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【双语阅读】【恋空】第三十六回

时间:2011-06-01 14:23:50  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说
这是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

今天我们将继续阅读【恋空】。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】

 

 

キキーッ!!

遠くから聞こえる 聞き慣れた自転車のブレーキ音。

徐々に近づいてくる足音 風に運ばれて来る香り。 このかぎ慣れた香水の香りは… ヒロだ!!

覆っていた手を パッと離した。

「…よぉ」

上から顔を 覗き込むヒロ。
ヒロの大きな体で眩しい光は隠れてしまっ た。

突然の意外な出来事に、開いた口が塞がら ない。

「おーい?美嘉?」

「あっ、ごめん。おはよっ…」

ヒロ…来てくれた。 また付き合える可能性があるってことだよ ね??嬉しいよ……。

「目すっげー腫れてんぞ。」 ヒロが美嘉の目を指先でそっと撫でる。 最近まではいつもしてくれていたことなの
に、
なぜか今日は涙が込み上げてくる。

いつものヒロだ。 いつものヒロに戻った…

ヒロはいつも美嘉の隣にいて、空気のよう な… うまく言えないけどいて当たり前の存在だ った。

別れを意識した時、 初めて気付いたこと。

空気がないと、 呼吸が出来ない。

ヒロがいないと、 生きていけないんだ…。

もう絶対わがまま言わないよ。 頑張る。


だからもう離れないで。

「今日天気いいな。近くの店行かねぇ?」
「…うん!!」 うきうきしながらヒロの自転車の後ろに乗
る。

ここは美嘉の特等席だって言ってくれたよ ね。

背中にぎゅっと抱き付きヒロのぬくもりを 感じた

ずっと 離したくない…。

近くのショッピングセンターに到着し、 自転車から降りる。
「ほら~掴まれ」 美嘉に向かって手を差し延べるヒロ。
「……いいの!?」 目を見開き笑顔を隠せない顔で聞き返す
と、 ヒロはあどけない笑顔で答えた。
「当たり前だろ!」 手を繋いだまま店に入りゲームコーナーへ
向かう

「あ~超かわいいんだけどっ!!」

UFO キャッチャーの中にあるプーさんの人 形を見て、 美嘉はおもちゃを欲しがる子供のようにう わめづかいをしてヒロを見つめた。

「どれだよ?」

奥にあるいかにも取れにくそうなイチゴを 抱いたプーさん人形を指さす。

「よっしゃ~まかせとけって!」

ヒロは腕まくりをして気合いを入れ、 財布から 100 円玉を出し UFO キャッチャー を始めた

「ちきしょ~とれね~」 必死で頑張ってるヒロの額からは汗が流れ
出る。

まるで昨日のヒロが嘘のよう…。
「ヒロもういいよ!!」 止めようとちょうど声をかけた時だった。
「…とれた!」 ヒロは嬉しそうに下から人形を取り出し
て、 頭をかきながらぶっきらぼうに差し出し た。

「大切にしろよ!」

「………するっ!!」
「プリクラ撮んねぇ?」 いつもは恥ずかしいって嫌がるくせに珍し
いな。

たくさんある種類の中から最新機種のプリ クラ機に入った。

「ポーズどうする??」 プリクラ機の中でヒロのワイシャツを引っ
張るとヒロはそっと手を耳に当てて唇にキ スをした。

…パシャ その瞬間に
撮られてしまう。

「あ…キスプリクラになっちゃったよっ!!」
「それも~ありだろ」 初めての
キスプリクラ。

プリクラが完成し、 フロントに置いてあるハサミでプリクラを 半分に分けた。
「プリクラ切ったから半分あげるぅ!!」 しかしヒロは
受け取ろうとしない。

「あれ?ヒロ??プリクラだよ~……」
「俺はいらねぇーや」 耳を疑う言葉。

「…なんで?!」
「今日は最後のデートだから」 ゲームセンターの雑音に掻き消されてしま
いそうな声でヒロはさらりと答えそのまま 歩き始めた。

分けたプリクラを持ち立ち尽くす美嘉。

ほら、早く来い」
そう言って 手を差し出すヒロ。


美嘉はヒロのもとに駆け寄り考えていた。

最後のデートって? どういう意味??

怖くて 聞けないでいる…。

店を出て自転車に乗り 再び川原へと戻ることにした。

草の上に座り、 体育座りをしながら雑草をぶちぶちと引っ こ抜いていると、 ヒロが制服のポケットから何かを取り出し 美嘉に差し出した。

「これ…」 ヒロが差し出したのは、指輪だ。 ヒロがシンナーを吸っていた日、
部屋を出る時確かヒロに投げつけたっけ…。
「……指輪つけていいの??」 指輪を受け取りながら聞くとヒロは困惑と
悔しさを足して 2 で割ったような表情を見 せた。
「…ポケットに入れておけ」 美嘉はポケットに入れるフリをして、
手を後ろに回し左手の薬指にはめてみた。


ヒロとのペアリング。

「あ~腹減った。昼飯食うか」

弁当箱を開けるヒロ。
食欲がない…。 さっきヒロがさりげなく言った言葉。

【最後のデートだから】 喉に引っ掛かっている。 さりげなく
話を切り出した。

「ね、プリクラいらないのっ??」 ヒロは
箸を止めて答える。

「さっきも言ったろ?最後のデートだから プリクラあると辛いし」

言葉の意味を 聞かずにはいられなかった。
「最後?今日で最後なの??」 ヒロは頷く。

「付き合ってくれる気少しでもあるから来 てくれたんじゃないの…??」

答えを急いでつい 早口になってしまう。

それに反するかのようにヒロはゆっくりと 話し始めた。
「今日はもう別れるつもりで来た」 思考が
現実に追いつかない。
「…だって、付き合う気ないなら来ないでっ てメール送ったじゃん……」

「最後の思い出作りたかった…」

「じゃあなんで手繋いだの?なんでチュウ したの?なんで来たの…??」

黙ったままのヒロにもどかしくなり、 話し続ける。

「美嘉はまだ好きなの。最後だなんて辛い よ別れるなら来ないでよ…」

「ごめんな、美嘉のこと嫌いになったわけ じゃないから。最後に思い出作りたかった んだ」

目からとめどなく流れる涙が ヒロの制服のズボンを濡らす。

「俺もうお前の涙拭いてやることはできね ぇ」

気付いてしまった。 ヒロの
【別れる】
と  言う決意はもう変えることはできない と…。

昨日した根性焼きの跡がズキッと痛みだ す。
この痛みはヒロを傷つけてしまった罰。 ヒロが背負う
何かの代償…。
ヒロを大好きだった証。 川の音だけが

悲しく響いた。

「俺学校戻るわ」

弁当箱をかばんにしまいながら立ち上がる ヒロ。
「……行かないで…」 立ちひざをついて
ヒロの Y シャツのすそを引っ張った。

離したらもう戻って来ないような気がして…。

「じゃあ美嘉から行け」 ヒロは美嘉の手を引き立ち上がらせ、
学校を指さす。

かばんを持ちとぼとぼと学校へ向かう道を 歩き始める美嘉。

振り返るとヒロが こっちを見ていて…

本当にこれで 終わりなの?? 離れたくないよ…。

足を止めヒロのもとへと駆け寄り、 ヒロがフラついてしまうくらい強く抱き付 いた。
「別れたくないよぉ…」 ヒロは美嘉の肩を掴み
体をゆっくり離す。

「俺から行くわ」

一旦背を向け歩き出そうとしたが、 振り返り美嘉の頭に手を乗せた。
「…元気でな。幸せになれよ。バイバイ」 ヒロは美嘉の頭を胸に引き寄せ抱きしめた
が、 すぐに離し背を向けたまま歩き始めた。

居心地が良かった香水の香りも、 今は胸が痛い。

「  ……ヒロ!!別れる本当の理由は?ヒロが 変わった理由は??」

大声で叫ぶ美嘉の質問に答えず ヒロは左手をあげて遠くなっていった。

広く大きかったヒロの背中が、 なぜか今とても小さく見える。

見慣れた後ろ姿も まるで他人のよう…。

後ろ姿はだんだん 遠くなってゆく。

………振り向いて。 ちっぽけな願いさえ
届かない。

ヒロは一度も 振り向かなかった。
追い掛けたい。 でも追い掛けたら、
もっと苦しくなるような気がするの。

これ以上

傷つくのが怖い。

…意気地なし。

ヒロの姿が 見えなくなった。

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