双语阅读:【青春小说连载】春の夢(22)
小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。
二(2)
釘の太さは直径五ミリ程度だったが、人間の体に譬えれば、電柱を突き立てられたのと同じようなものではないか。腹の傷で死ぬか、餓死するか、いずれにしてもそんなに長く生きている筈がない。哲之は、蜥蜴が死ぬのを待とうと決めて、釘抜きを道具箱にしまった。だが、蜥蜴もろとも柱に打ち付けた釘の頭に、陽子から貰った大切なフランス製の帽子を掛けるわけにはいかず、といっても、そのまま放置しておくことも出来なかった。彼は白いタオルを釘に掛けて見た。しかしそれだと、タオルから蜥蜴の頭だけがはみ出して、まるで女の子が人形に蒲団をかぶせて遊んでいるような、そんな錯覚にかられるのだった。哲之はふと思いついてタオルを取ると、台所の隅の置いたままのダンボール箱の中から、平べったい木製の小皿を一枚出した。そして道具箱を探って錐を取り出し、小皿の底の真ん中の部分に穴を開けた。穴は釘の頭よりも小さかったので、ナイフで長い時間かかって大きく拡げた。哲之はそっと小皿を蜥蜴にかぶっせた。釘の頭を、開けた穴に通じて柱に貼りつけるようにすると、ちょうどうまい具合に蜥蜴が窒(ちつ)息してはいけないと考えたからであった。ところがすぐに、窒息してくれた方がいいのだと思い直した。哲之はセロテープで、小皿と柱の間に隙間ができないよう、念入りに目張りをし、穴のところにも幾重にもセロテープを張った。こうしておけば、あしたの夜までには、蜥蜴は完全に死ぬに違いないと思った。彼はすっぽりと茶色い小皿で密閉(みっぺい)されてしまった蜥蜴に話しかけた。
「のろまやつやなァ……。なにをぼんやりしとったんや。俺は部屋が真っ暗で、お前がそこにいてることなんか、ぜんぜん判らんかったんやぞォ。人間が近づいたら、さっさと逃げていったらええのに」
钉子粗细直径大约五毫米,打比方的话,就同在人身上立一个电线杆子一样。别管是腹部伤死还是饿死,总之那样长时间生存的理由是没有的。哲之就决定等着蜥蜴死吧,把拔钉的钳子放回工具箱。但是也不能把从阳子那里弄来的那么贵重的法国造的帽子挂在钉到柱子里的钉头上,和蜥蜴一起是不合适的。虽如此,但也不能就这样放着不管吧。他把一块白毛巾挂在那里试一试,但是那样的话,从毛巾那里只露出了蜥蜴的脑袋,简直就像女孩用被子盖住布玩偶那样游玩,他有了那种错觉。哲之突然一转念把毛巾取了下来走到厨房,从放置在角落的硬纸箱中拿出一个扁平木制的小盒子。然后翻腾工具箱拿出一个锥子,在小盒子底部的中央钻开一个小孔。那个孔比小钉头还小,就拿一把小刀用了很长时间把那个孔扩大了。哲之小心地用小盒子罩住了蜥蜴。钉头穿过所扩开的那个孔,盒子正好能和柱子连在一起很好地把蜥蜴盖住,这样的话也不能让蜥蜴窒息而死吧。之后马上又反过来想,还是能窒息而死为好。为了不让小盒子和柱子之间留有缝隙,哲之用透明胶带周密地贴了起来,在那个小孔的地方也用胶带多层贴上。这样做起来,到明天晚上蜥蜴肯定会彻底死掉的。他对着正好被小盒子罩住密封起来的蜥蜴说:
“真是个笨家伙……你怎么那么糊涂呢,我的房间很黑暗,你怎么能在这个地方呢?真不理解。一旦和人接近就赶快逃离为好。”
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