日语能力考试一级阅读精选问题集(36)
次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして、最も適当なものを1.2.3.4から一つ選びなさい。
日本にやってきたフランス人が、五月五日は、なぜ、祭日なのか、と尋ねた。
「こどもの日です」と、私は答えた。
「私の国には、こんな、心優しい祭日はない」
と、フランス人が、①ため息をもらした。彼は、ある遊園地に行って、これはどういうところか、と質問した。
「こどもの国です」と、私は答えた。
「日本は、なんて子供を大切にする国だろう。私の国は、こんな名前の遊園地を聞いたことがない」
そのフランス人が、十年日本で暮らしてから、私に言った。
「日本の子供には、たった一日だけ、子供の日があり、子供の国しか、子供のための場所がないのですね」
「どうも、②そうらしいです。」
「こどもの日」が来ると、私はそのことを、いつも思い出すのである。子供の日がなくなり、三百六十五日を、子供が大人と共有することができればよい。三百六十五日のうち、一日を、お前のものだとこどもに与え、猫の額ほどの土地を、子供たちに、お前たちのものだと与え、三百六十四日は、おれのものだとする大人、大部分の日本の土地から、子供を追い出した大人、空地には囲いがされ道路は自動車が子供を追い払う。子供の遊び場は街にはなくなった。私は、その大人の子供に対する負い目を、この日になると感じるのである。
都会の日常では、道路から、広場から、公園の芝生から、子供は追放される。そして、子供の事故死が、空地の放置された冷蔵庫が原因だと報じられる。また、大人の事故死で、孤児が生まれる。これが、子供の国を一歩出たところで起こっている日常なのである。子供は、子供らしく、学生は学生らしく、娘は娘らしく、そうした、取り繕われたなんとなくまっとうに響く言葉の中で、限りなく差別されて、日本の子供は生活している。そして、現在の子供は過保護を受けているという③神話が、皮肉にも、この日本で語られる。過保護が存在しないとは言わない。しかし、過保護は、社会から子供が疎外されたために、個々の親が一人一人で、自分の子供を守ろうとするところから生まれた反動であるだけだ。
実際にあるのは過保護ではなく、子供に対する過干渉だけ。私は子供の日が、一日だけ作られる時が来ればいいと思うが。
【問1】①「ため息」は、どのような気持を表すか。
1、日本が羨ましいと思う気持ち
2、日本の子供がかわいそうだと思う気持ち
3、フランスには祭日は少なくて残念だという気持ち
4、フランスに「子どもの国」という遊園地がないのは残念だという気持ち
【問2】②「そう」は、どんなことを表すか。
1、日本には子供のための場所がひとつあるということ
2、日本には「子どもの日」が一日あるということ
3、日本は子供を大切しない国だということ
4、日本は子供を大切にする国だということ
【問3】③「神話」という言葉は、この文章では、どのような意味で使われているか。
1、都会に人が日常的に考えていること
2、うそのように思えるが、実は真実であること
3、古代の人が作り、現代までずっと伝えられている話
4、絶対に真実だと考えられているが、実は真実ではないこと
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