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【双语阅读】【恋空】第八十四回

时间:2011-08-11 15:27:49  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说,是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

我们已经读了这么久,大家喜欢这部小说吗?

请伴随着优美的电影原声音乐,继续和美嘉一起,度过一段不可思议的青春时光吧。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】

大学に入学して一ヶ月が経った頃…

《寝坊したから今日学校サボるわぁ》 突然アヤから届いたメール 今日は一人か。
コンビニでアルバイト情報誌を買って学食
で一人で読んでいた時…

「よ~」

後ろから声をかけられ、ゆっくり振り向い た。

「?ンちゃん!!」

?ンちゃんはいつも優と一緒にいる印象があ るから一人なのは珍しい。

「ここ座っていい?」

「うん、いいよぉ!!」 ?ンちゃんは美嘉の正面の席に座った。

「バイト探してんの?」 ?ンちゃんはアルバイト情報誌を見て言う。

「バイトしないと家賃やばいんだぁ~…」 ?ンちゃんと話す機会はなかなかない。

アルバイト情報誌を見ながら必死で話題を 考えていた。
…そうだっ!!

なかなか二人で話す機会がないからこそ、 二人の時にしか聞けないことを聞けばいい
んじゃない??

我ながらナイスアイディア!!

「あの…」

携帯をいじっている?ンちゃんにさりげなく 話を切り出す。

「ん?どうした?」 ?ンちゃんは携帯電話をポケットにしまい、
身を乗り出した。

「優って… 過去にどんな恋愛してきた の??」

優は過去の恋愛についてあまり話してくれ ない。 美嘉もあえて聞かないようにしている。

聞いてはいけないような気がしたから…

気になって部屋で元カノのプリクラや写真 を探してみたりしたこともあったけど、 結局は一枚も見つからなかった。

元カノとの思い出の品がないのはいいこと だけど…
やっぱり気になるじゃん??

どんな人と付き合ってたのかな~とか、 昔の彼女かわいかったのかな~…とか。

こんなこと気にするなんてバカみたいって 言われるかもしれないね。

でも好きな人の全てを知りたいって思うの

は、 当たり前だと思うんだ。

?ンちゃんはテーブルに肘をつけて少し悩ん だ様子で、
目線を地面へと移動した

「いやぁ~…俺わからねぇなぁ…」

声が裏返っている。 それは明らかに何かを隠している証拠。

“優は過去にどんな恋愛してきたの??” 優の過去の恋愛なんて
最初は軽い気持ちで聞いただけ。

今日?ンちゃんと二人で話す機会がなかった らおそらくずっと聞くことはなかっただろ うし。

でも今は違う。 ?ンちゃんの焦りようを見て、 どうしても知りたくなった。

ってか聞かないとスッキリしないし!!

「絶対言わないから、教えて!!」

興奮して両手をテーブルに叩きつけて立ち 上がる美嘉。

「でも…」
「お願いします!!?ン様この通り!!」 両手をくっつけながら頭を下げる。
この熱意は伝わるのか…

「わ…わかったから座わって。そのかわり優 には言うなよ?」

美嘉はその言葉に腰を降ろし、 声を出さずに何度もうなずいた。

?ンちゃんは周りをキョロキョロと見渡し人 がいないことを確認すると、
カバンにはいってるペットボトルのジュー スを一口飲んで話し始めた。

「あいつ大学に入学したばっかりの時バイ ト先の 6 つ上の女と付き合ってたんだ。」

「6 つ上?!」

「そう。優が 19 才で女が 25 才。 しかもその女結婚もしてて 3 才の子供もい た。
優もそれ知ってた」

「…じゃあ不倫??」

「まぁ世間一般ではそう言うよな。
でもその女も旦那より優のほうが好きだっ たみたい。
俺よく相談のってたし…なんか旦那がすご い酒乱だったって。」

非現実的な話。 ドラマでしか聞いたことのない言葉。

?ンちゃんは続ける。

「子供も優にすげぇ懐いてたんだ。
それである日優が女と会ってる時に女の携 帯に警察から電話来たんだって

“旦那が酒飲んで駅で暴れてたから保護し てる”って。」

「うん…」

「それで女が警察に行こうとした時、 優は“行くな”って言って止めたんだって。

そしたら女はそのまま迎えには行かなかっ たらしいんだ」

返事が見つからない。 ?ンちゃんの言葉を ひたすら待っている。

「それが原因でその女は旦那と離婚するこ とになって、
優に懐いてた子供も“お前のせいでお父さ んとお母さんが別れたんだ”ってすごい泣 いたらしくて…そんでそのまま別れたって 俺は聞いた」

ショックなのか 悲しいのか。

よくわからないけど
あまりの衝撃に息をすることさえ忘れてし まう。

「あいつなんであの時…女の携帯に警察か ら電話来た時、
“行くな”って止めたんだろうってすごい 後悔してんだ。
好きな人の幸せのために背中押してやれな かったってかなり悔やんでた」

好きな人が幸せになるために背中押す。 それが正解なのかな。

優のしたことは 間違ってないよ。

好きな人が他の人のところへ行こうとして るんだもん。

行かないでって思うのが当たり前じゃん。

前にイス?ミが

「どんな人がタイプ?」
って優に聞いた時、

「年下。でも付き合った人は年上!」 って答えた時あったよね

あの時、一瞬寂しそうな顔をした理由が、今わかっ た。

優の親も離婚して、 傷ついたから…

自分のせいで離婚して子供が泣いてる姿を 見た時は、
辛かったよね。

優は人の笑顔を見るのが好きだもん。

もしかして保育士になりたいって言ってた のは
まだ引きずってるからなの??

自分のせいで好きな人の子供傷つけちゃっ たから…
だから子供の笑顔が見たいから保育士にな りたいの??

美嘉は一点を見つめたまま、 放心状態になっていた。

「…嘉~美嘉~?」 ?ンちゃんに呼ばれる声で意識を取り戻す。

「…あ、ごめんごめん!そっかそっか~そん なことがあったんだぁ!!」

落ち込んでるのを知られたくなくて、 わざと明るく振る舞っている。

?ンちゃんはそれに気付いたか気付いてない かはわからないが、
再びペットボトルのジュースを飲みながら 話し始めた。

「でも優、美嘉に出会ってからマジで楽し そうだよ。だから俺安心してるしこれから も優をよろしくな!」

そう言い残して、 去って行く?ンちゃん。

初めて聞いた優の過去。 美嘉はアルバイト情報誌を握りしめ、
走って家に帰った。

送信:優

《今日うち来れる??》

無性に優に会いたくなりその衝動でメール を送ってしまった。

受信:優

《遊べるで次の授業終わったら行くわ!》

テレビもつけず、
何もしないでただベッドに座り優を待ち続 ける。

別に怒ったりしてるわけじゃない。

ただなんとなく今すぐに優に会いたいん だ。

待っている時間はすごく長く感じた。 ピンポーン
チャイムの音。
別に急ぐ必要もないのに玄関に向かって走 る。

ドアについてる小さい覗き穴を覗いてみた が、
真っ暗だ。

おそらく優が指で隠しているのだろう。 半年も付き合えば、
優がどんなイタズラをするかなんてだいた いは予想出来る。

鍵を開け、 ドアをゆっくりと開いた

「美~嘉~~」 ドアを開けた瞬間に
美嘉に飛び付いて来る優

「あははっ!!びっくりしたぁ!!」 悩んでいるのをバレないよう、
いつも通りに接した。

「美嘉どうしたん? なんかあったか?」

…優には隠し事できないなぁ。
でも優の過去で悩んでるなんて言えない し。

「バイトのことで悩んでただけぇ!!」

「ならええけどな」 優は頭をポンッと叩き、部屋に上がった。

「部屋かなり片付いたしょっ!?」

「そうやな~よく頑張ったな。ごほうびや」
優は美嘉の唇にキスし、そのまま美嘉のひ ざに寝転んだ。

「優の甘えん坊!!」

「美嘉には負けるわ!今日小テストあって、 俺寝てへんね…ん」

優はそのまま美嘉のひざの上ですやすやと 気持ちよさそうに寝てしまった

ひざの上で子供のような顔をして寝ている 優。

微笑ましい光景。 ほっぺを指先でつんつんと突いてみた。

優…。

?ンちゃんから優には言わないでって約束し たから直接聞いたりはしないけど、
どうして何も話してくれないの?? 美嘉じゃ頼りにならないかなぁ??

美嘉は今までたくさんのことを優に話して 来たのに…
優は何も話してくれないんだね。

強がりなのはどっちだよっ!! いつも笑ってるけど、
本当は辛い時もあったんでしょ??

過去についた傷が今も痛んで、 頼る人がいなくて、 一人で泣いた夜もあったでしょ??

そんな時、
美嘉に電話かけようと受話器握った日は何 回あった??

ずっとずっと、 一人で抱えてたのは優じゃん…。

過去の話聞いても怒ったりはしないのに。 優の心に負った深い深い傷をキレイに治し
てあげる力は美嘉にはまだないかもしれな い。

だけど、
ちょっとくらい忘れさせることぐらいなら できるから…。

ねぇ、 そうだよね?

もっと頼ってよ。

優…

優が今まで抱えてきた辛さに気付いてあげ られなかった自分の不甲斐なさと…

優が負った傷の深さを考えると、 涙が溢れ出た。

その涙は頬を伝わり、

優のほっぺにポツンと落ちる。

急いで涙を拭いたが、 優はほっぺに落ちた美嘉の涙に気が付き、
横になったまま美嘉のまぶたに指をなぞっ た。

「泣いとるん…?」
「泣いてないよ…」 泣いてるよ!!
優のせいだよ。

辛さを隠してるくせに… 相談してくれないのが悲しいの。

優は体を起こし、 ほっぺをつねった。

「泣いとるやん。 美嘉の強がり」

強がり… それ自分じゃん。

「どっちがだよぉ…」 美嘉は優に抱き付き、
優の体をポカポカと叩いた。

「優の…優のバカァ!!バカバカバカバカ」 何も気付かなかった自分へのいらだちや、
何も話してくれなかった優への怒り。

優が背負った傷の悲しみや、 優が美嘉のそばにいてくれてる安心感。

いろんな気持ちが混ざり合い、 複雑な涙だった。

優は何も聞かず、
ただずっと泣いている美嘉をやさしく抱き 寄せ、涙を拭いてくれた。

 

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