【双语阅读】【恋空】第五十回
在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。
2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。
我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?
请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。
第一页 日语原文
第二页 中文翻译作品
【日语原文】
12 月 25 日 クリスマス
去年の今頃流産して 大切な大切な
一つの命を失った。
一年前
…まだヒロと付き合っていた頃
【毎年クリスマスの日にここに お参りに来ようね】
学校の近くにある公園の花壇に手を合わせ ながらそんな約束したっけ…。
ヒロは 覚えていないだろう。 いや、
例え覚えくれているとしても来ることはな いだろう。
今日は約束をした クリスマスの日。
【美嘉、また来年ここに来ような。】
【来年~?毎年だよ!!来年も再来年もずっ とずーっと
二人で来るの!!】
一年前に二人で交わした会話が 雪と共にはかなく溶けてゆく。
買ったばかりの花束とチョコレートを握り しめ
一年ぶりの公園へと向かった。
公園の前に着いた時には AM0:30。
花壇へと足を運ぶ。 花壇を見た瞬間、
花束とチョコレートを落とした。
そこに置いてあったのは 雪のように真っ白な花。
赤いブーツに入った お菓子。
小さい ピンク色の手袋…。
ヒロ来てくれたんだ。 忘れてはいなかった。
覚えていてくれた。
去年のクリスマス、 指輪と一緒に黄色い手袋をくれたよね。
男の子か女の子かわからないから黄色にし たって言ってたね。
赤ちゃんにはめさせてあげたいねって。
女の子だから ピンク色の手袋なの…?
どうして。 どうして…? その場に
座り込んだ。
わからない ヒロの気持ちがわからないよ。
どんな気持ちで ここに来たの…?
花壇に置いてあったピンク色の手袋を きつく握りしめた。
花壇に花束とチョコレートを置き、 腰を降ろして手を合わせた。
赤ちゃん、 産んであげられなくて 本当にごめんね。
天国には 行けましたか…??
ヒロは別れても赤ちゃんのことを 忘れてはいなかった。
すごく嬉しかった。
赤ちゃんへの想いを伝え終えて立ち上がっ た時、
大粒の雪がちらちらと降り始めて空を見上 げた。
『お参りに来てくれてありがとう、 天国に行けたよ。』
赤ちゃんがそう伝えようとしてくれてる… そんな気がしたんだ。
冷たい頬に温かい涙がぽろぽろとこぼれ落 ちた。
公園を出て家に帰ろうと歩き始める。 プップー
後ろから鳴らされた 車のクラクション。
横に止まった白い車。 その車の運転席のスモークガラスが開い
た。
「やっと見つけた!」 窓から顔を覗かせたのは優だ。
「……なんでここにいるんですか?!」
「女の子一人だから心配やん」
「ずっと探してくれてたんですか…??」
「お~。家まで送ったるから横乗りぃ!」
“男はそう簡単に 信用しない。”
それが今の美嘉の モットー。
「…車には乗れません」
勇気を出して頭を下げながら断ると車のス モークガラスが閉まった。
…怒らせちゃったかもしれない。 そんな不安をよそに優は車のエンジンを切
り、 鍵を抜いて車から降りて来た。
「じゃあ俺も歩く!それなら嫌じゃないや ろ?」
一緒に歩き始める優。 予想外の行動。 予想外の展開。
「えっ……家遠いですよ??」
「大丈夫やって。最近運動不足やったしち ょうどええわ」
今日初めて会ったばっかりなのに。 なんでこんなに優しくしてくれるんだろ う…。
「…優さんって~ホストなんですか??」 沈黙に耐えられず
質問を投げ掛ける。
「スーツ着とるのは大学の授業のためや で!美嘉ちゃんはシンタロウと同じ学校なん?」
顔を覗き込んむ優。 泣いたばかりで腫れた目を見られないため 視線をそらした。
「…泣いたんか?」 バレた…
でも泣いたことは知られたくない。
「……泣いてないです」 優は何も言わずにポケットからハンカチを
出し、そこに雪を包んで腫れた目にあてて くれた。
「俺おせっかい焼きやからな。ウザいや ろ?」
そう言って 優は微笑む。
「そんな……嬉しいです!!」
優の笑顔につられて 一緒に微笑む。
優はそんな美嘉の顔を見て両手を上に伸ば した。
「あ~やっと笑ってくれたな。良かった良 かった~。美嘉ちゃんって俺の妹に似とる わ!」
「妹?妹って何歳??」
「5 歳やでぇ!」
「……5 歳って!!」
「俺の親、俺が 12 歳の時離婚しとる。せや から 5 歳までの妹しか知らへん!」
「そうなんだぁ……」
優の過去。 今日初めてあったのに、なぜか初めてって 感じがしない。
たわいない話をしているうちに 家の前に着いた。
「ここ家だから!!えっと~ありがとう!! じゃあ…」
「ちょっと待った!」 玄関のドアに手をかけた美嘉は
その声に振り返る。
「連絡先とか聞いたらあかん?」
「……いいですよ!!」 お互いの連絡先を交換。
「また遊ぼうな!」 美嘉の頭を軽くポンと叩き、
子供みたいに笑う優。
その時 気付いてしまった。
優って
……ヒロに似てる。
だから最初に優の顔を見た時 胸が痛かったんだ。
全体の雰囲気も話し方もしぐさも、 どことなく似ている。
冷えた体を温めるため 布団にくるまっていた時に届いた一通のメ
ール。
(ピロリン ピロリン)
受信相手はさっき 連絡先を交換したばかりの優だ。
《優やで~わかるか?》
冷えて動きが鈍い指で 返信する。
《わかりますぅ。今日はいろいろありがと うございましたですっ!!》
返信してすぐ…
プルルル
電話の相手は これまた優だ。
『もしも~し』
『メールとか電話とか忙しくてごめんな!』 運転中なのか
声の向こうに側に音楽が聞こえる。
『大丈夫ですよぉ!!』
『それなら安心や。また遊ぼうな!暇な時 連絡したってや。ほなまた~』
電話を切り 一人で呟いた。
「………変な人!!」
男はすぐに信用しない。これが美嘉のモッ トー。…だったはずなのに。
一人でクリスマスを過ごしていたら、 ヒロを想ってずっと泣いていたかもしれな い。
去年のクリスマスのこと…思い出していた かもしれない。
でもみんなと一緒にいたおかげで 帰り道を一緒に歩いてくれて 何も考えずにいられた。
みんなに… そして優に感謝。
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