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日本语能力测试一级読解の練習(二十四)

时间:2008-11-18 15:35:26  来源:本站原创  作者:maggie

日本语能力测试一级読解の練習

1级読解の練習(24)

子どもめころ、田舎の家の縁の下に、小さいアカアリの巣があった。ビーズ玉を二つつな
いだようなアカアリのことを、かわいいと思ったのか、なぜか異常に好きになった。 
雨を防ぐために板で屋根を作ってやり、石を積んで砦をこしらえ、城壁の中には、毎日の
ように砂糖やビスケットなどを置いた。学校から帰るとすぐ縁の下をのぞき、昨日与えた食糧が、あとかたもなく巣の中に取り入れられているのを見て①満足した。
アカアリの城ができあがったころ、そこから5メートルばかり離れたところに、クロアリ
の巣を見つけた。私の目に、それは仮想の敵であった。クロアリの巣には、②小石や豆がらを
つっこんだり、水を流しこむなどしたが、これも一日で修復されるのには驚かされた。
こんなことをくりかえしていたある日、アカアリの巣に驚くべき変事を見た。クロアリ
砦を越えて攻め入った。城はすでに陥ち、防戦した小さいアカアリたちは、いたるところに
うちたおれ掠奪抽奪はようやく終わろうとしていたのである。
先日、生物学者の日高敏隆にこの話をしたら、彼はぽつりと言った。
「おせっかいは、自然の摂理を狂わせる。人間がよけいなことをしなければ、彼らはちゃん
とうまくやっていけるのに」
アリの戦いは、恐ろしい自分だけの作り話でこそあれ、③私が思っていたほど、おもしろい出来事ではなかったことを知った。
(安野光雅『空想犯』講談社+α文庫による、一部改)
(注1)縁の下:家の床の下
(注2)ビーズ玉:穴の開いたガラスやプラスチックの玉。糸を通してネックレスなどを作る
(注3)砦::外から敵が入れないように作った建物なと
(注4)あとかたもなく:残っているものが何もない
(注5)仮想の敵:自分が想像のなかでつくりあげた敵
(注6)豆がら:豆の実をとってしまったあとの葉やくき
(注7)自然の摂理:自然のなかでそうなるように決められていること 
【問1】①「満足した」とあるが、何に満足したのか。
1 アカアリを好きになったこと
2 アカアリの巣に屋根がうまく作れたこと
3 自分が置いた食糧が全部なくなっていたこと
4 学校から帰って毎日縁の下のアカアリの巣を見られること

【問2】②「小石や豆がらをつっこんだり、水を流しこむなどした」とあるが、なぜそうしたのか。
1 クロアリとも友達のように仲良くなりたいと思ったから
2 クロアリは、豆がらや水が好きだと思ったから
3 クロアリは自分の敵だと思ったから
4 クロアリはアカアリの敵だと思ったから

【問3】③「私が思っていたほど、おもしろい出来事ではなかった」とあるが、筆者はなぜそう思ったのか。
1 自分のしたことが、自然の摂理を狂わせてしまったから
2 アカアリが、みんな死んでしまったから
3 生物学者に「おせっかい」だといわれたから
4 アリの戦いは恐ろしい話だったから

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