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【双语阅读】【恋空】第二十七回

时间:2011-05-18 14:17:38  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说
这是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

今天我们将继续阅读【恋空】。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】
 


気付けば朝。 ベッドの周りに、
昨日は無かったはずのカーテンがかけられ ている

まわりがとても ざわついている。

カーテンを開けて入って来る看護士。

「まわりうるさくてごめんね。みんな今日 手術予定の人達なんだよ!」

そう言って慣れた手つきでお尻に注射を打 ち、
点滴をさしていなくなった。

手術って、 中絶手術??

美嘉… 中絶なんてしたくない。

産みたいよ…。

この病室で産みたいのに産めなくなった人 って、何人いるのかな…??

隣のベッドからは、 カップルの楽しそうな笑い声さえ聞こえて くる。

どうして 笑っていられるの??

一人の命がもうすぐ絶たれようとしてるん だよ?
あんな小さい体で一生懸命生きていて、 いつか明るい光見る事を夢見て頑張ってる
のに…


産めない理由は人それぞれだからしかたな いね。

でも 美嘉は笑えない…。

例えヒロがここにいたとしても笑ってな い。

看護士が 再びカーテンを開けた。
「手術室へ移動しますよ~。」 心の準備が出来ていないまま、
タンカに乗せられる。

枕元に置いておいたヒロからもらった手袋 を持って行こうと手を伸ばしたが、 結局あと少しというところで届かないまま 手術室まで運ばれてしまった。

美嘉は 一人ぼっちだ…。

薄暗い電灯に 手術台を囲む二人の看護士。

手術台に乗せられ、 パンツを脱がされる。

手足をベルトみたいなものできつく固定さ れた。

レイプで手足を押さえ付けられた時の記憶 がよみがえる。

これから始まる手術の不安が押し寄せ、 体は震えていた。

逃げたくても もう逃げられない。

看護士は 腕にチクッと注射を打った。

「目を閉じてゆっくり 3 秒を数えて下さい ね。1‥2‥3」

意識が なくなってゆく…。


夢を見ていた。 ヒロが赤ちゃんを優しく抱いていて、
ヒロも赤ちゃんも幸せそうに笑っている。

美嘉はなぜかそんな二人を遠い場所から 見ていた。

そんな夢…。

眩しい太陽の光で 目が覚める。

気が付くと、 目からは涙がこぼれ落ちていた。

ガバッと勢いよく起き上がろうとしたけれ ど まだ麻酔が切れていなかったようでベッド に倒れこんだ。
「大丈夫?」 お母さんが
美嘉を抱き起こす。
「お母さん…」


「手術無事成功したよ。お父さん仕事でお 姉ちゃん学校あるから…みんな心配してた よ!」

ズキッと痛むお腹。 そう言えば手術して…
それで赤ちゃん…

「お母さん…ヒロは………??」


重い体を支えながら か細い声で小さな望みを託す。

黙り込むお母さん。 それは悲しい結果を表している。

ヒロ…来てくれなかったんだ。 嫌われちゃったかな…。

「もう少しで麻酔さめると思うから、それ まで寝てなさい」

お母さんに優しく布団をかけられ、 そのまま眠りについた。


目が覚めたのは夕方。 麻酔は
すっかり切れている。

服に着替え直し、 病院を出る準備を始めた

まだ少しだけ出血していたので、 トイレに駆け込みパンツにナプキンをつけ る。

お母さんに支えられながら、 看護士に挨拶をして病院を出た。

眩しい夕日に目を 手で覆ったその時…

「……ヒロ」 病院の玄関前に
ヒロが立っている。

「先帰るから何かあったら電話しなさい よ。ちゃんと家に帰っておいで、待ってる からね!」

気をきかせてくれたのかお母さんは帰って 行った

「ヒロ…!!」 痛むお腹をおさえながらヒロがいる場所ま
で走りヒロが着ているコートのそでを強く 引っ張った。

「なんで来てくれなかったの??美嘉一人 で寂しかった…怖かったよ…」

立ち尽くしたまま ヒロの手を握る。
氷のように冷たい。 背伸びをして
ほっぺを両手で触る。

やっぱり冷たい…。 頭にはたくさん雪が積もっている。

「どうしたの?なんでこんなに手もほっぺ も冷たいの??」

ヒロは遠くを見つめながら話し始めた。
「ずっと お祈りしてた…」
「…お祈り??」 右手を前に出し、
グーに握りしめていた指をゆっくり開くヒ ロ。

ヒロが握っていたのは、小さなお守り。

【安産】 と書かれている。

ずっと握っていたのか、ヒロの汗で少しし めっていた。

「ずっと神社でお祈りしてた…俺と美嘉の 赤ちゃんが、助かるように…ずっとお祈りし てた…」

美嘉は その場で泣き崩れた。

我慢していた涙が 一気に溢れ出る。

「ヒロ、もう赤ちゃんはいないの。美嘉の お腹に赤ちゃんはもういないんだよ…」

ヒロの手からは 安産のお守りがポトリと落ちた。


雪の上に座り込む。

もう 赤ちゃんはいない…。

わかってた。 だけど…


例え生きていなくても… ずっとお腹の中にいて欲しかった。

二人の赤ちゃん。

ずっと一緒に…。 座り込み
美嘉の体を強く抱きしめるヒロ。


落ちた涙が 雪を溶かす。

二人は抱き合ったまま、子供みたいに声を あげて泣いた。

地面に落ちた安産のお守りの上にはいつし か雪が降り積もり、 だんだん見えなくなっていく…。

涙も渇き落ち着いてきた頃…

「やべ…美嘉のコートに鼻水たくさんつい ちゃった」

涙と鼻水でぐじゅぐじゅの顔を見合わせる 二人。

「俺かっこわりぃな」

「ヒロっ鼻水すごいよ!!」

「お前も出てんぞ~鼻水!」
お互いの鼻水を指で拭きながら二人はクス ッと笑い 大粒の雪が降るなか手を繋いで家へと帰っ た。


ヒロとの絆が深くなった…そんな日だった。

それからしばらくは家で安静にして、 ヒロは毎日お菓子を持って会いに来てくれ た。

ヒロのお父さんやお母さんも美嘉の家に来 て、 親同士で話し合いをしているみたいだっ た。

アヤ.ノゾム.ヒロのお姉ちゃんのエリさんは毎日 のように連絡をくれる。 心配してくれているのだろう。

流産したことは、 とてもショックで辛くて苦しい…

だけど 家族や友達やそしてヒロがいて良かったと 改めて知ることができたんだ。

 

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