美文精读:小王子与红脸先生
「僕は、赤ら顔(あからがお)のおじさんさんが暮らす星に行ったことがある。そのおじさんは一度も花の香り嗅いだことがない。星を眺めたこともない。誰かを愛したこともない。おじさんは、________1_______。そして一日中君みたいに繰り返していたよ。私は重要人物だ、私は重要人物だってね。そして大威張りに威張って、膨れ上がっている。でも、そんなのは人間じゃない。キノコだ。キノコだよ。」
王子さまの顔は怒りのあまり青ざめていた。
「何百万年も前から、花は刺を付けている。何百万年も前から、羊はそれでも花を食べる。どうして花がわざわざ役立たずの刺を付けるのか、考えるのは大事なことじゃないっていうの?羊と花との戦いは重要じゃないっていうの?赤ら顔の太ったおじさんの足し算よりも、大事でも重要でもないっていうの?僕は、世界中でたった一つだけの花を知っていて、それは僕の星にしか咲いていないのに、羊がある朝、何も考えずにぱくっとその花を食べてしまっても、そんなことは重要じゃないっていうの?もしも誰かが何百万もの星の中でたった一つの星に咲く花を愛していたら、___________2__________。僕の花はあのどこかで咲いている、と思ってね。でも羊が花を食べてしまったら、それはその人にとって、星の光が全ていきなり消えてしまうってことなんだよ。それが重要じゃないっていうの?」
王子さまは、それ以上何も言えなくなった。そして、不意に泣き出した。夜になっていた。僕は工具を投げ捨てた。金槌も、ボールトも、喉の渇きも、迫りくる死も、もはやどうでもよかった。僕の星、この地球に、慰めを求めている小さな王子さまがいたのだ。僕は、王子さまを両腕で抱き締め、小さな体を静かに揺(ゆ)すってあげた。
「君が愛する花は、危ない目になんか遭わないよ。僕が______3______を書いてあげる。花の周りには囲いを書いてあげるよ。僕は…」
その先は、何を言えばいいのか、分からなかった。なんて不器用なんだろう。どうすれば王子さまの心に届くのか、どうすれば再び一つになれるのか、僕には分からなかった。___________4___________。
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