听童话故事:【安徒生童话】跳高比赛(完整版)
[安徒生童话]
跳びっこ 跳高比赛(完整版)
昔々、ノミと、バッタと、おもちゃのカエルとが、だれが高く跳べるか
ということで、自慢し合いました。
「それは、ぼくが高く跳べるさ。」と、ノミが言いました。
「いやいや、ぼくのほうが高く跳べるのさ。」と、バックが負けずに言いました。
「あなたがたより、ぼくのほうが高く跳べますよ。」
おもちゃのカエルも、そう言いました。
「ぼくが、高く跳べる。」
「いや、ぼくだ。」
と、みんなが言うので、きりがありません。
「それなら、誰が一番跳べるか、跳びっこをしてみようじゃないか」
と言うことに決まりました。
「できるだけ大勢(おおぜい)の人を呼んでみてもらったほうがいい。」とノミが言いますと、
「ああ、いいとも。」と、バッタもカエルも賛成しました。
この話しを王さまもお聞きになって、「わしも見に行こう。」と、言ったのです。
そればかりか、「せっかく高く跳んでも、褒美(ほうび)がなくてはつまらない。いちばん高く跳んだものに、わしの娘をお嫁さんにあげるとしよう。」と言うことになったのです。
さあ、跳びっこ競争は、大変な評判になりました。
その日になると見物人(けんぶつにん)がたくさん集まりました。
まっさきに出て来たのは、ノミくんでした。
気取った様子で、四方に向かってお辞儀をしています。
次に、バッタが出ました。
おしゃれな草色の服を着て、とてもきれいでした。
最後には、カエルが出てきました。
カエルは飛び出た目玉(めだま)を、クルクルクルクル回します。
いよいよ、跳びっこが始まりました。
ところがノミが、あんまり高く跳んだので、だれもその行方(ゆくえ)がわからなくなってしまいました。
それで、「跳ばなかったのじゃないか?」そんなことを、言うものもありました。
バッタは、王さまの顔に跳びつきました。
王さまは、怒ってしまいました。
おもちゃのカエルはピョンと跳(は)て、お姫さまの膝に上がりました。
「キャアーー!」
お姫さまは驚いて立ち上がったので、膝のカエルはコロリと転(ころ)げ落ちました。
これで跳びっこは、勝負(しょうぶ)なしでおしまいになりました。
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