双语阅读:【青春小说连载】春の夢(15)
小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。
一 (15)
ふたりはそれから三時間近く、蒲団の中で抱き合っていた。
「お母ちゃん、哲之のことを好きやて言うてたわ」
「お父さんは?」
「あんまり、ええようには思てないみたい……」
「俺に陽子をくれるかな」
「……さあ」
哲之はもう一度、陽子の体をひらかせた。そして、春の光に照らされている陽子をみおろし、陽子は何と美しい娘だろうと思った。陽子は最初のときより、さらに烈しくしがみついた。そしてまた泣いた。
「そのたびに、泣くつもりか?」
「泣いてしまうねんもん……」
哲之は、ひとをこれほどまでに愛しく感じられたことはなかった。陽子は自分の体の奥に手を触れて離そうとしない哲之の手をそっと外させると、柱に掛かっているテニス帽を見て訊いた。
「ラケットはどうしたん?」
「友達に売った。三本とも売ってしもた」
「もうテニスはやめたん?」
「あしたから、ホテルのボーイをするんや。おふくろも働いてるし、もうテニスどころやあれん」
「あのテニス帽、大事にしてね」
「うん。夏になったら、毎日かぶるよ」
两人就这样在被窝里抱着过了将近三个小时。
“妈妈说了,喜欢哲之。”
“那爸爸呢?”
“像是没怎么考虑。”
“把阳子给我了。”
“……是吧。”
哲之又一次推开了阳子的身体,注视着在阳光照射之下的阳子的身体,阳子是多么美丽的姑娘呀。阳子比刚开始的时候更激烈地抱紧了哲之,而且还哭了起来。
“每当这个时候怎么会哭呢?”
“哭完就好了。”
哲之还没有像这样爱过人。阳子把摸到自己体内的不想离开的哲之的手放到了外面,看到挂在柱子上的网球帽便问道:
“球拍在哪里?”
“卖给朋友了,三个全卖了。”
“那么,停止打网球了?”
“从明天开始在饭店当服务生了,妈妈都开始劳动了,怎么也不能打网球了。”
“那还把网球帽当成大事。”
“是的,到了夏天,天天都戴。”
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