双语阅读:【青春小说连载】春の夢(37)
小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。
三(2)
と言った。まったく食欲がなくて、磯貝がくれた従業員食堂用の券はボーイ服のポケットに入ったままだった。中沢は顔を振って、目に落ちてきた長い髪を耳の方に寄せると、炊飯器の中をのぞき、
「これ、お前に食わせたら、あしたの朝の分がなくなるがな」
「あしたはあしたで炊いたらええやろ」
哲之は中沢のベッドに横たわり、煙草を喫った。中沢がコップに酒を入れて、無言で哲之の顔の近くに差し出した。バターの溶ける音と聞きながら、哲之はゆっくり冷酒を飲み下していった。
「あの管理人のお爺さん、まだ入院してるのか?」
哲之は訊くと、中沢は巧みな手つきでフランパンをあつかいながら、
「お爺さん、死によった」
と答えた哲之は体を起こして、中沢の後ろ姿を見つめた。
「いつや?」
「三日前や。これで、夜、将棋の相手をさせられんでもすむわ」
「冷たい言い方やなァ……。歎異抄をよんで、おかしな悟りでも開いたのか」
中沢はちらっと哲之を見て、
「しょうがないやろ。人間は死ぬことになってるんや」
そう言って、出来あがったチャーハンを皿に盛り、スプーンをそえて哲之に手渡した。
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