趣味幽默日语1
4. 用心【ようじん】
植木【うえき】の大好きな旦那がおりました。
ある日、柳【やなぎ】の木を十本【じっぽん】ばかり庭に植え込みましたが、どうも子供が来
て、いたずらをするような気がしてなりません。そこで、用心に、小僧を一人、植木の番につ
けました。
何日【なんにち】が経【た】って、旦那が小僧に聞きました。
「子供が来て、夜、柳の木をひっこぬいたりしなかったかい。」
「はい、そういうことがあると困るので、用心のため、夜は、抜いてしまっておきました。」
以防万一
从前,有一个非常喜欢种树的老板。
有一天,他在院子里种下了十几棵柳树,可总是觉得小孩子们可能会跑来淘气,于是,为了预防
万一,他就派了一个小伙计看守这些树木。
过了几天,店主人问小伙计:
“没有小孩子晚上跑来拔柳树吗?”
“是的,老爷。假如发生了那种事情就麻烦了,为了预防万一,夜晚我都是事先把柳树拔下来的
。”
5. やぶ医者
向こうから、お医者がやってきました。
そこへ店の小僧が、かけてきてぶつかり、医者は、弾み【はずみ】で転【ころ】んでしまいま
した。
「ああ、危ないではないか、これ。」
医者は立ち上がって、小僧の襟首【えりくび】をつかまえ、手をあげて叩こうとしますと、小
僧が、
「足で蹴【け】るのは構いませんが、手でぶつのだけは、ご勘弁【かんべん】ください。」
と言います。
医者は、可笑しなことを言うものだと思って、
「はて、なぜ、そのようなことを言う?」
と聞くと、小僧、
「足で蹴られても、命はなくなりませんが、お手にかかると、とても助からないと、もっぱら
の評判でございますから。」
庸医
从对面走来一位医生,正在这时,店里的小伙计跑过来撞上了他,医生一下子被撞倒在地上了。
“多危险啊!”
医生站起来,揪住小伙计的脖颈抬手就要打。小伙计说道:“用脚踢没有关系。请您饶了我,就
是别用手打。”
医生觉得他说这话很奇怪,就问他:
“你为什么这么说话?”
小伙计回答说:“挨您脚踢,总不至于丢了性命,人家都说,要是落到您的手里,那可就没救了
。”
6. 馬に聞いてくれ
久平【きゅうべい】という、臆病【おくびょう】な武士【ぶし】がおりました。
ある日、殿様【とのさま】の命令で、馬の遠乗り【とおのり】のお供【とも】をすることにな
りました。命令とあっては仕方なく、怖い【こわい】のを我慢【がまん】して、馬に乗ります
と、急に馬が走り出してしまいました。
久平は必死になって馬にしがみついていますと、向こうから知り合いの武士がやってきて、声
をかけました。
「やあ、久平どの、どちらへお出かけです?」
すると、久平は、
「それは、この分では、どちらへゆくのやら。行く先【ゆくさき】は、馬に聞いてくだされ。
」
问问马吧
从前有个叫久平的胆小武士。
有一天,奉主人之命,久平要陪同主人骑马远游。主人的命令必须服从,没办法,久平只好忍住
内心的恐惧骑上了马。刚一上去,那马突然就跑了起来。
久平拼命地死死抱住马背。正在这时,从对面来了一个跟他认识的武士,向他打招呼:
“喂,久平,你这是要去哪儿呀?”
“啊,照眼下这样子,谁知道要去哪儿啊。目的地是哪儿,你还是问问马吧。”
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