アメリカ大統領選挙は、いよいよ日本時間の今夜から投票が始まります。民主党のオバマ候補が勝利した場合に演説する予定のシカゴでは、厳戒態勢のなか、準備が進められています。

　オバマ候補の集会予定時刻まで、まだあと１日半以上ありますが、会場周辺ではすでに道路の封鎖が始まっています。

　オバマ候補が勝利した場合、演説するシカゴの公園には、招待状を持った支持者ら７万人以上の来場が見込まれています。地元の警察は混乱を避けるため、近くのビジネスマンには午後３時の帰宅を促す異例の要請を促しました。

　（不便ではないですか？）
　「とんでもない。私の町が歴史的瞬間の舞台になることを誇りに思ってます」（女性）

　厳戒警備は市内にあるオバマ候補の自宅周辺にもおよび、玄関前を通る道路は１か月前に封鎖されました。

　オバマ候補が通う理髪店、十数年間担当してきたザリフさんによると、先週月曜日に店を訪れたオバマ候補は、冗談をとばす余裕があったということです。

　「かばんの準備はもうできている。彼が大統領になったら、いつでもワシントンに行くよ。８年いるなら、私も８年行くって言っておいた」（ザリフさん）

　「昔から社交的で謙虚だったオバマ氏は、これからも変わらない」。地元の人たちはそう話し、黒人初の大統領誕生の瞬間を待ち望んでいます。