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双语阅读:【青春小说连载】春の夢(184)

时间:2012-04-25 13:27:53  来源:可可日语  作者:dodofly

小说《春之梦》发表于上世纪80年代,描写的是一位大学生的生活。父亲欠债而死,大学生哲之就流浪、打工,偿还所欠的债务。一只被钉到木柱子上的蜥蜴还活着,一直陪伴着他。还有他的爱情生活也激励着他生活。经过一年的奋斗,终于走出阴暗的生活。

十二(11)

哲之はたちあがった。彼は陽子の手を引っ張って走った。陽子の両親への挨拶もそこそこに、二十センチ四方程度の、いかにも陽子が苦心惨憺して作ったことを物語るいびつな木箱を受け取ると、武庫之荘駅へ戻った。改札口のところで、陽子は、
「アホ」
と言ってあかんべえをした。
「俺、なんか涙が出そうや」
「あさっての十時にトラックがつくのよ。そのときまだ寝てたら、顔を蹴ってやるから」

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哲之は、何か素晴らしい愛情の言葉を陽子に言いたいのだが、心は昂揚するばかりで、まともな返事さえ出来なかった。
住道駅に帰り着いたあたりから、彼の昂揚は、あるおごそかな静まりに変わって、丸い石の入った木箱をかかえ、向かい風を押しのけるようにしながら、うなだれて夜道を突き進んだ。部屋の鍵をかけ、キンの鼻先を指で撫でた。かすかにしっぽが震えた。釘を抜く前に、哲之はキンにも、多くのことを話らなければならないと思った。だが、
「キンちゃん」
と言ったとき、彼は二重の恐怖を与えるよりも、いっそひと思いに、キンの体から釘を抜いてしまえという考えがよぎってたじろいだ。彼は釘抜きを右手に持ち、左手の指でそっとキンの体を押さえた。
「死ねへんぞ。死ねへんぞ」

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