【双语阅读】【恋空】第四十回
在日本的这部叫做【恋空】的手机小说
这是一部感动1200万人的小说。
2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。
今天我们将继续阅读【恋空】。
第一页 日语原文
第二页 中文翻译作品
【日语原文】
夏休み
早いもので高校二年生になってからもう五 ヶ月。ヒロと別れてからもう三ヶ月も経っ た。
蒸し暑い部屋でうちわをあおぎながらベッ ドに横たわっていた時…
プルルルル
着信:アヤ
夏休みに入って毎日のように来るアヤからの 電話。
今日も遊びの誘いかな。
『はぁーい』
『美嘉ぁ今何してる~!?』
『暇っ子してる~!!』
『ラッキじゃあ今日の夜とか暇だったり する?!』
『暇ぁ~』
『合コンしない!?』
合コン。 乗り気じゃないけど…。一人よりはマシか な。
『いいよっメンバーは??』
『あたしの友達の友達なんだけど!超イケ メンらしいよ~あっちは三人来るみたい!』
『Ok~じゃあ何時にどこ??』
『6時に美嘉の家行く』
『はいよ~っ!!』 少しだけ昼寝をし、
目覚ましを4時にセットした。
ジリリリリ
「ふぁ…4時かぁ」
寝てると時間が過ぎるのは早いもんだ。 のそっと起き上がり用意を始める。
別に彼氏が欲しいわけではない。 しかしイケメンとなるとつい気合いがはい ってしまうものだ。
メイクと服装をキメて アヤを待った。
ピンポーン
6時 1 分に 気合い充分のアヤが到着。
長身でスラッとしていて綺麗な顔立ちのアヤ は、 白いワンピースがとても似合っている。
待ち合わせの時間が来るまで二人で今日の 合コンについて盛り上がった。
「イケメンとか自称だったりして!」 アヤの言葉に
不安がよぎる。
「ありえるよねぇ…でも楽しかったら別に いいかなっ!!」
「いやぁ~あたしはイケメンじゃないとダ メ~」
「アヤイケメン大好きだもんねっ」
「だって早く彼氏欲しいも~ん!美嘉は彼 氏作らないの?」
「…ん~、しばらくはいらないかな。美嘉の 恋愛のモットーは、“なるべく男は信じな い”だから!!」
「そっかー…まぁ、楽しもうね」 こんなことを話しているうちに約束の時間
が近づき、 美嘉とアヤは待ち合わせ場所のカラオケへと 向かった。
カラオケの前には 三人の男が立っている。
「美嘉!あの人達じゃない?行こう!」
「多分そうだね。三人だし!!」 三人の男に背後から話しかけるアヤ。
「こんにちわ~アヤですけどぉ~」 三人の男が一斉に振り向き
真ん中にいた男が口を開いた。
「おー、アヤちゃん?」
「アヤでぇす」 アヤはイケメン三人に目をキラキラと輝かせ
ている
「そっちの子は友達?」
「あー…美嘉です」
怪しい雰囲気の 三人の男。
軽く自己紹介をして、 カラオケに入った。
合コンに来た三人の男の名前はリュウ.カイト.ソウ。
に三人とも今時のイケメンでモテそうな感 じ。
ただ第一印象は… かなり軽そう。
見た感じ バリバリの遊び人だ。
でも見た目だけで判断しちゃダメだよね…。 三人とも黒い学ランがとても似合ってい
て、 いつもブレザーしか見ていない美嘉にとっ て新鮮だった。
リモコンで曲を入れて、みんなは歌い始め る。
三人ともノリが良く お酒を飲んでいないというのに大盛り上が り。
そんな時カイトの携帯が鳴りカイトは携帯を持っ たまま部屋を出て行った。
「わりぃ、用事出来たから抜けるわ!」 カイトは部屋に戻って来るなりそう言って帰
ってしまった。
「帰っちゃうの~?」
露骨にガッカリするアヤ。 確かに猿顔のカイトは三人の中でも1番アヤの
タイプに近い。
「女に呼び出された?」 リュウがポツリと呟く。
「カイト君女いたの!?」 アヤはとても残念そうな顔をした。
「四人で楽しもうぜ!」 ソウの一声で
カラオケは再開。
……
歌うだけ歌ってソファーでもたれかかる 疲れきった四人。
時計を見れば もう 11 時。
そろそろ解散の時間。 四人は携帯のアドレスを交換して、
外に出た。
「あ~楽しかった」 アヤが叫ぶ。
「また遊ぼ?」
「うんっ」
ソウの問いに 美嘉は軽い返事をした。
「てかぁリュウ君もソウ君もなんで夏休みなの に制服なの?」
アヤのするどい質問にリュウとソウは顔を見合わ せて苦笑いしている。
「俺達の学校夏休み始まるの遅いんだ!」
「マジマジ!」
この二人の焦りよう なんだか怪しい…。
きっとアヤもそう感じているだろう。
「「解散!!」」 家へと歩き始める。
「俺送るよ!」 後ろからついて来たのはソウだ。
少し先ではアヤとリュウが 並んで歩いている。
「いや…いい…」
「遠慮すんな!」 ソウは横に並んで
歩き出した。
…遠慮してないのに。 暗い帰り道
隣で歩くソウの手がそっと触れる。
ソウは触れた手を 握りしめた。
「やだっ……」 反射的に手を
振り払ってしまった。
ソウは何も言わない。
…重い沈黙…
「あそこで少し話そ?」 沈黙を破りソウが指さしたのは、
小学校のグラウンド。
さっき手を振り払ってしまった手前、 断りにくい。
「………うん」 フェンスにより掛かりながら話をした。
「ってか今日かなり気温高くねぇ?」
「そうだねぇぇ」 あ~帰りたい…
そう思いながらそっけなく答える。
「ってか~美嘉ってめっちゃ俺のタイプ」 自然な入り方に一瞬考え
そしてすぐに理解した。
「またまたぁ~っ」
「いや~マジだから!」
「はいはぁ~い!!」
ソウが言うと本気に聞こえない。 きっといろんな女に言ってるんでしょ。
突然ソウは 美嘉を強く抱きしめた。
皮肉にもソウの制服から微かに香るのはヒロ と同じスカルプチャーの香り。
「離して…」 体を離そうとしても、
強い力で押し戻される。
そして 強引にキスをされた。
「やめっ…ん~……」 唇が塞がれ
言葉が出ない。
ソウの体を強引に押し、 少し離れた瞬間に地面に座り込んだ。
「…やめてよっ!!」
震える声で叫ぶ美嘉。 冷静に答えるソウ。
「は?なんで?」
「なんでって…好きじゃないのにこんな…」
「今さら何言ってんの。いろんな男とやっ てんだろ?」
「……え??」
「今日いたアヤって女遊び人なんだろ?すぐ ヤレるって聞いた。そいつのツレなんだか らヤラセてくれんだろ?」
何それ。 美嘉もアヤも遊び人じゃないし…。
「早く立てよ!」 ソウは美嘉の手を強く引っ張ったが、
美嘉は座り込んだまま動こうとはしなかっ た。
「やらしてくんねぇのかよ。つまんねー女」 ソウは舌打ちをした後フェンスを強く蹴り、
帰って行った。
ソウが見えなくなったと同時に立ち上がり、 体育館の裏にある水道から水を出し何度も 何度も唇を洗う。
悔しいことに、 こんな時思い出すのはやっぱりヒロの顔。
突き放されても… 助けにくるはずのないスーパーマンを
心のどこかで待ってる。
まだ指が覚えている電話番号を何回も押し ては消して押しては消して…
ダメ。 ヒロはもう助けに来てはくれないんだよ。
自分に言い聞かせる。
忘れられないぬくもり… 友達と遊んでいても
心の隙間は埋まらなかった。
いつも誰かをヒロと比べてしまっていた自 分に
やっと気付く。 ねぇ、ヒロ。
ヒロと別れてからね、 いろんな人とたくさん遊んだ。
携帯の電話帳を開くと、この三ヶ月で電話 帳に登録されたのは 100 人以上もいるんだ よ。
でもね、 こんなに友達がいても全然ダメなの。
ヒロが… ヒロがいてくれなきゃ…
ダメなんだよ。
電話帳に入っていた昔からの友達以外の名 前を一件一件消した。
最後の一件を消した時にはなぜかおかしく なって笑ってしまった。
涙が出ないのは、 きっと心が泣いているからだね。
忘れられると思っていたヒロの存在は、 思っていたより、
ずっとずっと大きくて…
ちょうど一年前のこの季節にヒロと出会 い、
過ごして来た日々をゆっくりと思い返す。
まだ無邪気に笑って、 がむしゃらに何かを追い掛けていたあの頃 とは、
もう違う。
別に… 好きでいてもいいよね? 迷惑かけないから、 想うのは自由だよね??
男って体目的のためにうまい言葉を使って 思わせぶりな態度とって…ずるい。
男なんて信用出来ない。だけど… 今信じられるのは
たった一人だけ。
たくさん裏切られたけどなぜか今でもあな たのことだけは信じています。
帰り道 電話が鳴った。
プルルルル
着信:アヤ
アヤは大丈夫だったかな。
『………はい』
『もしもし!美嘉、大丈夫!?』
『え…どうにか無事です…アヤは??』
『あたしもどうにか…。ってかあいつらあた しを誰かと勘違いしてたみたい。ヤリ目的 で合コン開いたって!』
『やっぱりぃ…』
『あの制服も偽だって!学校行ってないら しい。あいつらヤリコン常習犯みたい!』
『あーなんか様子おかしかったもんね!!』
『美嘉ー変なの巻き込んでマジでごめん。』
『ん?あ、いやいや大丈夫。気にしなくて Ok だから!!』
男は、 好きじゃなくても一つになりたいって思う のかな
好きでも無い人と繋がれて嬉しいのかな。
今、 ヒロとの距離は すごく遠い。
ヒロはあれから 変わってしまって、
一ヶ月で 10 人と経験しただとか、 女連れで毎日遊んでいるだとかいろんな噂 を聞いたりもした。
美嘉の悪口も 言ってるらしいね…。
それでも 少しずつ近づいてみせるよ。
昔みたいに戻れないのはわかってる。 でも…
自分の気持ちに 嘘つきたくないから。
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