日语杂谈随笔 第42期 年賀状 (下)
夏から秋、そして師走にかけて、少しずつ宛名(あてな)を書いてゆく。これもまた、たのしみだという。「第一に字が下手だから、習字にもなるし、忘れかけていた人の名前を思い出して、おとろえかけた記憶力を再起させる役にもたつ」。今から20年前、池波さんが還暦を幾つか過ぎた頃の文である。
从夏到秋,再到腊月,一张张地往卡片上填上收件人姓名。据说这也是一种享受。「首先字写得不好,这也能作为一种习字练习。(其次)去回想那些正要淡忘的人的姓名,还能够起到恢复正在衰退的记忆力的功效」。这是20年前,池波先生年过了花甲几年后所写的文章。
今時分から師走にかけて、ぽつり、ぽつりと届くのが「喪中につき、年賀状は欠礼……」といった文面の便りだ。既にその訃報(ふほう)には接している場合も多いが、あの人の周りで今年そんなことがあったのかと知って、しんみりすることもある。
ぽつりぽつり[2](副)
―と 切れぎれに△続く(続ける)ことを表わす。「雨が―降りだした/―と話す」
ぶんめん[0]【文面】(大意、要旨、主要内容)
手紙などの文章から読み取れる内容。
しんみり:
1、静かに落ち着いているさま。しみじみ。「親子水入らずで―(と)語り合う」
2、もの寂しく、湿っぽい気分になるさま。「別れのあいさつに―(と)する」
从现在开始到腊月,不时会收到写有“服丧期间,请恕不寄贺年片……”这样内容的信件。虽说很多场合已有不少人接到讣告,但也有人是接到信件后才知道身边竟还有人在今年遭遇如此不幸的,从而十分伤感。
毎年、あまりにも早く年賀状が刷り上がってくる池波さん宅では、こんなやりとりがあったという。「もしものことがあったら、どうしますか?」「かまわないから、その年のぶんは出してしまうがいい」「でも……」「みんな、たのしみにしてくれているのだから、そうするがいいよ」「わかりました」。池波さんが67歳で他界して、今年で15年になる。
据说在每年都早早地将贺年片印制好的池波先生家中,曾有过这样一段对话「如果有什么意外事情发生该怎么办」「没关系的,把今年该寄的都寄出去就行了」「但是……」「大家都期待着呢,这样做就行了」「明白了」。池波先生在67岁时去世,至今已有15个年头
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