一公升眼泪女主角独白日文版：

知っている人もいると思いますけど、あたしの病気は治りません。治療法がないみたいです。いつか歩くことも立つことも話すこともできなくなるとお医者さんに言われました。この１年で、当たり前にできていったことが一つ一つできなくなっていきました。夢の中では友達としゃべりながら歩いたり、バスケをしながら思いっ切りゃ走ったりできるのに、目が覚めると、もう自由に動かない体があるんです。毎日が変わってしまいました。転ばないために、どう歩いたらいいのか、どうすればお弁当を早く食べれるのか、どうすれば人の視線を気にしないでいいのか、一つ一つ頭の中で考えなきゃ生きていけません。高校に行って、大学に行って、仕事をして、そんなふうに思い描いていた未来がゼロになっちゃいました。生きていく道が見つからなくて、小さな希望の光も見えなくて、病気になったせいで、あたしの人生は壊れてしまったって何度も思いました。でも、でも、悲しいけどこれが現実です。どんなに泣いても病気からは逃げられないし、過去に戻りたくても時間は戻せないし、だったら、自分で今の自分を好きになってあげなくっちゃってそう思いました。だって、この体になってから初めて気づいたことがたくさんあるから。そばにいてくれるだけで、家族ってありがたいんだなあとか、さりげなく支えてくれる友達の手がすごく暖かかったりとか、健康なことがそれだけですごく幸せなこととか、病気になったからって失うばっかりじゃありませんでした。この体のあたしがあたしだって、障害っていう重荷をしょっているあたしが今のあたしなんだって、胸を張っていきていこうと思いました。だから、養護学校に行くことは自分で決めました。みんなとは生きる場所は違うけど、これからは自分で選んだ道の中に一歩一歩光を見つけたいから。そう笑って言えるようになるまでに、あたしには少なくとも1リットルの涙が必要でした。

假名版：

しっているひとも　いると　おもいますけど、あたしの　びょうきは　なおりません。ちりょうほうが　ないみたいです。いつか　あるくことも　たつことも　はなすことも　できなくなると　おいしゃさんに　いわれました。この　いちねんで、あたりまえに　できていったことがひとつひとつ　できなくなって　いきました。ゆめのなかでは　ともだちと　しゃべりながらあるいたり、バスケをしながら　おもいっきりゃ　はしったりできるのに、めがさめると　もうじゆうに　うごかないからだが　あるんです。まいにちが　かわって　しまいました。ころばないために　どうあるいたら　いいのか、どうすれば　おべんとうを　はやくたべれるのか、どうすれば　ひとのしせんを　きにしないで　いいのか、ひとつひとつ　あたまのなかで　かんがえなきゃ　いきていけません。　こうこうにいって、だいがくにいって、しごとをして、そんなふうに　おもいえがいていた　みらいが　ぜろになっちゃいました。いきていくみちが　みつからなくて、ちいさな　きぼうのひかりも　みえなくて、びょうきになったせいで、あたしのじんせいは　こわれてしまったって　なんども　おもいました。でも、でも、かなしいけど　これが　げんじつです。どんなに　ないても　びょうきからは　にげられないし、かこに　もどりたくても　じかんは　もどせないし、だったら、じぶんで　いまのじぶんを　すきになって　あげなくっちゃって　そうおもいました。だって、このからだに　なってから　はじめて　きづいたことが　たくさんあるから。そばに　いてくれるだけで、かぞくって　ありがたいんだなあとか、さりげなく　ささえてくれる　ともだちのてが　すごく　あったかかったりとか、けんこうなことが　それだけで　すごくしあわせなこととか、びょうきに　なったからって　うしなうばっかり　じゃありませんでした。このからだのあたしだって、しょうがいっていう　おもにを　しょっているあたしが　いまのあたしなんだって、むねをはって　いきていこうと　おもいました。　だから、ようごがっこうに　いくことは　じぶんで　きめました。みんなとは　いきるばしょは　ちがうけど、これからは　じぶんで　えらんだみちのなかに　いっぽいっぽ　ひかりを　みつけたいから。そうわらって　いえるように　なるまでに、あたしには　すくなくとも　いちリットルのなみだが　ひつようでした。