拉致問題について話し合う日朝実務者協議が終わりました。北朝鮮側は、横田さん、有本さん、石岡さんの3人に関する情報を示しましたが、大きな進展はありませんでした。

　日本外務省・斎木審議官：「（10人の）情報提供はもちろんありましたが、その彼らの情報提供を裏づけるような具体的な資料の提供というのは、今回はなかったということですから、私は非常に残念だと思っています」

　政府関係者によれば、北朝鮮側から横田めぐみさん、有本恵子さん、石岡亨さんの3人について、北朝鮮にいた時の足取りや生活状況などについての説明があったということです。しかし、生存にかかわるような情報については示されず、結局、安否不明者10人の再調査に大きな進展はありませんでした。

このため、日本側は次回の協議を遅くとも11月中旬までに行い、10人の安否に関する証拠や資料をきちんと提供できるよう強く求めました。しかし、北朝鮮側は「調査はさらに進める」としたものの、次回の日程を確約しませんでした。

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