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【双语阅读】【恋空】第三十回

时间:2011-05-23 13:35:31  来源:可可日语  作者:Anna

在日本的这部叫做【恋空】的手机小说
这是一部感动1200万人的小说。

2006年10月7日,【恋空】正式出版,一个月内就卖出了一百万部,在当年度的文艺类书籍销量榜上位列第三。手机小说竟然挤入排行榜,与名作家的书分庭抗礼,这给日本出版界带来了重重一击。目前,【恋空】的销量已经打破140万,它成了社会的一大热点,被看作是改变小说界传统运作模式的传奇作品。

今天我们将继续阅读【恋空】。

第一页  日语原文

第二页 中文翻译作品

【日语原文】

 
━四月 もう高校二年生。

新学期と言えば クラス替え。

いつも通り学校に向かい玄関に貼られたク ラス替えの紙を見に行こうとした時、 嬉しそうに歩いているアヤに会った。

「美嘉~また同じクラスだよノゾムも!」

「マジで??やったぁ!!ヒロとユカは!?」

「違うクラスぅ…」

「がび~ん↓↓」

アヤとノゾムとは同じクラスになれたが ヒロとユカとは違うクラスになってしまっ た…。

ユカと離れたのは寂しい。 しかしヒロとはもともと違うクラスだった
し そこまで寂しくも感じない。

ヒロはすごくヤキモチ焼きだから同じクラ スだと毎日ケンカになってしまうかもしれ ないし、 違うクラスのほうがいいのかも…。

ヒロは休み時間や昼休みに教室に遊びに来 てくれて、
毎日四人で話しをしていた。


クラス替えをして 一ヶ月。

この日も学校をサボってヒロと川原で遊 ぶ。
陽射しで温かい地面。 冷たい川の水が
心地良い。


美嘉とヒロは初めてここに来た日から川原 に来る機会が増えた。

時には学校をサボり 時には放課後。

「天気いいね」 草をむしりながら言うとヒロは地面にごろ
んと転がった。


「なんか眠くなっちゃったぁ~!!」

空に向かって大きく両手を広げながら言う と、 ヒロは地面に横になった状態で手招きをし た。
「来い!寝ようぜ~」 ヒロの腕枕にごろんと転がり、
ヒロの胸に埋まる。
制服からは 微かにスカルプチャーの香り。
「やべぇ~幸せだ」

「美嘉も幸せ~っ!!」

「早く結婚してぇな」

「うんヒロ美嘉のこと好きっ??」 ヒロはぷいっと横を向きながら答えた。
「…おー」
「どれくらい好き??」 ヒロの横顔は
少し照れたように見える

「んなこと言えねーよ」

「えー…なんでぇ??」 いじけたようにほっぺに空気をぷくーっと
膨らませる美嘉。

「恥ずかしいじゃん!」 ヒロは咳ばらいをしながら答えた。

美嘉は体を起こし、 川へと歩き出す。

「どこに行くんだよ?」 ヒロの言葉を無視し、
その場に座り込み川の水を触っていると、 突然ヒロが後ろからがばっと抱きしめた。

「やめて!!どれくらい好きか言えないんで しょ!!もういい…」

最後まで言い終わらないうちに、 ヒロは唇を重ねた。

「…これぐらい好きだから。わかったか?」

「……うん…」


突然のキスに全ての思考が停止。 顔が熱くなっていくのがわかる。

「照れんな。俺も照れっから!」 ヒロは熱くなった美嘉のほっぺを撫でなが
ら呟いた。

この先ヒロが隣にいてくれるのなら 美嘉は何があっても怖くないよ。

この時ね 本当にそう思ったんだ。

しかしそれから三日後に思いがけない事件 が起きる…。
今日は朝から雨。 こんな日は学校へ行くのも憂鬱だ。 傘をさしながら
バスを待つ。

横から振り付ける雨で制服が濡れ 体を震わせながら教室に入った。

ヒロは川原に行った日から学校を休んでい る。
風邪らしい。 今日は来るかな??
早く会いたいなー。

「おはよ~」 いつも元気に挨拶をしてくるアヤの姿がな
い。
「アヤは??」 近くにいたノゾムに聞く。


「休み~」
「休みかぁ…。」 アヤが休むなんて珍しい。アヤも風邪かな?

そんなことを考えながら席についたと同時 に
激しい音をたてて教室のドアが開いた。

ヒロ。 ヒロが教室に入り
怒ったような表情で美嘉へと近付いて来 る。

ヒロは強引に美嘉の腕を引っ張り 立ち上がらせた。

「…風邪治ったの??」
ヒロは美嘉の問いに返事をせずノゾムに向か って低い声で言った。

「ノゾム後で話あっから」 ヒロは強引に美嘉を廊下へ出し
体を強く壁に叩きつける


「痛……何!?」
「俺に話すことない?」 美嘉を真っ直ぐ見るヒロから目が離せな
い。
「え…??」 ヒロは返事を急かすように舌を巻きながら
話し続ける。


「ノゾムのことでなんか話あるよな?」

ノゾムのこと? ノゾムが何…??

「意味がわかんない…」 ヒロから目をそらしながら答えた。

なんで怒ってるの??

ヒロの表情はみるみるうちに変わる。


「ノゾムとキスしたんだろ?」

ノゾムとキス。 クリスマスイブの夜ノゾムが酔って美嘉とアヤ を勘違いをしてキスしてきた。

でもノゾムはキスした相手が美嘉だなんて知 らないはずだし…。

「…ノゾムに聞けばわかるんじゃない??」

頭を抱えながらそう言うと、 ヒロは教室に戻りノゾムを無理矢理連れて再 び廊下に戻って来た。
「なんだよ?」 ヒロは不機嫌なノゾムの胸ぐらを掴む。


「なんだよじゃねー。美嘉とキスしたんだ ろ?」

ノゾムは… してないって言うに決まってる。

「…あぁ、した。」

ノゾムは開き直ったように認めた。 ノゾムは美嘉だって知っててキスをした の??
アヤと間違えたんだよね?


鈍器のような物で頭を殴られたような感覚 にめまいがする。
「だってあれは……」 美嘉の言い訳を最後まで聞かずに、
ヒロが叫んだ。


「てめぇ人の女に手出してんじゃねーよ。 ふざけんな!」

ヒロはノゾムの頭を壁に押し付け、 その瞬間ヒロの拳がノゾムの頬を強く直撃 し、 ノゾムは鼻血を出してその場に倒れ込んだ。
「………ヒロ」 ヒロは美嘉を横目で睨みポケットに手を入
れたまま自分の教室へと帰って行ってしま った。
ヒロが美嘉にあんな怖い顔を見せたのは初 めて…

倒れているノゾムに制服のポケットからハン カチを差し出し、 涙声のままノゾムに質問を投げ掛けた。

「ノゾム、あの時美嘉起きてたんだ。でも美 嘉とアヤを間違えてチュウしたんじゃない の??よくわかんない。説明して…」
「ごめんな」 ノゾムはそう言って美嘉の手からハンカチを
取り、鼻血を拭きながらゆっくりと説明を 始めた。

ノゾムが説明してくれた内容はこうだ。

“ヒロは高校に入学した当時から美嘉のこ とを狙っていた。 ノゾムも少しだけ美嘉のことを気になっては いたけど、ヒロのことを考えたら言えなか った。

アヤと付き合ってから、 アヤのことはもちろん本気で好きだったけれ ど、美嘉のこともまだほんの少しだけ気に なっていた。

クリスマスイブの夜に四人で飲んだ時みん な寝ていたし、少し酔っていたこともあっ て軽いノリで美嘉にキスをしてしまった。

後からキスしたことをすごく反省して、そ れを親友であるショウに相談をした…”


こんな内容だった。

ノゾムが美嘉にキスした理由は… だいたいわかった。 でもなんでヒロが知ってるの…??


唯一の共通点と言えば…

「ノゾムが相談したショウって確か今ヒロと同 じクラスだよね??」

「おぅ」

「じゃあノゾムが美嘉にキスしたってことを ショウがヒロにチクッたってこと??」

「それしかないな。信じてたから相談した のにな…なんかヒロ誤解してるよな。俺が勝 手に美嘉にキスしただけなのに、ごめん」

「ノゾムは今アヤのことちゃんと好きだよ ね…??」


ノゾムはしばらく沈黙を続け 静かにうなずいた。

深い穴に落ちたような…まさにそんな表現 がぴったりあてはまるだろう。


アヤの耳にこの話が入ったらどうなる??

……ヒロ。 怒ってた。
今までたくさんケンカしたけどあんなに怒 ってたヒロは初めて見た。

ヒロは本当のことを知らない。 美嘉はノゾムがアヤと美嘉を間違えたんだと思 ったんだ。
だから何も言わなかった

隠してたわけじゃないの ごめんなさい…。
学校で何回もヒロにメールを送った。


《ゴメンネ》

《ハナシタイ》
しかし返事は来ない。 教室まで会いに行く勇気も電話をする勇気
も出ないよ。


ノゾムは鼻血が止まらないためか早退してし まった

昼休みになってもヒロから返事が来ない。 これで最後にしようと二通のメールを送っ た。

《ホウカゴハナソウ》

《トショシツニイマス》

 

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