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双语阅读:【青春小说连载】春の夢(185)

时间:2012-04-26 13:49:52  来源:可可日语  作者:dodofly

小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。

十二(12)

キンが手足をばたつけせ、しっぽをくねらせた。一瞬の軋み音のあと、抜けた釘は、釘抜きの溝から天井へと弾け飛んだ。内臓の一部が、キンを押さえている哲之の指に小さな赤と黄緑色の斑点を作った。彼は木箱を持ち上げ、指を離した。しかし、キンの体は柱にへばりついたままだった。キンはボウフラのように全身をくねらせたが、木箱の中に落ちてこなかった。釘で射抜かれたとき腹部からはみ肉とか体液とか固まって、キンと柱とを接着していたのである。哲之は抜いた釘を捜した。それは部屋の隅に落ちていた。彼は釘の先で、固まっているものを消り取ろうとした。キンの、のたうつさまは烈しく、下手をすると、腹部の穴を大きく拡げてしまいかねなかった。長いあいだキンを貰いていた釘は、抜けたあとも、なおキンの腹部に傷を与えた。やがて、キンは畳の上に落ちた。哲之は四つん這いになって、キンを恐る恐る掌に乗せ、木箱の中に入れた。キンは口をあけ、首と背の部分をかすかに痙攣させながら、石と石との隙間に隠れた。

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明け方、雨が降り始めた。それは昼過ぎにやみ、眩ゆい光が畳やキンのいる木箱を照らした。哲之は腹這いになって、木箱に耳を当て、
「死ねへんぞ。死ねへんぞ」
と言った。
「俺、夢を見たんや。もう、だいぶ前のことになるなァ。蜥蜴になって何回も生まれたり死んだりしてた」

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