您现在的位置:首页 > 双语阅读 > 小说与诗集 > 春之梦 > 正文

双语阅读:【青春小说连载】春の夢(171)

时间:2012-04-10 13:41:22  来源:可可日语  作者:dodofly

小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。

十一(22)

陽子は恐る恐る近づいて来て、大きな氷嚢でほとんど隠れている哲之の顔を覗きこみ、深い溜息をついた。そして泣き始めた。
「陽子、俺は悪運が強いな。あのプロレスラーみたいなやつに、力まかせに殴られても死ねへんかったもんな」
「アホ……」
「親父の手形を返してくれた。俺を殺すというたくせに、気絶してる俺をアパートまで連れて帰ってくれよった。親切なやつやったなァ」
「そんな人、死んだらええ」
「そんなこと思たら、自分が死ぬぞ」
「なんで?」
「さっきからずっと、夢うつつで、いろんなこと考えてるうちに、俺は哲学者になったんや。机上の空論とは違う偉大なる悟りを開いた」

\

陽子は氷嚢をそっと持ち上げた。
「自分の顔がどんなふうになってるか知ってる?」
「だいたい想像がつくなァ。鼻から上はのっぺらぼう、鼻から下は……」
「想像以上よ。自分の顔がどんなふうになってるかも判らへん人が偉大なる悟りなんて開ける筈がないでしょう?」
陽子は泣きながら笑った。そして哲之の顔中に唇を弱く押し当てた。

上一页 [1] [2] 下一页

相关阅读

文章总排行

本月文章排行

无觅相关文章插件,快速提升流量