双语阅读:【青春小说连载】春の夢(138)
提要:“泽村老婆婆是什么样的脸呢?”哲之就很迷茫地编瞎话。“很漂亮的死相。看起来就像活着那样。”
十(9)
「沢村のお婆さま、どんな顔をしてはったの?」
哲之は随分迷ってあげく、嘘をついで
「きれいな死顔やった。生きてるみたいで……」
「そんなら、なんで、身の毛がよだったの?」
「そらそうやろ?いつ熊井さんが帰ってくるか判らへんし、あの人、はっきりと、沢村さんの死顔をみせとうないことを俺や陽子にも教えた筈やからな」
「なんで、見せとうなかったの?」
「そんなことまで判らんよ。どうでもええやないか」
ふたりは一緒に風呂につかり、タイル張りの湯舟の中でふざけ合って遊んだ。陽子の体の中で一番好きな部分である腰から尻にかけての曲線に掌を這わせながら、哲之は勤めて明るく無邪気に言った。
「なんや、欠伸なんかして。きょうは寝させへんぞォ」
「いやや。寝る」
体をバスタオルで拭き合い、ふたりは全裸でベッドにうつぶせになって、しばらく日照りをさました。
「……痛い」
陽子が耳元で言った。
「どこが?」
「……お乳の先が」
求めてきたのは陽子の方からだった。けれどもそれは歓びを求めているのではなく、子供のように甘えたがっているのだということを、哲之はすぐに気づいた。だから、明かりを消してやった。そして自分がどんなに陽子を愛しているかを、知っている限りの言葉を費やして囁きつづいた。いつのまにか交合し、いつのまにか終わった。その終わり方は緩やかな歓びと安寧に満ちていたので、哲之はそんなに時を置かずに、また始めることができた。
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