日语能力考试一级阅读精选问题集(2)
年より若く見える人は、実際に、その肉体も若いのか。体力はあるのか。ちょっと気になる疑問だが、ほんとうに、この調査をやった医者がいた。北九州に住むその人から、わたしは直接聞いたのだが、答えは、①その通り、であった。私は他人から、十歳から十五歳ほど若く見られることが多い。それで「灰谷さん、よかったね」という気持ちをこめて、②この話をしてくれたのだろうと思う。
財を誇る人ははしたないように、自分の若さや健康を鼻にかけるのも、よい趣味とはいえない。わたしは心身とも虚弱体質で、自給自足の生活やら、何やらで、年をとってから、望ましい体質に変わった。それがうれしくて、( ③ )自分の健康を人に自慢するようなところがあった。
去年の暮れ、生まれて始めて入院した。過労からくる脊椎の神経圧迫ということだった。神様に叱られたような気がした。世の中には病気で苦しんでいる人がたくさんいるのだ。④いい気だったと自分を恥じた。
そこで、はじめの話しに戻るのだが、若く見える人が肉体も若いという説は、私の住む沖縄・渡嘉敷島の老人には( ⑤ )ようだ。いったいに南島の人にいえることだが、早く老人顔になる傾向がある。しかし、そこからがすごい。物腰は毅然としていて、体全体がしゃっきりしている。そして実際良く働く。畑や海へ出ているのは、たいてい老人だ。体の、どこが悪い、あそこが悪いというような会話は耳にしたことがない。愚痴っぽい話や、物事を他者の所為にする類の話は、まず、しない。
いつまでも太陽が顔を出さない天気を嘆いていたら、島の老人にいわれた。
「⑥自然には自然の都合というものがあるのです」
自然の都合が人間の都合と反対だということは残念なことだ。
問 1. 下線①「その通り」とはどういうことか。
1. 年寄り若く見える人は、肉体も若いし、体力もある。
2. 年寄り若く見える人は、肉体が若いか、体力があるか、どちらかだ。
3. 年寄り若く見えても、肉体が若いのか、体力があるのかは分からない。
4. 年寄より若く見えるからといって、肉体も若いとは限らない。
問 2. 下線②「この話」とは、どんなことか。
1. 筆者が医者から話を聞いたということ。
2. 財を誇る人ははしたないということ。
3. 筆者が年寄り若く見えてよかったということ。
4. 医者が調査したわかったこと。
問 3. ( ③ )に入れる適当な言葉を選びなさい。
1. いろいろ 2. ついつい
3. そろそろ 4. なかなか
問 4. 下線④「いい気だったと自分を恥じた」のは、なぜか。
1. 財を誇ったり、自分の若さや健康を自慢するのが趣味だったから。
2. 健康を自慢していたのに、過労で入院したから。
3. 病気で苦しんでいる人がいるのに、自分の健康を自慢したから。
4. 自分が虚弱体質であったのに、自分の健康を自慢したから。
問 5. ( ⑤ ) に入る適当な言葉を選びなさい。
1. 当てはまらない。 2. 当てはまることもある。
3. 当てはまることもある。 4. 当てはまるかどうかわからない。
問 6. 下線⑥「自然には自然の都合があるのです」とはどういう意味か。
1. 自然の都合がいいときはいつなのか、よく考えたほうがいい。
2. 自然は自然の法側で働くのだから、人間にはどうすることも出来ない。
3. 嘆くよりも、自然の都合をよく知ることのほうが大切だ。
4. 自然の都合が人間の都合と反対だということは残念なことだ。
- 相关热词搜索: 日语能力考试一级
- 上一篇:日语能力考试一级阅读精选问题集(1)
- 下一篇:地道日语听说:要搬哪盆花?
相关阅读
- 日语能力考试一级阅读精选问题集(3)09-13
- 日语能力考试一级阅读精选问题集(5)09-14
- 日语能力考试一级阅读精选问题集(9)09-20