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双语阅读:【青春小说连载】春の夢(181)

时间:2012-04-23 15:21:08  来源:可可日语  作者:dodofly

小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。

十二(8)

武庫之荘駅に着いたのは、八時前だった。彼は、予告なしに、陽子の家を訪れてみたかった。けれども、家が近づくにつれ、結婚を許されたからといって、調子に乗ってはいけないと思い直し、公衆電話のボックスに走った。陽子の母が出て来た。
「いま、どこにいらっしゃるの?」
と訊かれ、つい「梅田です」と答えたので、哲之は陽子の家が見えているのに、時間をつぶさなければならないはめになった。母から受話器を受け取った陽子は、
「きょうは何をしてたの?ずっと電話を待ってたのに。私は待つしかないのよ。引っ越しの日をちゃんと決めんとあかんでしょう?」
と怒った。

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「ほんまは、陽子の家に近くにいてるんや。そやけど、お母さんに、うっかり梅田に入てるって言うてしもた。どうしたらええ?」
「なんで?」
「やっぱり、まだ敷居が高いんやろなァ」
何か理由を作って出て行くから、と言って電話を切った陽子は二分もたたないうちに家から出て来た。
「喜んで娘を俺にくれるわけやないし、こないだまで陰でこそこそ逢うとった男が、いま近くに来てますなんて、ちょっとあつかましいやろ?」
公園のブランコに腰を降ろし、哲之は風呂あがりの、石鹸の匂いを漂わせた陽子を見上げた。陽子が手を伸ばし、哲之の左の頬をそっと撫でた。

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