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みんな が その カラス の ほう を みて いると、なか の ひとり が いいました。「たび を つづける のは やめて、ひきかえそうよ。あの カラス は、ぼくたち に そういう おつげ を する ため に あらわれた に ちがいない から」

すると、べつ の ひとり が、「あの カラス が、ぼくたち の み に これから おこる こと を よげん できる はず は ないよ。だって あいつ は、じぶん の かため が つぶれる きけん さえ、さける こと ができなかった の だもの」
　
この よう に にんげん でも、じぶんじしん に かかわる こと さえ わからない ひと は、たにん に ちゅうこく する しかく は ありません。

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