双语阅读:【青春小说连载】春の夢(4)
小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。
一 (4)
「あんまりあっちこっちに釘を打ったりせんといてくださいねェ」
そう言って細いローソクを五本手渡してくれた。
そして、 「ガスは出るようにしといたけど、こちらはプロパンガスやから、それ用のレンジでないとあきまへんでェ」と言って、さっさ帰っていった。
哲之の持ってきたレンジはプロパンガス用ではなかった。それも新しく買わなくてはならないのか。彼はローソクに火をともし、ズボンのパケットから紙幣を出して数えてみた。電球を買って、ついでに駅前の中華料理店で夕食を済ませたので、母から貰った金は四万七千円に減っていた。哲之はローソクの火を消し、アパートを出て、公衆電話を探した。どこにもなかった。雑貨屋の入り口にあった筈だったが、まだ七時前だというのに店はもう閉められていた。彼はとおりがかった女に、公衆電話はないかと訊いた。教えられた道を行ったが、やっと電話ボックスが見えたのは、すでに十五分以上も急ぎ足で歩いた頃であった。その十五分もの道のりで、彼は一人に出会わなかった。しかも街路灯(がいろとう)ひとつ灯っていないのである。ここは本当に大阪かいなと、哲之は背を丸め、両手をズボンのポケットに突っ込んで歩きながら呟いた。彼は電話に出て来た陽子に、
「ここは、ゴースト?タウンや」 といった。
「あした、学校に来る?」
陽子が心配そうに訊いた。
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