中国政府は、北京オリンピックに向けてテロ対策を強化するため、今月２０日から国内の空港での手荷物検査を強化すると発表しました。

　中国の航空当局によりますと、対象となるのは北京の首都空港、上海の浦東空港のほか、チベット自治区、新疆ウイグル自治区など、あわせて３４か所の空港です。

　中国では、今年３月に発覚した新疆ウイグル自治区・ウルムチ市での航空機爆破未遂事件を受けて、国内線の全フライトで液体の機内持ち込みを制限すると同時に、安全検査の際、靴を脱ぐことを義務付けた新しい規定を発表していました。

　今月２０日以降、オリンピック期間中は規定をより厳格に適用するものとみられます。また、航空局は、検査の強化によって乗客が飛行機に乗り遅れる可能性があることから、時間の余裕を持って空港に到着しておくよう呼びかけています。