双语阅读:欧亨利短篇小说《改邪归正》第四回
「これで立派なセールスマンに見えない? あれ、ラルフ。これ、とっても重いのね。なんだか金塊がぎゅうぎゅうづめになってるみたい。」
とアナベルが笑うと、ジミィは平静を装って、こう言った。
「そこには、ニッケルの靴べらがたくさん入ってるんです。これから返品するんですよ。こうやって持って行けば、輸送費が節約できるでしょう? 僕は最近、倹約にこってまして。」
エルモア銀行はちょうど新しい金庫室を設けたばかりだった。アダムス氏自慢の金庫室で、誰にでも見てくれと言っていた。金庫室は小さかったが、その扉は新型の特許ものだった。頑丈な鋼鉄製のかんぬきが三つ取り付けられていて、一つのハンドルで同時に動かせるようになっていたし、設定した時間がこないと開かない、時限式の鍵もついていた。アダムス氏は顔をほころばせながら、この仕組みをスペンサー氏に説明した。スペンサー氏は礼儀正しく聞いていたものの、あまり深い興味を示さなかった。その代わり、メイとアガサという二人の子どもが、ぴかぴか光る表面や、かわった時計、ハンドルなどを見て、おもしろそうにはしゃいでいた。
一同がそんなことをしているうちに、ベン·プライスがふらっと入ってきて、肘をついて、木の柵の間から、さりげなく中をうかがっていた。ベンは出納係に、別に用はないんだ、ただ知人を待っているだけなんだ、と言った。
だしぬけに、女性の悲鳴が一声、二声上がって、場は騒然とした。誰も見ていなかったところで、年長の九歳の方の娘のメイが、おふざけで、アガサを金庫の中に閉じこめてしまったのだ。そしてアダムス氏がやっていたのをまねして、かんぬきを差し、ダイヤルを回してしまった。
老銀行家はハンドルに飛びついて、ぐっと引っ張ったが、
「ドアが開かない。時計のねじも巻いていなかったし、ダイヤルも合わせておかなかった。」
アガサの母親がまたヒステリックに悲鳴を上げた。
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