2010年12月日语能力考试一级阅读理解真题
問題11 次のAとBの意見文を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。
A
しっかりした人生を歩むには、やはり「学歴」が必要です。そう断言すると(注1)眉をひそめる人もいるかもしれません。しかし私には、学歴なんかいらない、あるいは、(注2)ほどほどでかまわないという考え方は、中途半端なきれいごとに思えてなりません。
学歴がなくて苦労をしたという話は、昔はさんざん聞かされました。最近はあまり言われていないだけで、本当はもっと厳しい選別が行なわれているそうです。(中略)
親ならば、一生を幸せに生きていける、一生、食べるのに困らない「生きる力」を、子供に付けさせるべきです。そして、そのための最良の方法が「学歴を付けさせる」ことだということは、今も昔も、変わりないのではないでしょうか。
B
いったい、学歴とはなにものなのか。
会社は、厳しい過当競争のさなかにあって、実力で勝負しなければならないというのに、そこで働いている人は、入社前に教育を受けた「場所」で評価されるというのは、どう考えても納得がいかない。教育の「質」が問われるのならばまだ解る。「場所」というのは、正常ではない。わずか数年間の学校教育が、以後何十年にもわたって、その人の看板として通用するというのは、奇妙というほかはない。
(中略)ほんの小さなグループから出発した私たちの会社では、何でもやれる人が、それをやる、といった気持ちで仕事をしてきたつもりであったのに、人数が増えてくるに従って、いつとはなしに、学歴による区分といった方式が、なんとなくとり入れられつつある事実に気付いて、はっとしたことがある。
(注1)眉(まゆ)をひそめる:不快に感じる
(注2)ほどほど:ちょうどよい程度
63. AとBの認識で共通しているのは何か。
1. 学歴の重要性は否定できない。
2. 学歴による区別は実在する。
3. 学歴よりも実力が重要だ。
4. 学歴は実在と関係がある。
64. 学歴や学校教育について、Bが批判しているのはどのようなことか。
1. 実際の社会では学歴は関係なく、何でもできる人が高く評価されること
2. 社会人になってからも、どこで学校教育を受けたかが重要視されること
3. 実際の社会で必要とされる実力が、学校教育では養成されていないこと
4. 社会的には学歴が重視されているのに、企業ではそれが通用しないこと
65. AとBの二つの文章を以下のようにまとめる場合、①と②に入るものの組み合わせとして適切なのはどれか。
「Aの筆者は( ① )と考えているが、Bの筆者は( ② )と考えている。」
1. ①学歴が高ければ高いほどよい
②社員が多くなれば学歴と言う区分も大切だ
2. ①学歴を得るために苦労が必要だ
②会社で競争に勝つには学歴は通用しない
3. ①学歴は生きていくのに必要なものだ
②会社は社員の学歴より実力を重視するべきだ
4. ①子供に学歴を付けさせるのは親の役目だ
②社員は専門の知識と学歴の両方が必要だ
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