自民党の小泉元首相は、洞爺湖サミットの後に福田首相が内閣改造に踏み切った場合は、福田首相の下で衆議院の解散・総選挙が行われるという見方を示しました。

　「（福田首相が）内閣改造したら、自分の手で解散するだろうと思う人が多くなるでしょうね」（小泉純一郎 元首相）

　小泉氏は都内での講演の中で、衆議院議員の任期が１年余りとなる中で改造が行われれば、福田首相が新しい首相にバトンタッチすることはせず、自ら解散権を行使するとの見方を示しました。

　また、小泉氏は「任期まであと半年というところまで引き延ばすと、追い込まれ解散になる」と述べ、来年の通常国会での予算成立直後までの間で、解散時期を探るのが望ましいという認識を示しました。

　与党内の一部には福田首相の支持率が低迷していることから、総選挙前に福田首相が交代するのではないかという見方もありますが、小泉氏の発言は内閣改造を行うかどうかが、福田首相の決意をはかるひとつの“リトマス試験紙”になるという見方を示したものです。