格助詞的总结
が
最も基本的な格助詞です。動詞文・形容詞文・名詞文のすべてに使われます。
①主体 存在・状態・動き(動作)・変化などの主体
人がいる 人が転ぶ 雨が降る 色が変わる
空が赤い 桜がきれいだ
②対象(一部の述語) 「は・が文」で動詞は状態性
英語が分かる/要る スキーができる/好きだ/上手だ
漢字が読める(複合述語 →「25.3 可能」)
スキーがしたい(複合述語 →「37.希望」)
③側面
彼女は色が白い。
このひもはちょっと長さが短い。
名詞文に使われる「が」をどう考えるかは難問です。(→ 6.1.1)
を
動詞文に特徴的な格助詞です。形容詞文・名詞文には原則として使われません。
①対象 物理的・抽象的な働きかけの対象(→ 6.2.1))
本を読む 嘘を言う 物を壊す 穴を掘る
人を愛する 足の骨を折る 風邪を引く
②移動の場所 移動の自動詞
道を渡る 歩道を歩く
③出発点 移動の自動詞
国を離れる 部屋を出る 大学を出る
④使役の対象 複合述語の対象 (→「25.2 使役」)
子供をあそばせる 人を笑わせる 腕をぶらぶらさせる
例外的に形容詞文や名詞文で使われるのは、次のような場合です。
私は彼女のような有能な人を秘書に欲しい。
今、ワープロソフトをインストール中です。(→ 2.9)
に
用法の広い格助詞です。基本的な意味は何らかの意味での「点」を示すことでしょう。
形容詞文にも多く使われます。「受身」や「使役」という「ボイス」にも使われます。
①目的地・到着点 物理的・抽象的移動 「へ」に近い
家に帰る 部屋に戻る いすに座る
家に呼ぶ/招待する 棚に置く/並べる 部屋に撙?BR> 上に伸びる 天井に届く 駅前に止める 家に泊める
②存在の場所 物理的・抽象的
家にいる 結論に問題がある
この病気は子どもに多い
③対象 「到着点」と同じ方向性がある
人にかみつく 人に頼る 仕事に慣れる
人に親切だ 仕事に熱中する 地理に詳しい
④相手 対象の「Nを」がある場合 「到着点」と同じ方向性がある
人にものをあげる/文句を言う/手紙を書く
⑤恩人 「Nから」とも言える
人にもらう/借りる/教わる
⑥時点 時間の一点(長くても)
2時に会う 縄文時代に発達した
⑦原因 生理的・心理的な原因が多い
物音に驚く 酒に酔う 雨に濡れる
⑧基準
親に似ている 服に合う 仕事に要る/必要だ
私には難しい この仕事に適当だ 駅に近い
⑨変化の結果
赤に変わる 病気になる
円をドルに替える 服を背広に着替える
⑩使役の対象 (→「25.2 使役」)
子供に行かせる 国に補償金を払わせる
⑪受身の「元の文」の動作の主体(→「25.1 受身」)
親に叱られる 雨に降られる スリに財布をすられる
へ
方向を示します。用法の狭い格助詞です。到着点の「に」と重なります。
方向 行く・来る・帰る 戻す・置く
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