韓国、大統領選挙最後のテレビ討論

　大統領選挙の投票を３日後に控えた１６日夜、韓国では、与党·セヌリ党の朴槿惠（パク·クネ）候補と最大野党·民主統合党の文在寅（ムン·ジェイン）候補が最後のテレビ討論に臨みました。教育や福祉、社会問題をテーマにした討論では、設計寿命を超えた原発の扱いをめぐり、両候補の政策の違いが浮き彫りになりました。

　「（老朽化原発を）無条件に中止するより一度テストをして、安全に問題があれば中止するということも方法だ」（セヌリ党 朴槿惠候補）

　「無理に稼動して万一事故が起きれば大変な災難だ。設計寿命になればひとまず稼動を終わらせるのが正しくないか」（民主統合党 文在寅候補）

　韓国では南部の釜山にある最も古い原発、古里原発１号機が設計寿命を超えても稼働していますが、故障やトラブル隠しが続いており、原発の安全についても関心が高まっています。文候補が、「原発を減らし再生可能エネルギー政策を進めるべきだ」と主張したのに対し、朴候補は、「現在４０％程度を原子力に依存しており現実味のない話」だと述べました。

　韓国の大統領選挙は事実上、２人の一騎打ちとなっており大接戦が予想されています。

韩国总统选举最后电视辩论

　　距离总统选举投票还有三天，16号晚上，韩国新国家党候选人朴槿惠与最大在野党民主统合党候选人文在寅进行了最后一次电视辩论。他们就教育、福利、社会问题进行讨论。围绕着超出设计寿命的核电站的处理问题，两位候选人的政策出现了分歧。

　　新国家党总统候选人朴槿惠表示“与其无条件中止老化的核电站的使用，不如进行一次检测，如果存在安全问题的话，再中止使用。”

　　民主党总统候选人文在寅表示：“勉强运转的话，万一发生事故将会造成重大灾难。既然到了设计使用寿命，就应该马上停止运转。”

　　位于韩国南部釜山的最早的核电站，古里核电站一号机组已经超过了它的使用年限，但目前仍在使用。但是它一直存在着安全隐患，大家十分关心它的安全性问题。候选人文在寅认为“应该减少原子能的利用，而推进可再生能源的发展”，于此相对，朴槿惠认为“国家现在40%的能源都依赖于核能，中止使用不切合实际”。

　　韩国的总统选举事实上已经成为朴、文两人的战争。