なくて 3.なしに 4.ないか 問(29) 指示のとおりにやる___やったが、結果が出るかどうか自信がない。 1.だけは 2.だけに 3.だけこそ 4.だけさえ 問(30) 100キロ___荷物を3階まで運ぷには、足腰の強い人が3人は必要だ。 1.でもない 2.しかない 3.までなる 4.からある 問(31) みんなの前で派手に転んで、恥ずかしい___なかった。 1.っきゃ 2.っては 3.ったら 4.ってのに 問(32) 証拠となる書類が発見される___、彼はやっと自分の罪を認めた。 1.につけ 2.にいたって 3.ついでに 4.からには 問(33) 国外交官としてどう対処するべきか、彼女は身を___示した。 1.かかげて 2.うけて 3.こめて 4.もって 問(34) 採用の条件には合わないけど、___もともとだから、この会社に履歴書を出してみよう。 1.だめが 2.だめな 3.だめに 4.だめで 問(35) あの日の記憶を___ものなら消してしまいたい。 1.消そう 2.消す 3.消せる 4.けした 問(36) 人気俳優がくると___、このイベントのチケットはあっという間に売り切れた。 1.あって 2.あれば 3.思いきや 4.思えば 問(37) プロのコックとは___彼の料理の腕はなかなかのものだ。 1.言わないまでも 2.言うまでも 3.言わないほども 4.言うほども 問(38) 一人であんな危険な場所へ行くとは、無茶___、無知___、とにかく私には種解できない。 1.といい/といい 2.といわず/といわず 3.というか/というか 4.といって/といって 問(39) 一流になるためには、___努力が必要だ。 1.絶えざる 2.絶えうる 3.絶ええない 4.絶えざるをえない 問(40) 大寺院の本格的な修理、かかる経費も相当なものだろう。 1.をかえりみず 2.ともすると 3.をものともせず 4.ともなると 問(41) いなくなったペットを懸命に探したが、結局、その行方は___じまいだった。 1.わかる 2.わからぬ 3.わからない 4.わかちず 問(42) 検査を受けていればすぐに治った___、痛みを我慢して検査に行かなかったことが悔やまれる。 1.ものに 2.ものを 3.ものやら 4.ものか 問(43) 的確かどうかわかりませんが、この問題について私___考えを述べたいと思います。 1.しだいの 2.なりの 3.ずくめの 4.ぎみの 問(44) 天まで届け___、声をかぎりに歌った。 1.っばなしで 2.というところが 3.とばかりに 4.ながらも 問題Ⅴ 次の文の________にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。問(45) 日本滞在経験のある彼だが、日本語でできるのは挨拶や自己紹介___。 1.といってはいられない 2.というほどだ 3.といったところだ 4.というものでもなし 問(46) 食事をしているときまで、他人のたばこの煙を吸わされるは、迷惑___。 1.きわまりない 2.きわまらない 3.きわまりえない 4.きわめない 問(47) 人は年をとると、周りの人の忠告に耳を貸さなくなる___。 1.きざしがある 2.あてがある 3.みこみがある 4.きらいがある 問(48) こんなに弱い選手ばかりで`ま、次の試合に___。 1.勝たずにはおかない 2.勝つにはおよぱない 3.勝てっこない 4.勝ってもさしつかえない 問(49) 遅刻なちともかく、無断欠勤___。 1.などもってのほかだ 2.は何よりだ 3.もやっとだ 4.のほうがましだ 問(50) あの企業が相手では、高層ビル建設の反対運動をしたところで、建設の計画は中止____。 1.なるだろう 2.ならないだろう 3.なるばかりだ 4.ならないばかりだ 問(51) 体を鍛えようとジョギングを始めたが、走りすぎて膝を痛めてしまい、病院に通う___。 1.結果だ 2.始末だ 3.一方だ 4.のみだ 問(52) 大変な困難を伴う仕事だが、夜を徹して行えば、できない___。 1.ものでもない 2.ではいられない 3.わけにはいかない 4.までもない 問(53) あんなに巨大な建物をの人が造ったとは、不思議としか___。 1.言うにちがいない 2.言うほどではない 3.言ってたまらない 4.いうようがない 問(54) 野菜の輸入規則の緩和は農業政策の根本に___。 1.たえない 2.かかわる 3.かぎる 4.かなわない 問題Ⅵ 次の文の________にはとんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。問(55) これからは、人はみな自分の健康は自分で管理しなければならない、こともとは___。 1.親の責任だ 2.健康ではない 3.例外ではない 4.そうするのは無理だ 問(56) 山口「就職するんだったら、やっはり社会的に信用のある大きい会社がいいなあ。田中「そうはいっても、___」 1.大きい会社なら、信用があるだろう 2.小さい会社は給料が安いからね 3.そういう会社のほうが信用されるだろう 4.そういう会社には入るのが難しいよ 問(57) 社長のスピーチ、早く___。いつも長くて困るよ。 1.終わらないかな 2.終わろうかな 3.終わるぐらいだな 4.終わってしょうがないな 問(58) 彼女は若いときに両親を亡くし、20代で父親の工場を継いで、倒産の危機を経験した___、工場経営の厳しさを知り尽くしている。 1.それをよそに 2.それにひきかえ 3.それにもまして 4.それゆえに 問(59) 当ホテルは盗難についての責任を___。貴重品は各自で保管してください 1.負わずにいられません 2.負いかねます 3.負いかねません 4.負わずにおきません
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