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双语阅读:【青春小说连载】春の夢(141)

时间:2012-02-24 16:19:32  来源:可可日语  作者:dodofly

十(12)

「それでも俺に娘はやらんと言うたらどうする?」
「私に子供が出来ても?」
陽子はくすっと笑い、
「そうなったら、お父さんもお母さんもお手あげよ。それでもあかんなんて、親は絶対言われへんわ」
その陽子のどこか毅然とした顔つきと言い方に、哲之は苦笑した。かなわないものを感じた。陽子は話題を変え、
「卒業論文、もうそろそろ本気でかからんあかんわよ。私、二十枚まで書いた」
と言った。
「俺はあしたからかかる」
「テーマは何?」
「キンちゃんはなぜ釘づけにされ、生きつづけているのか」
「やめてね。哲之はほんとにやりかねへんから。それで卒業でけへんかったら……」
「冗談や。そんな難しいテーマを俺が論文に出来る筈がないやろ。こんな手に負えんテーマなんて他にないよ」
「私、凄く疲れた」
陽子の笑みに恥じらいが混じっていた。
「何遍教えてやっても判らへんねんなァ。男は女の何倍も疲れるんやぞ。俺はあのとき、あらゆる精神と精力を駆使(くし)して、瞬間瞬間傷ついたり勝ち誇ったり、演技したりやけくそになったりしてるんやから。陽子は安心して、しがみついてるだけや」
「演技してるの?うわァ、いやらしい。ねェ、どんな演技してるの?」
陽子はおかしくてたまらないといった表情で顔を近づけた。

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