日语一级阅读:夏秋之交的季节
先ごろ小欄で触れた哲学者の和辻哲郎は、日本の風土の特徴として「湿気」を重く見た。朝霧や夕靄、たなびく霞(かすみ)など、湿潤な大気の濃淡は、日本人の情緒に深く結びついてきたと考察している。
近日本栏目提到了哲学家和辻哲郎,他很重视代表了日本气候特点的“湿气”。朝霧,夕靄,还有密布的薄雾。据他研究,这些潮湿大气的浓淡,和日本人的情绪紧紧地连在一起。
霧の中から現れる川舟。おぼろに潤む月――。ものの輪郭をぼかす湿潤は、季節季節に日本人の琴線をかき鳴らしてきた。とはいえ、暑い季節の湿気は風雅とはいかない。このところ列島には湿った空気が流れ込み、関東以西は蒸し暑さが居座っていた。
轻雾中飘出的小船。朦胧水润的月亮——。模糊着事物轮廓的潮气,随着季节变化触动着日本人内心深处的感情。尽管如此,炎热时节中的湿气却谈不上风雅。这个时节潮湿的空气不断涌入日本,関東以西地区持续桑拿天气。
しっとりなら風情だが、じっとりは不快である。その天候が昨日から変わった。大陸の高気圧が乾いた空気を連れてきた。まだ真夏日の所もあるが、物陰は涼しく、心なしか空も高い。
湿润的话别有一番风情,而潮湿则会让人感觉不快。昨天开始天气起了变化。大陆的高气压带来了干燥的空气。虽然有些地区还是盛夏,遮荫处却很凉爽,澄净的天空也格外的明朗。
〈夏と秋とゆきかふ空のかよひぢはかたへ涼しき風や吹くらむ〉と古今和歌集にある。二つの季節が行き交う空を「ゆきあいの空」と呼ぶ。体ひとつで暑さに耐えるしかなかった古人は、秋が夏を追いやる日を待ち焦がれたことだろう。
《古今和歌集》中有一句“往夏来秋交相替,徐徐凉风正来时。”这里,将两个季节交替的天空称作“交会之空”。只能凭着一己之力来消暑的古人,恐怕是在急切地盼着凉秋将酷暑赶走的那一天吧。
『徒然草』の兼好法師は、季節の推移に万物の流れる姿を見た。〈春暮れてのち夏になり、夏果てて秋の来るにはあらず。春はやがて夏の気を催し、夏よりすでに秋は通い……〉。同様に、死はすでに生の中にひそんでいると、哲学的な思索もめぐらせる。
著《徒然草》的兼好法師洞悉万物随季节推移变化的景象。“春去即夏至,秋来夏未止。春季终催夏意生,夏季已存秋意在……”。同样道理从哲学思想出发,生中已潜存着死。
さて人の世に目を転じれば、政界も、自民と民主の「ゆきあい」の風景だ。夏が生き残るか、秋が勝つか、天下分け目だろう。そして角界には、秋風どころか嵐が吹きすさぶ。事が事である。霞よろしく責任をぼかす逃げ技は今度ばかりは使いようもなかった。
那么再把目光转向人世间,政界也出现了自民党和民主党“交会”的景象。是夏天存活还是秋天取胜,到了一决胜负的关键时刻。还有相扑界,非但没有吹起秋风甚至暴风雨大作。事实已成,单靠遮遮掩掩逃避责任的伎俩现已无法得逞。
解说:
《徒然草》(つれづれぐさ):吉田兼好法师著,日本中世文学随笔体的代表作之一,跟清少纳言著作的《枕草子》和鸭长明著作的《方丈记》同被誉为日本三大随笔之一。
《徒然草》注重对人生的领悟,全书共分243段,由杂感、评论、小故事,也有一些属于记录或考证性质的作品,涉及当时社会的各个阶层的众多人物。作者写了许多带有寓意性质的小故事。由于这部作品内容丰富,语言简练刚劲,描写生动准确,长期被认为是日本随笔文学中的佳作。“风未尽花已落去,人心也一样,想起温存于心头的岁月,虽还没忘记那动情感人的话语,但那人却很快隔阂于我离我而去的世之常事,实在比同亡人死别更令人悲伤。”似乎仍有世情在其中。
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