参院予算委　小泉首相、自民党に対し迂回(うかい)献金が行われた事実はないと明言

小泉首相は20日の国会で、自民党に対して、いわゆる迂回(うかい)献金が行われた事実はないと明言した。
そして、政治とカネの問題について、今国会中の政治資金規正法の改正に意欲を示したが、個人献金の公開基準の引き上げも検討されるべきとの考えを示した。
民主党の小川議員が「迂回献金は自民党、あるいは国民政治協会の中でありますか?」とただすと、小泉首相は「迂回献金はあってはならないことであり、幹事長からの報告でもそのようなことはないと報告を受けている」と答えた。
質問に立った小川議員はさらに、「迂回献金がないのではなく、検察に立件されるものはなかっただけではないか」と追及したが、小泉首相は「個別事案のことで、わからない」と明言を避けた。
そして、政治団体間の寄付の上限を決めることなどを内容とした政治資金規正法の改正に関して、小泉首相は、今国会中の実現に重ねて意欲を示した。
しかし、小泉首相は「個人献金の公開基準が5万円では、匿名で献金したい人が意欲をなくす」とも述べ、公開基準の引き上げも検討すべきとした。
また、自民党の舛添議員が、長期にわたり首脳の相互訪問がない日中関係をただしたのに対して、小泉首相は「相互訪問はないが、首脳会談はしている」と述べたうえで、靖国神社の問題については、「中国の言う通りにした方が良いとは思わない。日本の首相が靖国参拝することに、いずれ中国側も理解を示してくれると思う」と、今後も参拝する方針を示している。
　
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自民・公明両党、プリペイド式携帯電話販売禁止法案の今国会提出を目指すことで一致

自民・公明両党は、「オレオレ詐欺」などの犯罪で悪用が多いプリペイド式携帯電話の販売を禁止する法案を今国会に提出することを目指すことで一致した。
20日に行われた自公協議では、2004年に入り、被害総額がすでに100億円を超えているオレオレ詐欺について、プリペイド式携帯電話が詐欺の温床になっているとして、廃止に向けた規制を設ける法案を今国会中に提出する方針を確認した。
また、オレオレ詐欺で悪用されている銀行の売買口座については、口座開設の際に、各金融機関が本人確認を行うことを義務付けることや、顧客が本人であると偽った場合に処罰するなどの罰則を設けることで一致し、今国会中に議員立法で提出する方針を決めた。
　
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民主・鉢路国対委員長、衆院予算委で答弁が二転三転した南野法相の罷免要求

民主党の鉢路国対委員長は、19日の衆議院予算委員会で答弁が二転三転した南野(のうの)法相について、「大臣としての基本的な資質に著しく欠ける」として罷免を要求した。
鉢路国対委員長は「大臣として基本的資質に著しく欠けるのではないか。南野大臣は、これからの委員会の質疑に耐えられないのではないか。今後の答弁次第では、罷免要求か辞職勧告を突きつけることもあり得る。与党の中にもそのように考えている人が多いのではないか」と述べた。
そして、「任命権者の小泉首相や、推薦した参議院議員会長の青木氏の責任も重い」として、政府与党側を厳しく追及する構えを見せた。

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