报刊杂志精品选读 第12期
社会面---中学生4人死亡、冒険心悲劇に 住宅街の防空壕跡?
「洞窟(どうくつ)を探検しよう」。そう話した子どもたちの冒険が惨事に変わった。9日の午後、鹿児島市武岡1丁目の洞窟で、地元の武岡中学2年の男子生徒4人が一酸化炭素中毒で意識を失い、相次いで亡くなった。住宅や学校が立ち並ぶ丘陵地の隠された遊び場。白い煙が立ち上る洞窟から次々と運び出される姿に、大人たちは驚きと悲しみをあらわにした。
現場の洞窟は武岡中学の生徒らに「探検」の場として知られていた。死亡した4人と同級生の男子生徒(13)は「1年ほど前に見つけ、肝試しをやっていた」と話す。公園東側のフェンス(約1メートル)を乗り越え、竹やぶの中を下った場所にあり、道路からは見えない。
119番通報で駆けつけた救急隊員は、洞窟から立ち上る白い煙を見て酸素マスクを着けた。西消防署の分隊長(42)によると、入り口から約6メートルの両側に、木くずや紙くずを燃やした痕跡があった。「火は目印のためだろうか。T字路の手前に2人が倒れていた」
死亡した4人が所属していたソフトテニス部はこの日、部活動はしておらず、友達同士で洞窟で遊んでいたらしい。近所の女性によると、午前10時ごろ、「探検に行ってくる」と出かけたという。「けがをしないようにね、と声をかけたのに」と話した。
洞窟は防空壕(ごう)跡とみられるが、行政や地元住民は存在を知らなかった。
武岡中の海江田和郎校長(58)は「洞窟があったこと自体知らなかった。始業式で(春休み中に)事故がなくて良かったと喜んでいたのだが……」と肩を落とした。
近くの住民(39)も「子どもがフェンスを乗り越えて行くのをよく見かけたが、まさか洞窟があるとは」と話した。
武岡中では全職員が手分けして病院などで情報収集を進めたが、ショックを隠しきれない様子だった。現場周辺では事故の知らせを聞いてきた女子生徒らが泣いていた。
県警は10日午前、実況見分をするが、洞窟内の一酸化炭素濃度が下がらなければ、まず空気を入れかえる作業から始めるという。
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